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ゼロ高等学院とは
ホリエモンこと堀江貴文氏が主宰する新しい学校「ゼロ高等学院」――ゼロ高が、2018年10月に開校する。
ゼロ高では、「座学を目的とせず、行動を目的とする」を指針に、さまざまな有識者やHIU(堀江貴文イノベーション大学校)メンバーのサポートを受けながら、実践的な活動を行えるという。責任者は、SNS education代表取締役の内藤賢司氏が務める。
発表は大きな話題を呼んだ。さっそくTwitterには多くのコメントや質問も寄せられている。
「ゼロ高」5つの特徴
10月の開校に向けて、7月26日、堀江氏らは都内で会見を実施。堀江氏のほか、ゼロ高責任者の内藤氏、「顧問」の佐渡島氏、坪田氏が出席し、ゼロ高の概要を説明するとともに、教育に対する思いを語った。
まず、ゼロ高の主だった特徴を5つのポイントにまとめよう。
1. ゼロ高は「サポート校」である
「ゼロ高は、高等学校なのか」――高校卒業資格を取得できると発表されたこともあり、Twitterでも言及の多かった疑問だ。
結論からいうと、ゼロ高はいわゆる高校ではない。通信制課程をもつ鹿島山北高等学校と提携しており、その「サポート校」としてレポート提出などで関わる。学習面は鹿島山北高校のプログラムを利用しながら、卒業を目指すこととなる。
ただし学習面へのサポートも提供予定だ。HIUメンバーから「メンター」を募っており、彼らはTA(ティーチング・アシスタント)のような立場で関わる。オンラインの授業だけではわからないところをカバーしたり、相談にのったりし、生徒の学校生活を支える。HIUメンバーにとっては一種の副業になり、また自身の学びにもなると堀江氏はいう。
2. ゼロ高に入学できるのは「高校を卒業していない人」
ゼロ高の「入学資格」を与えられる人は、年齢の上限こそないものの、高校を卒業していない人に限られる。ゼロ高にて入学前面談を行ったうえで必要書類を提出する。転入学、編入学も可能。
第一期生にあたる2018年10月度入学生は400名を予定している。その後、提携高校の入学タームにあわせ、2019年度以降も4月と10月に入学生を募る予定とのこと。
3. ゼロ高の学費は「108万円」
気になる学費はずばり、3年間で108万円。これに、鹿島山北高校へ通うための費用も29万9,668円(就学支援金適用時/3年間)かかる。
4. ゼロ高は「座学より行動」
指針で表明しているとおり、ゼロ校では「座学より行動」を大切にしており、提携する企業などで実践的な取り組みに関われる。仮に合わないと感じても、違う分野にチャレンジできるそう。
たとえば、人気ファッションバイヤーMB氏とプライベートブランド(PB)を一緒に作り上げるといったことが考えられる。これも学生の意思次第。興味のあることにどんどん取り組める環境づくりが進められているようだ。
スタート時点では、次の4社(人)が「課外活動先」として参画することが決定している。今後も適宜追加する予定で、また募集もしているという。
- インターステラテクノロジズ(液体燃料ロケット開発)
- 寿司屋 はっこく(飲食店)
- 尾崎宗春氏(「尾崎牛」生産農家)
- MB氏(メンズファッションバイヤー)
5. ゼロ高では「顧問の授業を受けられる」
ゼロ高には「顧問」として、アドバイザーのような立場でバラエティ豊かな面々が関わる。詳細は決まっていないものの、かれらの講演なども予定しているそうだ。
顧問に就任しているメンバーは次のとおり。その多彩さはさすが堀江氏といったところだろうか。
- 元マイクロソフト社長で書評サイトHONZの代表を務める、成毛眞氏
- 「ドラゴン桜」「宇宙兄弟」などの編集を手がけた、佐渡島庸平氏
- “ビリギャル”原作者として知られる、坪田信貴氏
- ヒトメディア 代表取締役社長、森田正康氏
- インスタグラムやYouTubeで若い女性から絶大な人気を誇る「ゆうこす」こと菅本裕子氏