国内eスポーツ認知率1年で2倍に 10・20代男性は8割が知っている

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アジアオリンピックの正式種目になったこともあり、eスポーツが注目されている。eスポーツ大会「RAGE」を9月に開催するCyberZは、国内におけるeスポーツの認知度調査を行った。その結果、eスポーツの認知率は全体で50%弱。10代、20代の男性は約8割だった。また観戦に関する設問で「好き」と回答したのは男女ともに25%弱。認知度は上がっているものの、国内市場はまだ発展途上であることが伺える。
国内eスポーツ認知率1年で2倍に 10・20代男性は8割が知っている

世界で広まる「eスポーツ」

「eスポーツ」とは、エレクトリック・スポーツの略語だ。オンラインで競うゲームを競技としてとらえ、従来のスポーツと同じようにプレイしたり、観戦したりして楽しむ。

eスポーツの大会は世界各地で開催されている。市場調査会社Newzooが2月に発表したレポートによると、世界の市場規模は2018年には前年比38%増の約970億円、2021年には約1,700億円を突破。参加人口は5.8億人を突破すると予測している。

大会では日本人選手も多く活躍しており、eスポーツへの注目度は日本でも上昇している。

調査を行ったCyberZは、9月16日に国内最大級のeスポーツイベント「RAGE 2018 Autumn」を開催する。これに先駆けて、eスポーツの日本国内での認知状況について、10代~60代の男女1,200名を対象にアンケート調査を行った。

その結果、全体の約半数がeスポーツを認知しており、2017年から2018年の1年間でeスポーツの認知率が急激に上昇していることがわかったという。

若年層男性8割がeスポーツを認知

まず、eスポーツの認知率をみてみると、全体で49.8%だった。前年度の26%から約2倍に伸びている。

出典:プレスリリース

性別・世代別にみると若年層男性の認知率が高く、もっとも多いのは10代男性の78%、次いで20代男性の75%と、どちらも約8割におよぶ。一方で同世代の女性の女性認知率は低く、いずれも5割程度。

eスポーツは、格闘やレースなど男性が好むゲームが多いことから、これが関係しているのかもしれない。

続いて、eスポーツについて初めて知った時期にを聞いた。「1か月以内」8%、「2~3か月以内」15%、「半年位前」29%、「1年位前」25%と、合計で全体の77%が1年以内と回答している。この結果からも、2017年~2018年の1年間で一気に知られるようになったことが伺える。

出典:プレスリリース

また、eスポーツを知っていると回答した人のうち、過半数の53%がテレビやネットなどで話題を見たことがあると回答した。観戦に関しては、「ネット動画、テレビなどで観戦したことがある」が14%。「競技会場で観戦したことがある」との回答も4%存在した。

出典:プレスリリース

男女ともに「観戦」を楽しむ傾向に?

最後に、人がゲームをしているのを見ることについて尋ねた。その結果、男性10代の50%が「人がゲームをしているのを見ることが好き」と回答した。これには動画やテレビでの視聴も含んでおり、10代女性も「好き」が48%と高い。

全体では、観戦が「好き」と回答したのは、男性24%、女性23.8%。男女差はほとんどなかった。

出典:プレスリリース

オリンピック正式採用でますます注目される

eスポーツは2022年に中国杭州で開催されるアジア競技大会(通称アジアオリンピック)で正式種目として採用された。今後ますます注目されるだろう。

ただ日本では発展途上なのが現状だ。背景には、ゲームを娯楽と捉える風潮が強くスポーツとしての認識が浸透していないこと、プレイヤーの賞金が低いこと、関連してプロゲーマーとして成立しづらいことなどがある。

一方で普及を図る動きも活発化しており、2月には3つあった競技団体が統合され「日本eスポーツ連合」が誕生、プロ資格の認定も始まった。ネット動画を通じた観戦も人気があり、今回の調査結果からもその傾向が伺える。数々の名ゲームタイトルを排出している日本だけに、今後の展開に期待したい。