スプレッドシート関数一覧41選 | ×や÷からVLOOKUP、IF、COUNTまで【社会人必見】

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2018-09-11時点のものです。

スプレッドシートでの関数(数式)の使い方を紹介します。掛け算(×)や割り算(÷)をはじめ、VLOOKUP、IF、COUNTのような基本的な関数を中心に解説。豊富な活用が可能なスプレッドシート関数、ぜひ利用する際の参考にしてください。
スプレッドシート関数一覧41選 | ×や÷からVLOOKUP、IF、COUNTまで【社会人必見】

スプレッドシートで頻繁に利用する関数(数式)の使い方をまとめました。この記事の関数を使えれば、仕事で使う関数はおおよそ網羅できます。

下のリンクからは、本記事で扱っている関数一覧を確認できます。自分の知らない関数があるかも確認できるのでおすすめです。

スプレッドシート関数一覧

スプレッドシート関数をジャンル別一覧にしています。それぞれの解説ページに飛べます。

関数名 関数の意味 解説ページへのリンク
SUM 足し算 SUMの解説ページへ
IF 条件分岐 IFの解説ページへ
COUNT 数値をカウント COUNTの解説ページへ
TODAY 今日の日付 TODAYの解説ページへ
VLOOKUP データ参照 VLOOKUPの解説ページへ
INDIRECT(上級者向け) 自動で範囲指定 INDIRECTの解説ページへ
ARRAYFOMULA(上級者向け) 関数自動入力 ARRAYFOMULAの解説ページへ

さらに細かく知りたい方は次の表を参照してください。

スプレッドシートの関数【四則演算】

四則演算(+, -, ×, ÷)の計算式、関数の書き方を解説します。+と×はまとめて計算できる便利な関数、SUMとPRODUCTがあるので合わせて確認しましょう。

足し算「+」

足し算は次のように書きます。要領は算数と同じで、セルに以下の文字を入れると計算結果を出力します。この式は「A1セルとA2セルの数字を足してください」という意味として認識されます。

例 =A1+A2

SUM

SUMは()内の値をすべて足します。「+」記号と違うポイントは「すべて」足せることです。下の例では二つの値「2」「6」を足していますが、この後に,で続ければそれらもまとめて足せます。

スプレッドシート関数 - SUM

スプレッドシート関数 - SUM - 使用例

=SUM(2, 3, 5, 7, 11, 13, 17)

「,」で続けることで複数の値を足せます。

SUMIF

条件を満たした数字を足します。後述のIFと合体した関数なので、先にIFを勉強すると理解がはかどります。「>」といった大なり小なり記号もIFと一緒に紹介しています。

範囲で出てきた「A1:A10」ですが、「A1からA10までのセル」という意味です。上記の例だと、「A1からA10までのセル」のうち条件を満たす数値を足すことを意味しています。

スプレッドシート関数 - SUMIF

合計範囲は範囲と異なる際に使用します。たとえば、A1:A10の条件次第でB1:B10の数字を足してほしいときといった場面です。そこそこ難しいので、とりあえず「範囲」と「条件」だけ使えれば問題ないでしょう。

スプレッドシート関数 - SUMIF - 使用例 A1:A10のうち">5"を満たす数値。つまり、5より大きい6,7,8,9,10をすべて足します。

SUMIFS

SUMIFSはいくつもの条件を指定でき、SUMIFの派生版といえます。

スプレッドシート関数 - SUMIFS

スプレッドシート関数 - SUMIFS - 使用例 3より大きくて7より小さい数、すなわち4,5,6を足しています。

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引き算「-」

引き算の計算式はスプレッドシートでは次のように書きます。

例 =A1-A2

まだ紹介していませんでしたが、スプレッドシート(エクセルでも共通)で関数を使う際には大きく分けて2つの事柄に注意しましょう。

  • 最初に「=」を必ずつけること
  • 関数にあったデータを使うことです。

「=」をつけると、関数ないし四則演算であることをスプレッドシートに宣言できます。逆に「=」がないとただの文字列として認識されて計算が実行されません。

関数に適したデータと一口で言われてもピンとこないかもしれませんね。数字の「3」と文字列の「りんご」を足し算はできない、といえばわかるでしょうか。

たとえば、こんな質問があったとしましょう。

教室に生徒が30人います。チョークは5本あります。引いていくつでしょうか。

生徒とチョークを引くという発想自体に違和感がありますよね。数字の「3」と文字列の「りんご」を計算できないのも同じような理由です。計算は「7-3」のように同じ数字で行いましょう。

