人材エージェントはもう必要ない?日本初のAIスカウトサービス「scouty」リリース

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2017年にリリースされた登録不要のAIヘッドハンティングサービス「scouty」(スカウティ)は、8月27日に正式版をリリースしたことを発表した。AIを使った日本初のヘッドハンティングサービス、一体どんなメリットがあるのだろうか。
人材エージェントはもう必要ない?日本初のAIスカウトサービス「scouty」リリース

「人工知能技術を使って人々の働き方を変える」 scoutyとは

「scouty」を開発したscoutyは、2016年5月11日に代表の島田寛基氏によって設立されたスタートアップだ。その理念は「人工知能技術を使って人々の働き方を変える」だ。オープンデータとAIを使って最適な転職の機会を設けることで、企業と転職者のミスマッチをなくしたいという想いが、背景にはあるという。

同社は、2017年2月にInfinity Venture PartnersやCandle 代表取締役の金靖征氏、加えて個人投資家1名を引受先とした第三者割当増資により、総額約1億円の資金調達を行い、開発を進めてきた。

今回の正式版のリリースで、オープンβ版の機能に加えて、候補者の転職可能性の変化をアラート通知するタレントプール機能と、候補者のSNSページなどからタレントプールへ追加できる逆引き機能を実装したという。

企業はアカウントを作るだけ、AIが最適な候補者を抽出

「scouty」は、ネット上から自社に最適なエンジニアを検索できる非登録型の転職サービスである。SNSや技術情報共有サービス、ブログなどのネット上に公開されている情報をもとにして、エンジニアと企業を自動的にマッチングしてくれるという。

出典:同社HPより

エンジニアを探している企業は、サービスを購入後、サイトにアカウントを作るだけ。あとはAIが自動的に候補者を約80万件の候補者データの中から探し出してくれるのだ。これにより、これまで人事担当者が手作業で行っていた候補者抽出やデータベース化は、不要になるというしくみだ。

また、AIはエンジニアの経験年数や希望年収などの数値情報のみならず、自分の書いたコードやブログ投稿のような、定性的な情報もふまえて技術力などをスコアリングしてくれる。これにより、自社の採用要件に合った候補者のみがスクリーニングできるという。

加えて、scoutyは、機械学習や自然言語処理などのAI技術により、候補者が次に転職予測も可能。エンジニアが転職を考えている時期を把握することで、最適なタイミングでスカウトメールを送れる画期的なサービスである。

2017年5月のオープンβ版を提供開始から、2018年8月現在で通算50社以上に導入されているという。(導入事例: https://scouty.co.jp/cases)

人材確保・採用にAI活用は進む

AIはさまざまな分野で活用され、将来的に人間の仕事の大半がAIに奪われるというネガティブな予測もある。しかし、AIはもともと我々の生活をより豊かにするためのものである。

労働力人口が不足する中、人材確保は企業の大きな課題。scoutyの活用で作業効率が飛躍的に向上し、マッチングの精度があがることは、採用・求職者双方のメリットになるだろう。

AIを利用した人材採用の流れは、今後ますます加速するものと考えられる。