SIMフリーiPhoneとは?ロック解除方法・メリット - 大手キャリアは保証・割引なし?

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2018-07-27時点のものです。

キャリア端末に比べ格安で利用でき、注目されているSIMフリー版iPhoneについて「そもそもSIMとは何か?」といった基本的なところから丁寧に解説します。自分でSIMロックを解除する方法についても解説します。iPhoneユーザーは、特に参考にしてください。
SIMフリーiPhoneとは?ロック解除方法・メリット - 大手キャリアは保証・割引なし?

そもそもSIMとは

SIM(SIMカード)とは、「Subscriber Identity Module Card」の略です。簡単にいえば、通話やデータ通信に必要なICチップのことを指します。SIMには端末の電話番号や、契約者情報が記録されています。

これまで、SIMは購入段階で契約したキャリアのものしか使用できませんでした。これがいわゆるSIMロックと呼ばれる状態です。

SIMフリーiPhoneとは

最近は上記のSIMロックを解除できるスマートフォン端末が増えています。また、iPhoneでもSIMロック解除できるものが出てきました。そのiPhoneをSIMフリーiPhoneと呼んでいます。

SIMロック解除の端末はSIMフリー版(SIMフリー端末)と呼ばれ、どのキャリアのSIMも自由に使えます。

SIMフリー版のiPhoneは転売防止のために一時は販売停止されたものの、今では販売が再開されており、AppleStoreから購入できます。

SIMフリーiPhone 登場の背景

SIMフリー版のiPhoneはなぜ登場したのでしょうか?その背景について簡単に解説します。

大手携帯キャリアによる顧客流出防止策

そもそもSIMロックとは、ドコモ、ソフトバンク、auの大手携帯キャリア3社が自社の契約者を他のキャリアに流出させないために設定したものです。

3社は、iPhoneの本体価格を大幅に下げる代わりにユーザーと2年契約を結び、顧客を長期に渡って確保していました。

SIMフリー端末は契約から2年以内でもキャリアを乗り換えられるため、顧客流出につながります。顧客流出を防ぐために考案されたのがSIMロックでした。SIMロックされた端末を「キャリア版」と呼ぶのはこのためです。

SIMロック解除が義務化

2015年5月以降のiPhoneは「SIMロックを解除した状態で販売すること」が総務省によって義務化されました。その背景には、格安SIM業者の「MVNO(Mobile Virtual Network Operator = 仮想移動体通信事業者)」を通信業界に参入しやすくする目的があるとされています。

MVNOとは携帯電話の通信インフラを他社から借りて、格安でユーザーに提供している事業者のことです。

MVNOが販売しているSIM(格安SIM)を挿入した端末は、大手携帯キャリアのSIMと比べて低価格でかつ契約の縛りも少なく、安くiPhoneを利用したい人にとって非常に便利です。

政府は通信費が高額となっている業界の活性化とともに、安く使えるMVNOの活性化も進めています。このため、SIMロック解除の義務化へ踏み切ったともいわれています。

SIMロック解除の方法

それでは、端末のSIMロック解除について具体的な方法や条件を解説します。

店頭で約3,000円ほどの手数料を支払えばロックは解除してもらえます。大手携帯キャリアのウェブサイトから自分で解除可能です。まずは、自分のiPhoneがSIMロックされているか調べましょう。

SIMロック解除の確認方法

SIMロックの確認方法について最も確実なのは、契約しているキャリアのショップに出向くことです。

自分で解除されているか見分ける方法もあります。他キャリアのSIMカードを挿入して、iPhoneの情報画面にキャリア名が表示されていれば、SIMロックは解除されています。他のキャリアのSIMカードがある場合は簡単に確認できるので、ぜひ試してみましょう。

SIMロック解除の条件

キャリア別のSIMロック解除の条件について解説します。SIMロックを解除できる条件は、機種購入日から100日が経過しているか否かで変わるので注意しましょう。

auの場合

auの場合、2015年4月23日以降に発売されたSIMフリー対応端末で、ネットワーク制限中でなく、かつ購入日から101日以降であればロック解除が可能です。

また、機種購入日から100日以内でも、次の場合は解除が可能となります。

  • 割賦残債がない場合(一括でのご購入・一括での残債精算済みなど)
  • SIMロック解除をご希望の端末でご利用のau回線において、前回SIMロック解除受付日※1から100日経過した場合
    ※1 2017年7月11日以降に受け付けしたSIMロック解除が対象です。
  • SIMロック解除をご希望の端末の割賦代金および、紐づく回線のauご利用料金のお支払いをクレジットカードに設定いただいている場合
  • au「SIMロック解除のお手続き」より