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掛け算(×)「*」

掛け算の数式は「*」を使います。スプレッドシートでは、掛け算および割り算の書き方に注意が必要です。「×」と「÷」を使ってもスプレッドシートは反応しません。代わりに「*」と「/」を使いましょう。

= 3 × 7

= 3 * 7

PRODUCT

PRODUCTは範囲内の数字をすべて掛け算します。A1:A10のような範囲指定でも使用可能です。

スプレッドシート関数 - PRODUCT

範囲で因数を指定した場合は、因数2は指定しなくても大丈夫です。

スプレッドシート関数 - PRODUCT - 使用例 A1からA10までの値すべてをかけた結果が3628800です。

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割り算(÷)「/」

割り算の数式では/(スラッシュ)を使用します。/(スラッシュ)は分数の横棒とみなして覚えるといいでしょう。

= 3 ÷ 7

= 3 / 7

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スプレッドシートの関数【基本】

IF | 条件分岐

続いてIF関数を紹介します。IFはスプレッドシート初心者がつまづきやすい関数です。SUMIFでも触れましたが、勝手が少し違うのでIFも丁寧に解説します。

スプレッドシート関数 - IF

論理式の中には、「はい」「いいえ」で答えられる質問を記入します。「A1は3以上ですか?」や「A2は"すいか"ですか?」のような質問です。質問に対して「はい」ならTRUE値、「いいえ」ならFALSE値に入力した文字が表示されます。

ただし、「A1は3以上ですか?」のように日本語で入力しても反応してくれません。決まった式を入力しましょう。アメリカや中国で日本語を話しても理解されないのと一緒です。

意味
= 等しい A1=10, A1="ばなな"
> より小さい A1>10
>= 以下 A1>=10
< より大きい A1<10
<= 以上 A1<=10
<> 否定 A1<>10, A1<>"にんじん"

スプレッドシートが理解できる論理式には以下のようなものがあります。「=」と「<>」は右側を""で囲めば日本語や英語を使用できます。

スプレッドシート関数 - IF - 使用例

IFS

IFSは条件ごとに当てはまるか当てはまらないかを判別し、当てはまる場合はTRUE値1を、当てはまらない場合は次の条件を判別します。

スプレッドシート関数 - IFS

当てはまることをTRUE、当てはまらないことをFALSEと呼びます。

スプレッドシート関数 - IFS - 図解 A10=20があてはまれば、A10=10の条件に進むことなく「20です」と表示します。

スプレッドシート関数 - IFS - 使用例 A10=20には当てはまらなかったので、A10=10の条件をチェックして合致したので「10です」と表示します。

IFERROR

IFERRORはIF関数の仲間ですが「エラーが起きた」「エラーが起きない」によって分岐します。

スプレッドシート関数 - IFERROR

エラーの一例は次のとおりです。

  • 文字列と数字を混用している
  • 指定した場所にデータがない
  • 分母が0になっている(割り算は0で割ってはいけない)

「分母が0になっている(割り算は0で割ってはいけない)」のエラーを例に解説します。

スプレッドシート関数 - IFERROR - 使用例 通常なら「#DIV/0!」と表示されるところ、IFERRORで囲っているので文が変化しています。

「=1/0」を命令していますが、これは実行できない計算なのでエラーと認識されます。このエラーによって「エラー値」の「分母0」が表示されます。

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COUNT | 個数カウント

COUNTは数字が入っているセルをカウントします。文字列はカウントしないので注意してください。

スプレッドシート関数 - COUNT A1:A10までの範囲で数値をカウントします。

スプレッドシート関数 - COUNT - 使用例 範囲の中に数値の入ったセルは10こあるので「10」と表示されています。

COUNTIF

COUNTIFは条件を満たしたセルの数をカウントします。IFCOUNTが組み合わさった関数です。

スプレッドシート関数 - COUNTIF A1:A10の範囲で、5より小さいセルの数をカウントします。文字列はカウントしません。

スプレッドシート関数 - COUNTIF - 使用例 A1:A10のうち、5より小さい1,2,3,4の4つをカウントしています。

COUNTIFS

COUNTIFSは条件を満たした関数に対してカウントします。IFSCOUNTが組み合わさった関数です。ただしIFSと異なり、すべての条件を満たした関数をカウントします。

