ホリエモン・幻冬舎 箕輪氏・ZOZO 田端氏etc.話題のビジネス本を買う価値とは?

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ディーエイチシーは9月3日、ホリエモンこと堀江貴文氏の「英語の多動力」が8月の発売から約1か月で4万部を突破したと発表した。電子書籍が伸ばしているものの、文字離れなどを背景に低迷しつつある出版業界。そんな中、いわゆる作家ではない、インフルエンサーが出版する書籍が次々ヒットを飛ばしている。堀江氏や、幻冬舎の編集者箕輪氏、ZOZOの田端氏、お笑い芸人キングコング西野氏などである。今、なぜ彼らの書籍が必要とされるのか?
ホリエモン・幻冬舎 箕輪氏・ZOZO 田端氏etc.話題のビジネス本を買う価値とは?

マイナス成長が続く出版業界

矢野経済研究所が8月30日に発表した「2018年の国内出版市場および電子書籍市場調査」によると、2018年の国内出版総市場(出版市場+電子書籍市場)は前年比5.0%減の1兆5,100億円とマイナス成長を予測している。

電子書籍の利用は拡大しているものの、紙媒体の縮小により、市場全体は縮小傾向だ。そんな中、ビジネス界のインフルエンサーたちが出版する書籍が、話題だ。

ホリエモン「多動力」「英語の多動力」がヒット

2017年5月に幻冬舎から発売された「多動力」は、25万部以上の大ヒットを記録し、読者が選ぶビジネス書グランプリ2018で第6位に選出。2018年3月にはマンガ化され、話題を呼んだ。

「Iotという言葉を最近ニュースでもよく耳にすると思う。 これは、ありとあらゆる「モノ」が インターネットとつながっていくことを意味する。 すべての産業が「水平分業型モデル」となり、結果〝タテの壁〟が溶けていく。 この、かつてない時代に求められるのは、各業界を軽やかに越えていく「越境者」だ。 そして、「越境者」に最も必要な能力が、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる 「多動力」なのだ。 この『多動力』は渾身の力で書いた。 「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実すると確信しているからだ。 」「はじめに」より
(出典:幻冬舎HPより)

また2018年8月に発売された「英語の多動力」は、発売から約1か月で4万部を突破したと発表された。

堀江氏が実践する「多動力」に、言葉の壁は存在しないという。堀江氏の少年時代のエピソードや、東大受験、企業、英語を使ったビジネス経験などを振り返り、「英語を学ぶ」ことの意義を考察する内容になっている。

Twitterや口コミなどでは、「爆発的に英語のモチベーションをあげてくれる」「ホリエモンの英語の多動力を読んだせいか、いつも以上に積極的に明るく英語を話している」「背中を押された」などの声が寄せられている。

箕輪厚介氏「死ぬこと以外かすり傷」Amazonビジネス実用書で1位

そして、堀江氏の「多動力」の編集者である幻冬舎 箕輪厚介氏は、今出版業界では一番勢いがあると言っても過言ではないだろう。

NewsPicks Book編集長であり、多動力と同じく「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」で第4位の「お金2.0」や、落合陽一氏の「日本再興戦略」など担当書籍はここ1年で100万部以上を売り上げている。

また彼の主催するオンラインサロン「箕輪編集室」には、1,300人が集っているという。2018年8月28日に発売された彼の著書「死ぬこと以外かすり傷」は、発売開始直後から総合1位となり、現在はビジネス・経済部門で1位を継続中である。

キングコング西野氏は、「死ぬこと以外かすり傷」のはじめにを自身のブログで全文公開し、「僕は友人であろうが、一千万円を積まれようが、自分が「面白くない」と思ったものは紹介しません。」と前置きをしたうえで、間違いなく面白い本と同書を紹介している。

「若い人はお金のために働くことはなくなり、過去をロジカルに分析しても、マス広告を打っても、世の中を動かせなくなった。すべてのルールが変わる中で強いのは、新しいことを受け入れ、変化を楽しめる人間だ。これからをどう生きるか、この本で一緒に考えていきたい。
   
日本も、僕のいる出版業界も、閉塞感が漂っていて、終わっていく感じがあるけれど、僕の周りは盛り上がっている。ポジティブな未来がはっきり見える。そして何よりも楽しい。
 
早くこっちにくるといい。こっち側で間違いない。ルールは変わる。経験は邪魔だ。無知でいい。ごちゃごちゃ考える前に、動け。この本がこれから生きる若い人の武器になったら、嬉しい。」
(出典:「死ぬこと以外かすり傷」はじめにより)

ヒット作を連発してきた彼の仕事に対する姿勢が、熱い言葉で綴られる同書。何より読後の熱量が非常に強い1冊だ。

ZOZO田端氏、キンコン西野氏の著書も

他にも、話題のビジネス書はある。

「ZOZOTOWN」の運営などを手がけるスタートトゥデイでコミュニケーションデザイン室長を務める田端信太郎氏は、2018年7月に「ブランド人になれ!」を出版した。こちらも発売直後、Amazonのビジネス実用書で1位となった。

リクルート、ライブドア、LINE、そしてスタートトゥデイと有名企業を渡り歩き、「プロ野球選手よりも稼げるプロサラリーマン」である田端氏。

「今こそ会社という鎖を噛みちぎって、自分という「ブランド」を打ち立てろ。憂鬱な顔をして出勤するのではない。今日はどんなチャレンジをしようかと胸躍らせながら会社に乗り込むのだ。会社はステージに過ぎない。主役は君だ。僕について来い。」
(出典:「ブランド人になれ」はじめにより)

多くの人が抱える働き方への疑問や、会社の中での自分、これから先の生き方。自分で何かを変えたいというマインドを持つ人ならば、どこか心に触れる部分があるだろう。

また、お笑い芸人であり絵本作家でもある西野亮廣氏が2017年に発売した「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」で大賞を受賞している。

「えんとつ町のプペル」の構想から、クラウドファンディングで国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達し、30万部の大ヒットまでのストーリー。お金や稼ぐこと、情報を得ることなどに対して独自の思想を展開している。

「これまで読んだビジネス書の中でも一番おもしろかった」「勇気をもらえるフレーズが多い」「行動を起こすきっかけになる」など、絶賛する読者の声が多かった。

なお、同書の冒頭部分を西野氏は無料で公開している。→https://lineblog.me/nishino/archives/9301799.html

「変わりたい」というリアルな欲求を後押しする

これらのビジネス書に共通するのは、人々の内面に深く入り込むような強さがあるということだ。

会社に対する不満、現状の自分の能力に対する諦め、将来への不安など、いろいろなものをかかえながら働く人たち。「なにか変えたい」「変わりたい」と思ってはいるが、毎日の生活に追われきっかけを作れずにいる人は多い。やりたいことができないだけではなく、やりたいことが見つけられない人もいる。

そんな閉塞感を、彼らの強い言葉は突き破る。「こっち側へ来い!」と。

これらのインフルエンサーのようになれる人は、一握りである。しかし自らの経験から発せられる彼らの言葉は、人の心を揺さぶり、熱狂させる。ビジネス本でありながら、人間の本質に迫る。「勉強になった」という感想よりも、「勇気をもらった」「背中を押された」という感想が多いのはそのためだろう。

まずはこれらの本を手に取り、自分でその読後感を体感してもらいたい。