ドコモの場合

ドコモの場合、ネットワーク利用制限をはじめとしたロックがかけられていないこと、機種購入から101日目以降であることがロック解除の条件ですが、次の場合は100日以内でも解除手続きが可能になります。

  1. 当該回線において、過去にSIMロック解除※1を行っており、その受付から100日経過した場合
  2. 当該機種を一括払いでご購入、または分割払いでご購入され、その分割支払金/分割払金のご精算をされた場合
  3. 当該回線(解約済み回線を含む)または一括請求の代表回線において、ドコモの携帯電話料金のお支払い方法を「クレジットカード」に設定いただいた場合
ドコモ「SIMロック解除」より

ソフトバンクの場合

ソフトバンクは購入から101日以上が経過、代金を一括で支払い、現在契約しておりクレジットカードにて支払い、のいずれかを満たしていればSIMロック解除が可能です。

また、購入日から100日が経過しておらずクレジットカードで支払っていない場合でも、次の条件を満たしていればSIMロックを解除できます。

  • 機種代金を一括清算した場合
    ※ 一括清算の申請方法についてはこちらをご確認ください。
  • 過去にご購入した機種のSIMロック解除から101日目以降であること
  • 同一のご契約者さまが所持する他機種のSIMロック解除から101日以降であること
ソフトバンク「SIMロック解除をする場合、手続き方法を教えてください。」より

SIMフリーiPhoneのメリット

SIMフリーiPhoneを利用するメリットには、主に以下の3つが挙げられます。

  • 格安SIMを使える
  • 海外SIMカードの利用も簡単
  • 端末の売却が若干高額に

格安SIMを使える

SIMフリーiPhoneにするとMVNO提供の格安SIMを利用できます。

大手携帯キャリアの利用料は月額数千円以上かかりますが、MVNOでは月額1,000円未満の利用料に抑えることも可能です。

無料通話やパケット量の選択もでき、毎月の利用状況によって最適なプランを選択できるのは魅力です。

海外SIMカードの利用も簡単

SIMフリー版ならば、海外に行く際、現地でSIMカードを購入・レンタルしてすぐに利用できます。

空港でのSIM販売も、増えており、現地の回線で快適に通話やデータ通信ができます。キャリア版でも、海外データ通信サービスは提供されていますが、現地でSIMカードを購入・レンタルした方が割安です。

売却が高額

SIMフリー版iPhoneは、どのキャリアでも使用できる優位性からキャリア版よりやや高額で売却可能な点もメリットです。端末を頻繁に買い換える人は、使わなくなった端末を高く売れます。買取価格が、約5,000円違うこともあるほどです。

SIMフリーiPhoneのデメリット

続いて、デメリットについて解説します。

購入時の割引なし

大手携帯キャリアは、通話やデータ定額プランに加入してもらう代わりに、端末の値段を割引いています。SIMフリー版iPhoneでは、この割引を受けられません。

たとえば、Apple Storeから端末を購入する場合、大手携帯キャリア実施の「実質0円」のような契約はできません。SIMフリー版を手に入れるには、端末購入料金がかかります。

手数料なし分割払いが困難

キャリア版のiPhoneは、実質0円でなくとも、利息を抑えて分割で払えることが多いです。そのため、まとまったお金がなくてもその場で端末を手にできます。

しかし、SIMフリー版を購入する場合、利息なしの分割ではなくローンとして扱われます。キャンペーンによっては無利息でローンを組めるケースもあるようですが、基本的に一括で購入するか、手数料が発生するローンで購入するか、しかありません。

キャリアの動作保証なし

大手携帯キャリアは、SIMフリー版iPhoneについて動作の保証を明言していません

キャリア版のiPhoneは、初期設定やトラブルの際にサポートを利用できます。一方、SIMフリー版はMVNOの選択や手続きを自分でやる必要があり、トラブルの対処も基本的に自分でやらなければなりません。

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SIMフリーiPhoneでお得に

SIMフリーiPhoneについて、SIMの仕組みをはじめ、基本的なところから解説しました。海外旅行に行く人にとっては、現地の回線を利用できるのは非常に便利です。

ただし、回線の安定度や、OSアップデートで不具合が生じることもあります。メリット・デメリットを理解し、自分の使い方に適した方を選択しましょう。



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