スプレッドシート関数 - COUNTIFS 条件は無限に増やせますが、それぞれの範囲は数を揃えましょう。A1:A10もB1:B10も10個のセルを範囲に持ちます。

スプレッドシート関数 - COUNTIFS - 使用例 A1:A10のうち5より小さいのは4つ、さらにB1:B10のうち100より小さいのは3つなので「3」を表示します。

COUNTA

COUNTAは空白以外のセルすべてをカウントします。COUNTと似ていますが、次の違いに注意が必要です。

COUNT…数値のみカウント
COUNTA…数値に加え文字列やTRUE、FALSEもカウント

スプレッドシート関数 - COUNTA 基本的な使い方はCOUNTと同じです。

スプレッドシート関数 - COUNTA - 使用例 B1:B10には数値も文字列もありますが、COUNTAはこれらすべてをカウントします。

COUNTBLANK

COUNTBLANKは記入されていないセルをカウントします。COUNTAの反対だと考えるとよいでしょう。

スプレッドシート関数 - COUNTBLANK こちらも使い方はCOUNTと同じです。

スプレッドシート関数 - COUNTBLANK - 使用例 B8,B9,B10の3つは未記入なので、カウントされています。

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AVERAGE | 平均

AVERAGEは値の平均を求めます。A1:A10のような範囲でも指定できます。

スプレッドシート関数 - AVERAGE 指定された範囲にある数値を平均します。

スプレッドシート関数 - AVERAGE - 使用例 A1:A10の平均を表示しています。

AVERAGEIF

AVERAGEIFは条件を満たした数値のみを平均します。COUNTIFのIFと同じ要領です。

スプレッドシート関数 - AVERAGEIF

スプレッドシート関数 - AVERAGEIF - 使用例 5より大きい数「6,7,8,9,10」の平均が表示されています。

AVERAGEIFS

AVERAGEIFSは、すべての条件を満たした数値の平均を算出します。COUNTIFSと似ています。

スプレッドシート関数 - AVERAGEIFS 条件は複数並べられます。

スプレッドシート関数 - AVERAGEIFS - 使用例 二つの条件を満たすのは5と6なので、5.5が平均です。

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スプレッドシートの関数【文字列・数字】

CONCAT | 文字列つなぎ

CONCATは2つのセルを結合します。セルの中身は文字列でも数字でも問題ありません。ただし、次の2点に注意が必要です。

  • 日付を結合する際は表示が変わる
  • A1:A10のように範囲指定するとエラーになる

スプレッドシート関数 - CONCAT 2つを結合する際はCONCATが便利です。

スプレッドシート関数 - CONCAT - 使用例 A1とB1を結合しています。3つ以上は結合できません。3つ以上を結合したいならCONCATENATEを使いましょう。

CONCATENATE

CONCATENATEはいくつでもセルを結合できます。CONCATの3つ以上バージョンです。

スプレッドシート関数 - CONCATENATE 結合するセルは無限に増やせます。例のように同じセルも複数回結合できます。

スプレッドシート関数 - CONCATENATE - 使用例

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文字列抜き出し

LEFTRIGHT、MIDは文字列から指定した文字を抜き出す関数です。FIND、LEN、SPLITも含め6種類の文字列に関する関数を解説します。

LEFT

LEFTは抜き出したい文字列と、文字数を指定すれば、最初の文字から指定した文字数分だけ抜き出します。

スプレッドシート関数 - LEFT B5セルの1文字目から4文字抜き出します。

スプレッドシート関数 - LEFT - 使用例 「オウンドメディア」の最初から4文字抜き出すので「オウンド」となります。

RIGHT

LEFTと反対の抜き出し方をします。LEFTは前から何文字かを抜き出したのに対し、RIGHTは後ろから何文字かを抜き出します。抜き出したい文字列と、文字数を指定すれば、最後の文字から指定した文字数分だけ抜き出します。

