北海道地震支援へ、KDDIが日本初「船舶型基地局」で出動

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KDDIは9月8日、「平成30年北海道胆振東部地震」の支援に、海底ケーブル敷設船「KDDIオーシャンリンク」を派遣することを発表した。日高沖に停船させ、日本初の船舶型基地局によるエリア復旧を図るという。
北海道地震支援へ、KDDIが日本初「船舶型基地局」で出動

停電ほぼ復旧も、今後計画停電の可能性も

6日に起きた「平成30年北海道胆振東部地震」の影響で、停電が続いていた北海道。安平町、厚真町、むかわ町を除いて北海道の99.9%は電力が復旧しているというが、電気の供給状況は不安定な状態だ。世耕弘成経済産業相は9日、11日までの計画停電を回避することを発表したものの、今後も道民には節電が求められる。

Yahoo!地図では、停電のエリアを地図で把握できるサービスの提供も行っている。
https://map.yahoo.co.jp/mobile/#blackout

また、北海道各地でガソリン供給不足も深刻だ。営業しているガソリンスタンドでは、東日本大震災の時と同様に、順番を待つ長蛇の列ができている状況だ。

経産省は7日12時現在で、営業しているガソリンスタンドのリストを公開している。
http://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907012/20180907011.html

そんな中、KDDIは被災地の通信設備への電力供給が不透明な状況をふまえ、日本初の船舶型基地局によるエリア復旧を図ることを発表した。

東日本大震災の教訓から準備された「船舶型基地局」

海底ケーブル敷設船「KDDIオーシャンリンク」は、2011年東日本大震災の経験からKDDIが準備してきたものだという。

出典:プレスリリース

東日本大震災では、道路の寸断や光ケーブルの切断により、陸路からの基地局復旧に困難を要したという。その経験から、海側からエリア復旧が可能な沿岸地域を船舶搭載の基地局によって通信を復旧しようと考えたのだ。

「KDDIオーシャンリンク」は、関連機関の協力のもと、実証実験や訓練を重ねてきたという。この船舶を日高沖に停船させ、エリア復旧を図る。

また、同船には飲料水・非常食等の救援物資を搭載しており、避難所などへ支援を行う予定だという。

KDDIの被災地への支援物資
●Wi-Fiスポットの提供
●フィーチャーフォン及びスマートフォンの充電スポット
●救援物資 飲料水 500mlペットボトル及び非常食など

災害時の情報収集に、携帯電話は欠かせないものとなっている。こうした技術の広がりは、台風や地震が相次いで襲う日本にとって急務だ。災害に強い国づくりは、官民一体となり進めていかなければならない大きな課題である。

【ビヨンド編集部より】
平成30年北海道胆振東部地震で被害にあわれた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。