LINEが描く「Society 5.0」な鎌倉とは?LINEPayで税金や窓口支払いへ

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LINEは9月4日、神奈川県および鎌倉市と包括連携協定を締結したことを発表した。LINEを活用した行政の仕事効率化、税金や公共施設で「LINEPay」によるキャッシュレスな支払い、病院カルテとの連携など「Society 5.0」実現のため、さまざまな連携をはかるという。LINEが描く、未来都市のあり方とは?
LINEが描く「Society 5.0」な鎌倉とは?LINEPayで税金や窓口支払いへ

自治体と企業連携で挑む「Society 5.0」とは?

Society 5.0(ソサエティー5.0)とは、政府の総合科学技術・イノベーション会議で検討された科学技術政策の基本指針である。

内閣府によると、Society5.0とは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)で、狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society3.0)、情報社会(Society4.0)に続く、新たな社会を指す」とされている。

LINEは9月4日、神奈川県、鎌倉市とそれぞれ包括連携協定を結んだ。

これまでも、主に情報モラル・情報リテラシーの啓もう活動やネットトラブル防止の分野で、同県でさまざまな取り組みを行ってきたというLINE。

県の教育委員会と共同で「青少年のネット利用実態把握を目的とした調査」を継続実施してきたほか、2018年5月には、県警察および県教育委員会と「インターネットに起因した非行・被害等の防止対策に関する協定」を締結している。

今回の包括連携協定で、LINEを活用した行政の仕事効率化、税金や公共施設でのキャッシュレス決済など、未来都市の実現に向けて本腰を入れる方針だ。

税金払いも窓口手数料も「LINEPay」で

具体的には、以下の取り組みが発表されている。

【神奈川県での取り組み】
●同県が行う未病改善施策「マイME-BYOカルテ」に、LINEユーザーの登録を促し、未病改善の普及啓もう
●LINEPayによる自動車税の支払い導入(水道料金の支払いはすでに対応済み)

【鎌倉市での取り組み】
●転入、転出、結婚、出産などの行政手続きをLINE上で入手・入力し、書類の一括生成。
●市役所などの窓口業務で発生する事務手数料のLINEPayでのキャッシュレス決済
●鎌倉市内の公共施設(鎌倉文学館、川喜多映画記念館、鏑木清方記念美術館など)のLINEPay対応
●LINEのSNSの知見を活かした相談事業の支援

書類を大量に使う、効率的ではないことが「お役所的」とも揶揄される行政の仕事。この取り組みが進めば、煩雑な手続きや窓口業務の効率化が期待でき、住民にとっての利便性は大きく向上する。

また神奈川県で成功事例を作れば、LINEにとっては全国の市町村への大きなアピールにもなる。いち早く行政との連携を模索するLINEに対し、他企業がどう動くか。行政ビジネスの覇権争いも、今後注目だ。