スプレッドシート関数 - RIGHT B5の文字列を後ろから4文字抜き出します。

スプレッドシート関数 - RIGHT - 使用例 「オウンドメディア」の後ろから4文字なので「メディア」を抜き出せます。

MID

LEFT、RIGHTに対して、開始位置(抜き出し始める位置)を自由に変更できるのがMIDです。まず次の3点を指定してください。

  • 文字列(抜き出す元の文字列)
  • 開始位置(抜き出し始める位置)
  • セグメントの長さ(何文字抜き出すか)

スプレッドシート関数 - MID B4にある文字列の21文字目から8文字抜き出します。

スプレッドシート関数 - MID - 使用例 B4の21文字目は「オ」、そこから8文字なので「オウンドメディア」を抜き出します。

FIND

FINDは指定した文字列が何文字目に出てくるかを検索できます。次の3点を入力してください。

  • 検索文字列(検索したいキーワード)
  • 検索対象のテキスト(キーワードを検索したい文字列)
  • 開始位置(何文字目以降で検索したいか)

スプレッドシート関数 - FIND 「Boxil」がB4の文字列の何文字目に出てくるかを、6文字目以降で検索します。

スプレッドシート関数 - FIND - 使用例 6文字目以降を検索しているので最初のBoxilは検索されず、次のBoxilが登場した文字数を表示しています。

LEN

LENは文字列が何文字かをカウントします。

スプレッドシート関数 - LEN B4の文字列が何文字かカウントします。

スプレッドシート関数 - LEN - 使用例

SPLIT

SPLITは文字列を指定したキーワードで複数セルに分割します。下の解説を見ると、色々書いてありますが最低限必要なのは、テキストと区切り文字の2つです。

スプレッドシート関数 - SPLIT 分割したいテキストと分割の目印となる文字を入力します。

「区切り文字」には注意が必要です。「,」や「。」といった一文字なら問題ないのですが、「Magazine」のように複数の文字を区切り文字に指定すると次のようになります。

スプレッドシート関数 - SPLIT - 使用例 Magazineの前後で区切りたいのに「i」の前後でも区切られています。

これは区切り文字が複数に指定されているため起こってしまった問題です。区切り文字は、指定された言葉の一文字ずつを区切るべき文字として認識します。

「Magazine」を区切り文字として指定すると「M」「a」「g」「i」...が区切るべき文字として認識されます。今回「Boxil」が「Box」「l」となってしまったのは、「i」で区切るべきだとスプレッドシートが認識してしまったためです。

これを避けるには、「,FALSE」を最後に付け足しましょう。こうすれば、「Magazine」にしか反応しないので、「Boxil」を途中で区切られることはありません。

スプレッドシート関数 - SPLIT - 使用例2 「Magazine」の前後でのみ区切られています。

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SUBSTITUTE | 置換

SUBSTITUTEは指定した文字を違う文字に変換します。「あいうえお」となっている文字列を「いいうえお」に変えるような感覚です。

まずは次の4点を指定してください。

  • 検索対象のテキスト(変換したいテキスト)
  • 検索(変換したい文字元)
  • 置換(変換したい文字先)
  • 出現回数(何回目の文字を変換するか)

出現回数を指定しなければすべて変換します。

スプレッドシート関数 - SUBSTITUTE B4にある「Boxil」を「(文字なし)」に変換します。

スプレッドシート関数 - SUBSTITUTE - 使用例 2回目に出てくる「Boxil」を「(文字なし)」に変換します。実質的には「Boxil」を消去しているのと同じです。

