内定者研修とは | 辞退防止につながる3つのポイント - 成功企業事例

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仕事への理解と、今後経験を積んで戦力になってもらうための土台づくりを目的として行われる内定者研修。内定者研修を成功させるためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?新人研修との違いや、研修に成功した企業、研修の際、注意したい3つのポイントをみていきます。
内定者研修とは | 辞退防止につながる3つのポイント - 成功企業事例

内定者研修とは

内定者研修とは、初めて社会人になる内定者が入社後スムーズに業務に移れるように行う研修を指します。

内定者研修を行うことで実際の業務のイメージをつかんでもらい、社会で働く不安を取り除くことで「内定辞退」を防ぐという目的もあります。

実施する時期は企業にもよりますが、7月や8月ごろから1か月に1回、実施回数が少ない企業だと内定式がある10月と2月に1回ずつ行うというパターンが多いようです。

新人研修との違い

新人研修は内定者研修と似たイメージを持たれる方が多いかもしれません。内定者研修は内定辞退を防ぐという目的がある一方で、新人研修は名刺の渡し方や接客など実際の業務に関わるスキルを教えるものです。

期間は入社後2週間から3か月ぐらいの時期で、この期間に業務の基礎を学ぶことになります。

内定者研修で伝えるべき3つの内容

そもそも内定者研修は、どのような内容にするべきなのでしょうか。企業は内定者研修を通し、主に以下の3つのような内容を伝えていくことになります。

 

社会人の心得

まず企業で働くイメージを明確にするために「学生と社会人との違い」や「社会で働く」という点について伝えていく必要があります。

学生は学校で将来のために知識や技能を身に付けますが、社会人は組織の一員として業務達成の一端を担っていくことになります。学生のころとは違い年齢も経験も違う人と行動を共にするため、学生の頃のようにはいきません。

こうした学生との違いや社会人として働くことへの明確なイメージを提供することが重要です。

会社への理解

次に必要なのが会社への理解です。

主にどんな業務にあたるのか、関連する部署はどんなものがあるのかを伝えていきます。この際に実際に職場を見学し、社員とコミュニケーションをとる場をもつことでより具体的なイメージを持てるようになります。

ビジネスマナー

ビジネスにおいて良好な人間関係を築くためには、ビジネスマナーをきちんと学ぶことも必要です。

そのため内定者研修ではビジネスマナーについても学ぶ機会を設け、「あいさつの仕方」や「名刺の渡し方」など基本的な事柄についても学べるような内容にしましょう。

以下の記事では、ビジネスマナーとよく比較される「ビジネススキル」について詳しく解説しています。

内定辞退を回避!研修における3つのポイント

内定者研修で大切なのは内定辞退を防ぐこと。研修の内容を充実させることで、より効果的な研修にしましょう。

内定者との連絡を定期的に取る

まず大切なのは内定者との連絡を定期的に取ることです。

一般的に内定が出てから働き始めるまで1年近く時間があるので、内定者も「この企業でよかったのか」と思い悩むこともあります。定期的に連絡を取り合っていれば、そうした内定者の心情を察することもできますし、フォローすることも可能です。

内定者同士の交流の場を設ける

次に大切なのは内定者同士の交流の場を設けることです。

内定者は「社会で働く」ということに強いプレッシャーを感じていることも多々あります。内定者同士でそうした不安を語り合う場を持てば、「自分だけが不安なのではない」「同じ状況の仲間がいる」という安心感が生まれます。

今はLINEなど便利なコミュニケーションツールもあるので、積極的に利用するよう呼びかけるのもいいでしょう。

会社を好きになってもらう

内定を辞退する人としない人の差は、「会社にかける想いの有無」が関係するといわれています。会社に対して思い入れがあれば「この会社で働こう」というモチベーションを保てますが、そうでなければ「別の会社の方があっていたかもしれない」と考え始まってしまうかもしれません。

内定者研修では会社の魅力はもちろん、そこで内定者がどのような役割を果たしていけるのかも合わせて伝えていけば、より会社に思い入れを持ってもらえるようになるでしょう。

内定者研修に成功した企業事例

以下では内定者研修に成功した企業を紹介します。

サイボウズ

サイボウズでは「内定者ワークショップ」「内定者懇親会」「会社参観日」のようなイベントのほかに「サイボウズLive」というグループウェアを使用して継続的内定者フォローを行っています。

サイボウズLiveでは採用担当から会社の紹介や連絡を行ったり、内定者同士で自己紹介をしたりするなど、会社への理解や同期のコミュニケーションを深める場となっています。

MHソリューションズ

MHソリューションズではエンジニア職でのケーススタディをまとめたテキストで実務型の教育を受けながら、SNS機能がついたスマホアプリで社会人に必要なビジネスマナーを学べます。

特にユニークなのがこのスマホアプリで、進捗状況がランキング形式で表示され、ランキング上位になるたびに役職が上がる仕組みになっているため、同期でライバル意識が生まれるようになっています。

ジェイック

ジェイックは10年間で内定辞退は1人だけという徹底した内定者フォローを実施している会社です。

具体的な内容としては、電話やメール、社内報、Facebookなどで内定者と定期的にコミュニケーションを取っていることに加え、心配事や疑問があればすぐに相談できる体勢を整えています。

また懇親会や内定式、内定者研修では社員が多く参加し、内定時代から社員と密なコミュニケーションを取れる体制を整えています。

不安無く、高い意識で入社を迎えられる研修に

2018年卒業の内定辞退率が6割を超え、学生優位の就活市場の中で、いかに優秀な学生を確保するか大きな課題となっています。その中で充実した研修内容をアピールすれば、他社との差別化もできます。

内定者研修はその内容によって内定辞退を回避する、あるいは入社後の内定者のモチベーションを保つきっかけにもなります。社会人としてのマナーや具体的な業務内容を学んでもらうとともに、前向きなイメージを持つ場にしたいですね。