甲子園「熱中症対策条件付き」で開催すべき 医師6割が回答

医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」を運営するメドピアは、会員医師を対象に「全国高校野球選手権大会は例年どおり開催すべきか?」についてのアンケートを実施、8月7日にその結果を発表した。それによると、医師の6割は「熱中症対策等の条件付きで開催すべき」と考えていることがわかった。

甲子園「熱中症対策条件付き」で開催すべき 医師6割が回答

増加する熱中症、各地で救急搬送が急増

出典:総務省消防庁

総務省消防庁の調査によると、平成30年7月30日から8月5日の全国の熱中症による救急搬送人員数は前年同期の5,441人に対し、約2.5倍の13,575人となった。

都道府県別にみると、人口が多い東京都が1,346人と最多だが、これは前年同期の204人の実に約6.6倍となっている。

甲子園は「特別な熱中症対策など条件付きで開催すべき」が約6割を占める

メドピアの調査は、このような熱中症の急増を受け、医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の会員医師3,000人を対象に「全国高校野球選手権大会は例年どおり開催すべきか?」について聞いたもの。

出典:医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ

その結果、「全国高校野球選手権大会(甲子園)は例年どおり開催すべきだと思いますか?」の質問に対しての最多回答は「特別な熱中症対策などの条件付きで開催すべき」が58.8%で、約6割を占めた。

そして「このまま例年どおり開催すべき」が17.3%で続いた。逆に「開催すべきでない」と回答した医師は15.9%であったという。

また、「特別な熱中症対策などの条件付きで開催すべき」との回答者のコメントでは、開催を止めるのは難しいかもしれないとしながら、「朝や夕方以降に開催時間をずらす」「気温や湿度が一定以上になったら中止する」などの条件を付けるべきだという声が多く見られたという。

また、選手以上に、暑さになれていない観客の熱中症を心配する声が多かったとしている。

一方、「このまま例年通り開催すべき」との回答者からは、「練習で鍛え、地方大会を勝ち抜いてきた選手たちは暑さも乗り切れるだろう」という声や、「学校側が十分に注意さえすれば大丈夫だろう」「現状の対策で問題ない」という声が挙がったとしている。

猛暑の中のスポーツは根性論では乗り切れない

しかし、例年平均気温が最高記録を更新する中、猛暑の中でのスポーツを根性論だけで片付けていいのか。実際、今大会では初日の5日に32人、6日に16人、7日に26人が熱中症や日射病の疑いがあったと大会本部が発表している。

世間では、これだけ外の活動に関する規制や学校活動の自粛が相次いでいる。高校球児や観客を守るために、根本的な対策が必要なのは数字を見れば明らかだろう。

本記事は、MedPeer(メドピア)の情報をもとに作成。