SUBSTITUTEは、変換するだけでなく削除もできるので、使い方を覚えておくと便利な関数です。

ASC

ASCは全角の文字を半角にする関数です。数字やアルファベットを全角で書いてしまったかもしれない文字列に適用すると、半角にできます。

スプレッドシート関数 - ASC 半角にしたい文字列ないしセルを入力します。

スプレッドシート関数 - ASC - 使用例 全角の「12345」を半角の「12345」に変換しています。

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ROUND | 四捨五入

ROUNDは指定した数字を四捨五入します。

スプレッドシート関数 - ROUND A1を小数第二位に収まるよう四捨五入します。

スプレッドシート関数 - ROUND - 使用例 小数第三位の「1」を四捨五入して「3.14」を出力しています。

ROUNDUP

ROUNDUPは指定した数字を切り上げます。

スプレッドシート関数 - ROUNDUP A1を小数第二位に収まるよう切り上げます。

スプレッドシート関数 - ROUNDUP - 使用例 小数第三位の「1」を切り上げて「3.15」を出力しています。

ROUNDDOWN

ROUNDDOWNは指定した数字を切り捨てます。

スプレッドシート関数 - ROUNDDOWN A1を小数第二位に収まるよう切り捨てます。

スプレッドシート関数 - ROUNDDOWN - 使用例 小数第三位の「1」を切り捨てて「3.14」を出力しています。

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TODAY | 今日の日付

TODAYは今日の日付を反映します。

スプレッドシート関数 - TODAY ()の中には文字を入れなくても反応します。

スプレッドシート関数 - TODAY - 使用例

NOW

NOWは今の日時を表示します。

スプレッドシート関数 - NOW TODAY同様、()の中は未記入で大丈夫です。

スプレッドシート関数 - NOW - 使用例

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スプレッドシートの関数【統計】

統計に使える関数を解説します。

ROW | 行番号

ROWは行番号を調べる際に利用します。()の中を指定しなければ関数を入力した行が、指定すれば指定したセルの行が表示されます。たとえば「=ROW(D99)」と入力すれば、「99」を調べられるという具合です。

スプレッドシート関数 - ROW ()の中身はなくても関数は反応します。

スプレッドシート関数 - ROW - 使用例 D2の行は「2」です。

COLUMN

COLUMNはROWの列バージョンです。

スプレッドシート関数 - COLUMN ()の中にセルを入れてみます。

スプレッドシート関数 - COLUMN - 使用例 B13はBが2番目の列なので「2」が表示されます。

INDEX

INDEXは指定したセルにある文字列や数値を表示します。

指定したセルの文字を表示するには次の3点を入力します。

  • 参照(検索する範囲)
  • 行(検索したい行)
  • 列(検索したい列)

指定したセルの文字が表示されます。

スプレッドシート関数 - INDEX A1:B47のうち、B13(13行目の2列目)にある文字列を取得します。

スプレッドシート関数 - INDEX - 使用例 B13には「東京都」がありました。

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VLOOKUP | データ参照

VLOOKUPは指定した文字列の右にある文字を表示する関数です。

スプレッドシート関数 - VLOOKUP A列に「13」があるセルの、2行めの文字列を取得します。

下のシートでは、番号を入力したら横にある都道府県を取得します。「1」と入力したら「北海道」、「13」と入力したら「東京都」を出力しましょう。

スプレッドシート関数 - VLOOKUP - 使用例 G2ではA列に「13」と書いてある「東京都」を出力しています。

VLOOKUPでは次の項目を入力しましょう。検索キーと範囲、指数は入力が必須です。

タイトル 意味
検索キー 1列目で検索したい文字 13, ばなな
範囲 検索する範囲を指定 A1:B47, A10:F99
指数 表示したい結果は範囲内の何列目か 2, 5
並べ替え済み 完全一致か、もっとも近い値の取得か(任意) TRUE, FALSE

