北海道地震当日から災害情報を配信、Paykeの圧倒的ユーザー視点とは

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訪日外国人向けのショッピングサポートアプリ「Payke(ペイク)」を提供するPaykeは9月10日、訪日外国人観光客向けに災害情報の無償提供開始を発表した。同社は北海道地震が起きた当日から、北海道を旅行中のユーザーに対し情報発信を開始しており、その対応スピードの早さは行政を圧倒している。2014年に立ち上がったスタートアップPaykeの圧倒的なユーザー視点とは?
北海道地震当日から災害情報を配信、Paykeの圧倒的ユーザー視点とは

ショッピングサポートアプリ「Payke」

ショッピングサポートアプリ「Payke」とは、世界中どこにでもある商品の「バーコード」にスマホをかざすだけで、商品情報を多言語で閲覧できるアプリである。

企業側は自社商品のバーコード(JANコード)をスキャンしておくだけ。コストをかけずに商品情報を多言語化できるのが魅力だ。2018年5月時点で登録商品は250,000点を突破しているという。

またユーザーは、アプリを立ち上げたらバーコードを読み取るだけで、7か国の言語から自分の母国語を選び、商品情報の閲覧が可能だ。

出典:Paykeコーポレートサイトより

観光庁が2018年1月に出した速報値では、2015年の外国人旅行者消費額は3兆4,771億円。年間値で初めて3兆円を突破し、前年比は71.5%増であった。インバウンド消費が拡大する中、低コストで企業とユーザー双方の課題を解決するPaykeのしくみは、非常に有益なサービスだといえるだろう。

また9月6日には、Paykeと凸版印刷が提携を発表。Paykeが従来提供してきたサービスが、この連携によりさらに拡大することとなる。Paykeは過去に数々の賞も受賞しており、今もっとも注目すべきベンチャーだと言っても過言ではないだろう。

出典:Paykeコーポレートサイトより

Paykeの被災地支援は、北海道地震当日から配信

同社では、6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」の被害状況から、北海道を旅行中の外国人観光客にできることは何か、すぐさま検討をはじめたという。

そして、アプリがリアルタイムで集積するデータの活用を考えた。滞在中のユーザー数と所在地をデータで把握し、災害地域に必要な情報をプッシュ通知機能で配信するというものだった。

もともと7か国語対応のアプリであるため、災害時の情報のためにあえてアプリに改修を加えるわけではない。課題を解決したいという想いを、自社サービスにどう反映させるかを爆速で検討し、結果として非常に大きな社会課題解決に貢献することとなったのだ。

出典:プレスリリース「大阪でのショッピングサポートアプリ「Payke」ユーザーの位置情報(イメージ)」

ショッピングサポートアプリが、災害時に災害情報を発信してもいい。それがユーザーが求めるものならば。Paykeの根底にあるのは、外国人旅行者に安心して旅行を楽しんでもらうための「ユーザーファースト」だ。

2020年東京五輪に向け、増え続ける外国人旅行者。災害時の対応は必須課題である。政府はPaykeのユーザー視点に立った柔軟な姿勢、課題解決力から学び、ぜひ今後の対策について検討してほしい。