フリーランス約6割が健診を受けていない、自由は不自由なのか?

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フリーランスという働き方を選ぶ人は増えている。「働く時間や場所を選ばない」「やりがいを仕事にできる」などのメリットがある一方、すべてを自分で管理しなくてはならないための弊害も生まれている。ランサーズの「フリーランスの健康に関する意識調査」によれば、専業フリーランスの1年以内の健康診断未受診率は58%、人間ドック未受診率は91%だという。「フリーランスだから仕方ない」は、本当にそうなのだろうか?
フリーランス約6割が健診を受けていない、自由は不自由なのか?

フリーランス経済規模は20兆円越え

ランサーズが2018年4月に発表した「フリーランス実態調査」によれば、フリーランスの推計経済規模は20兆円を超えるという。副業解禁にともない、副業・複業系のフリーランスが増加しているのも特徴であるが、自営業系の独立オーナー・自由業系フリーワーカーなどいわゆる「主軸の収入」をフリーランスの仕事から得ている人も約390万人いると同調査では試算している。

くわしい調査結果はこちらの記事から

企業に所属しない働き方は、時間や場所の制限から解放され、職場での人間関係などのストレスもない。しかし一方、収入の不安定さ、健康管理、経費管理など自分ですべての責任を追うことは、大きな負担になるのも事実だ。

ランサーズの「フリーランスの健康に関する意識調査」によると、専業フリーランスにおける1年以内の健康診断未受診率は58%、人間ドック未受診率は91%という結果が出ているという。

精神的には自由を得ても、健康面の不安や物理的作業だけが増加するという不自由により、真の自由な働き方は手に入らない。どうすれば、フリーランスとして不安なく、本当に自由な働き方ができるのだろうか。

「Freelance Basics」とは?

こうした課題解決のため、ランサーズでは「Freelance Basics」というサービスを運営している。

フリーランスが個々人の本業に注力できるよう、事業活動をするうえで必要となる不得意、面倒な領域を総合的に支援し、会社員とのリソース差分を埋めるのが狙いだという。

月額480円を支払うだけで、法務や経理などのバックオフィス機能、セーフティーネット、キャリアアップ教育などが受けられる。

出典:「Freelance Basics」サイトより

物理的な作業や、知識不足からくる不安をこの金額で解消できるのであれば、フリーランスで働く人にとって非常に心強いサービスである。フリーランスという働き方が一過性のブームではなく、当たり前になるためには、こうした受け皿はなくてはならないものだ。

健康管理サービス「Carely」が8月27日から提供開始

また、ランサーズは8月27日に、フリーランスのヘルスケア分野強化を発表した。従業員の健康管理サービス「Carely」と「おうちドッグ」を提供するハルメク・ベンチャーズの連携で、フリーランス向けのヘルスケアサービス提供するというのだ。

ランサーズのユーザーは「Freelance Basics」ヘルスケアパックに月額300円で加入すると、以下のようなサービスが受けられるという。

● オンラインストレスチェック(月1回)
●医療系各種専門家への相談(無制限)
●健康診断運用サポート
(オプション)
●郵送型 生活習慣病チェックサービス【スマホでドック】
●郵送型 がん・生活習慣病チェックサービス【おうちでドック】
※ 加入者ならリーズナブルな追加料金で利用可能

「フリーランスだから仕方ない」で済ませてはならない

福沢諭吉は「自由在不自由中」という名言を残している。自由は不自由の中にある。

本来の意味は「自由=わがままではなく、人としてなすべきことがあったうえでの自由である。人を妨げるようなことは自由とはいえない」というものであり、フリーランスの「自由は不自由」とは違うものであろう。

しかしあえてこの言葉を使い、フリーランスの自由について問い直してみたい。やりがいを感じる仕事がしたい、得意分野を活かしたい、自分らしい時間の使い方をしたい、リモートでできる仕事がしたい。多くのフリーランスが叶えたい働き方の自由は、わがままなどではない。

そしてその自由を叶えるために、煩雑な経理、法務、労務管理などのすべてを完璧に一人でしなくてはならないという不自由さは、本当に必要なものだろうか。「フリーランスだから仕方ない」と思うのは、今の時代にはそぐわない。

ランサーズのようなフリーランスを支援するプラットフォームは、今後広がりを見せるだろう。労働人口が減少する中、フリーランスでも安心して働ける環境づくりを、社会全体で関心を持ち、進めていくべきなのだ。