実際の例でより詳しくみていきましょう。緑(範囲)→青(検索キー)→オレンジ(指数)の順に解説します。

スプレッドシート関数 - VLOOKUP - 色分け

【緑】
範囲でセルを指定(A1:B47)します。

【青】
1列目(A列)から「13(検索キー)」を検索します。

【オレンジ】
そして、検索できた行の2列目(指数)を結果として表示します。「東京都」が結果となります。

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UNIQUE | 重複消し

UNIQUEは、範囲に含まれている重複を削除して残りの文字列や数字を返します。

スプレッドシート関数 - UNIQUE 範囲で指定しましょう。

スプレッドシート関数 - UNIQUE - 使用例 H列では重複のあったリストですが、UNIQUEを使ったI列では重複が削除されています。

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FILTER | フィルタリング

FILTERは条件に適した文字列を返します。適当な範囲と条件を指定すれば、条件にあった文字列だけを表示してくれます。条件に制限はありません。

スプレッドシート関数 - FILTER A1:B47のうち、条件を満たしたものだけを一覧表示します。

スプレッドシート関数 - FILTER - 使用例 A列のうち、40より大きい数字にフィルタリングして表示します。IF関数に近いです。

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スプレッドシートの関数【発展】

IMPORTRANGE | 他シート引用

IMPORTRANGEは他のスプレッドシートにあるデータを引用します。

スプレッドシート関数 - IMPORTRANGE 「関数お試し!」のように「シート名!」とすることで他シートのデータも引っ張っれます。

スプレッドシート関数 - IMPORTRANGE - 使用例 Loadingには多少時間がかかります。

スプレッドシート関数 - IMPORTRANGE - 使用例2 わかりやすいように同じシートから取得しました。本来は他シートから取得します。

IMPORTXML

IMPORTXMLは公開されているサイトのデータを取得します。取得できるデータは様々で、一例は次のとおりです。

  • タイトル
  • タグ
  • カテゴリ名

スプレッドシート関数 - IMPORTXML Xpathクエリは少々スキルを要するので、次のサイトを参考にしてください。

クローラ作成に必須!XPATHの記法まとめ

スプレッドシート関数 - IMPORTXML - 使用例

上の画像では下の記事タイトルを取得しています。

Google スプレッドシートの関数リスト

IMPORTHTML

IMPORTHTMLは公開されているサイトのリストまたは、表を取得します。

次の3点を入力する必要があります。

  • URL(取得したいサイト)
  • クエリ(listまたはtable)
  • 指数(何番目に現れるリストまたは表を取得したいか)
クエリではリストを取得したいなら「list」、表を取得したいなら「table」を入力しましょう。

スプレッドシート関数 - IMPORTHTML 指定したURLの1番目の表を取得します。

スプレッドシート関数 - IMPORTHTML - 使用例 一つのエクセルに入力すると表全体が整理された状態で取得できます。

上の画像では下の記事タイトルを取得しています。

https://support.google.com/docs/table/25273?hl=ja

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INDIRECT | 柔軟に範囲指定

INDIRECTを使えば、範囲指定がより柔軟に設定できます。

スプレッドシート関数 - INDIRECT 本来、A1:A10のようになる部分が「INDIRECT(”A1:A”&COUNT(A:A))」になっています。

INDIRECTを使うと、範囲を関数を使って表現できます。上の例では、A1:A10の「10」を「COUNT(A:A)」に置き換えてA列の増加に対応しています。

スプレッドシート関数 - INDIRECT - 使用例 「A1:A10」にすると11行目が増えたときに対応できません。

しかし、ただ対応するだけなら「A2:A」と入力すれば問題ありません。「A2:A」は「A2から一番下の行まで」を範囲指定します。

スプレッドシート関数 - INDIRECT - 使用例2 これではINDIRECTの役割が必要なさそうに見えます。

INDIRECTはこのままでは必要のない関数になってしまいますが、次に紹介するARRAYFOMULAと組み合わせると活躍します。

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ARRAYFOMULA | 関数自動入力

ARRAYFOMULAは配列形式で数式を入力できる関数です。と、言われてもちんぷんかんぷんだと思うので、丁寧に解説します。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA

たとえば、VLOOKUPをE1からE10まで入力したいとします。もちろん、下の図のようにオートフィルしても問題はありません。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例2

これと同じことがARRAYFOMULAでもできます。しかも、一つのセルに入力さえすればあとは自動で下まで入力されます。一箇所のセルに関数を入力するだけで他のセルにまで関数を反映できます。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例3

ARRAYFOMULAには動作が軽くなるメリットもあります。

オートフィルを使った場合、関数は下までコピーされますが、それぞれのセルで計算しているので、重くなりがちです。それに対し、ARRAYFOMULAは一つのセルでしか計算を行わないので、軽量化できます。

