中途採用辞退「ドタキャン」「すっぽかし」が増加?応募者対応に追われる担当者の姿が浮き彫りに

エン・ジャパンは、同社が運営する中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』上で「中途採用における選考辞退」についてアンケート調査を実施、7月25日にその結果を発表した。選考辞退は増加傾向にあり、その発生タイミングは、面接当日――すなわちドタキャンが最多だったという。

中途採用辞退「ドタキャン」「すっぽかし」が増加?応募者対応に追われる担当者の姿が浮き彫りに

増加する中途採用の実態とは

かつては1つの会社に生涯勤める「終身雇用制」が主流だった。しかし、今やそれは「完全に崩壊した」といわれ、また、これからは転職もいとわない柔軟な考え方を持つミレニアル世代が社会の中核を担う時代がやってくる。

このような背景の中、中途採用の実態はどうなっているのだろうか。この調査は、中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』上で、直近1年以内に中途採用を実施した企業を対象に「中途採用における選考辞退」について行ったものだ。629社から回答を得た。

ドタキャン、すっぽかしが横行

まず、「直近1年以内の中途採用において、選考辞退は発生しましたか?」との問いには86%が「はい」と回答した。

出典:プレスリリース

さらに直近1年以内の中途採用で選考辞退が発生した企業に、「以前と比較して、選考辞退の発生数に変化はありましたか?」と聞いたところ、50%の企業が「辞退が増えた」と回答。昨年の同調査より3ポイント増加したという。

出典:プレスリリース

そして、辞退の発生タイミングは「面接前日・当日の“ドタキャン辞退”」が58%と最多。辞退連絡の有無に関しては、73%が「連絡がなかった(すっぽかし)」と回答した。求職者の選考辞退への対応が軽視されていることがわかる。

出典:プレスリリース

スピーディーかつ丁寧な対応がカギ

直近1年以内の中途採用で選考辞退が発生した企業に、応募者の選考辞退理由を聞いた。その結果、もっとも多かった回答は「他社で選考を通過した・内定を取得した」で74%。また、「特に理由は聞いていない」(32%)との回答者からは、「全く連絡が取れなくなるケースがほとんどで、理由が不明」という声が寄せられたという。

出典:プレスリリース

続いて、選考辞退に対する対策について尋ねた。

「貴社では、選考辞退対策をしていますか?」との問いには、54%の企業が「はい」と回答。具体的な選考辞退対策については、1位が「書類選考後、通過者への連絡を早くする」で81%、2位が「面接日程を複数送り、選択できるようにする」で60%、3位が「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」で55%だった。

出典:プレスリリース

最後に、実際に行った選考辞退対策の効果やエピソードを紹介する。スピーディーかつ丁寧な連絡対応がカギになるとのこと。

以前は内定辞退が多かったが、最終面接後に会社見学を行い、入社前面談を実施することで、内定辞退はほぼゼロに等しい状況になった。(サービス関連/50~99名)

内定者が内定承諾後、現職の激しい引き留めにあい、転職をするかどうか迷っているとの連絡をエージェントから受けたので、内定者と担当エージェント、役員、人事担当者の4名で面談を行ないました。どれほど内定者に期待をしているか、弊社に入ったらどんなキャリアが築けるかなどを丁寧に説明した結果、無事に入社となりました。(金融・コンサル関連/300~999名)

応募が来た翌日から面談候補日を提示するようにしたら、辞退が減った。面談候補日のうち、直近を希望する方が多い。(IT・情報処理・インターネット関連/100~299名)