中国スマホ「ワンプラス」とは?高級Androidが売れる3つの理由

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記事の情報は2018-07-28時点のものです。

OnePlus(ワンプラス)は、中国の広東省に本社を置く、OPPO傘下のスマートフォンメーカーだ。創業4年で32か国に展開し、14億ドルを稼ぐまでに成長した。コストを抑えつつ、優れたアンドロイド・スマホを開発してブルーオーシャンを切り開いている同社。その人気の秘密をブランド戦略、マーケティング手法、オペレーションの観点から分析してみよう。

コストを削減しながらも高品質を追求する戦略は「ブルーオーシャン戦略」の理論に合致する。業界がこれまで当然としていた機能やオペレーションの中から不要なものを省き、顧客にとって価値の高い製品を提供する手法だ。

ワンプラスのアクション・マトリックス

競合との激しい競争を避け、差別化を実現する。飽和するスマホ市場の中で、手頃な価格で最高のアンドロイド・スマホを開発したワンプラスは、ブルーオーシャンを切り開いたと言えるだろう。

多くの中国企業と異なり高付加価値戦略を推進するワンプラスは、チーム構成に特徴がある。従業員の3分の1は北米出身、3分の1は欧州、残りの3分の1は中国人となっている。

ワンプラスは中国企業ではなく、「グローバル企業」といった方が良いだろう。製品開発やマーケティングを行う際に、グローバル基準で意思決定を行い、世界中に通用するスマートフォンを開発してきたのだ。