ただ、ARRAYFOMULAにも弱点はあります。下の画像のように後から追加されるセルに対応しようとすると、

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例4

このように「#N/A」が大量に出現します。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例5

これは行の一番下までVLOOKUPの関数が入力されることの弊害です。これを防ぐには「INDIRECT」が有効です。具体的には次のようになります。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 使用例6

関数がいくつも重なって複雑です。順番に見ていきましょう。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 図解

関数がいくつも重なっているときは、内側から考えていきましょう。

1.「COUNT(D12:D)」はD列にある数値の数をカウントします。D列には14個数値があるので、ここは14と置き換えられます。

2.「14+11」は「25」なので「25」に置き換えます。ここで「25」になるように調整しているのは、数値の入っている一番下の行が「25」だからです。

3.「INDIRECT("D12:D"&25)」は「D12:D25」に置き換えられます。INDIRECTは範囲を柔軟に変更できる関数なので、「"D12:D"&25」のようになっていても問題なく変換できます。

スプレッドシート関数 - ARRAYFOMULA - 図解2

4.ARRAYFOMULAは、本来範囲で指定されないが範囲で指定されている部分(D12:D25)をそれぞれのケースに分解してセルに入力します。このようなVLOOKUPがそれぞれのセルに入っているのと同様にあつかえます。

ARRAYFOMULAはかなり難しい関数なので、何回も使いながら慣れていきましょう。

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今回紹介した関数一覧

この記事で紹介した関数すべてを下の表にまとめました。それぞれの解説パートにも飛べます。わからない関数はもう一度おさらいしましょう。

関数名 関数の意味 解説ページへのリンク
SUM 足し算 SUMの解説へ
SUMIF 条件を満たした合計 SUMIFの解説へ
SUMIFS 条件(複数)を満たした合計 SUMIFSの解説へ
PRODUCT 掛け算 PRODUCTの解説へ
IF 条件分岐 IFの解説ページへ
IFS 条件(複数)分岐 IFSの解説へ
IFERROR 条件(エラー)分岐 IFERRORの解説へ
COUNT 数値をカウント COUNTの解説へ
COUNTIF 条件を満たしたらカウント COUNTIFの解説へ
COUNTIFS 条件(複数)を満たしたらカウント COUNTIFSの解説へ
COUNTA 値をカウント COUNTAの解説へ
COUNTBLANK 空欄をカウント COUNTBLANKの解説へ
AVERAGE 平均 AVERAGEの解説へ
AVERAGEIF 条件を満たした平均 AVERAGEIFの解説へ
AVERAGEIFS 条件(複数)を満たした平均 AVERAGEIFSの解説へ
CONCAT 文字つなぎ(2つ) CONCATの解説へ
CONCATENAT 文字つなぎ(3つ以上) CONCATENATの解説へ
MID 文字列抜き出し(真ん中から) MIDの解説へ
LEFT 文字列抜き出し(先頭から) LEFTの解説へ
RIGHT 文字列抜き出し(右から) RIGHTの解説へ
FIND 文字列の表示位置 FINDの解説へ
LEN 文字数 LENの解説へ
SPLIT 文字列を分割 SPLITの解説へ
SUBSTITUTE 置換 SUBSTITUTE の解説へ
ASC 半角に置換 ASCの解説へ
ROUND 四捨五入 ROUNDの解説へ
ROUNDUP 切り上げ ROUNDUPの解説へ
ROUNDDOWN 切り捨て ROUNDDOWNの解説へ
TODAY 今日の日付 TODAYの解説へ
NOW 今の時間 NOWの解説へ
ROW 行番号 ROWの解説へ
COLUMN 列番号 COLUMNの解説へ
INDEX 値の取得 INDEXの解説へ
VLOOKUP データ参照 VLOOKUPの解説へ
UNIQUE 重複消し UNIQUEの解説へ
FILTER フィルタリング FILTERの解説へ
IMPORTRANGE 他シートからデータ取得 IMPORTRANGEの解説へ
IMPORTXML サイトからデータ取得 IMPORTXMLの解説へ
IMPORTHTML 表やリストを取得 IMPORTHTMLの解説へ
INDIRECT 自動で範囲指定 INDIRECTの解説へ
ARRAYFOMULA 関数自動入力 ARRAYFOMULAの解説へ

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