スタートトゥデイ研究所が「社会人ドクター制度」導入、人材は育てるのがZOZO流

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スタートトゥデイは9月14日、2018年1月に設立したスタートトゥデイ研究所にて、働きながら博士号取得を目指す人を支援する「社会人ドクター制度」の導入を発表した。優秀な人材を「探す」だけでなく「育てる」へ本腰を入れる同社の取り組みを紹介しよう。
スタートトゥデイ研究所が「社会人ドクター制度」導入、人材は育てるのがZOZO流

ZOZO戦略の要「スタートトゥデイ研究所」

スタートトゥデイ研究所は2018年1月に設立された。スタートトゥデイグループが情報資産をもとに、ファッションを数値化し科学的に解明するプロジェクトチームだという。

ここには、ZOZOTOWNなどで購入される商品や、コーディネート、ユーザー情報、ZOZOSUITの計測データなど膨大なデータが集められ、分析されている。

【研究対象】
●1億件以上の購買データ
●約3,000万件のブランド公式商品データ(商品画像、カテゴリ、サイズ、商品説明、SKU、素材など)
●約1,000万枚のコーディネートデータ(コーディネート画像、着用アイテム、タグ情報など)
●約2,300万人のユーザー情報(属性、購買履歴、保有アイテム、閲覧履歴、検索履歴、お気に入り商品、お気に入りブランド、お気に入りコーデ、お気に入りショップなど)
●約2万件のブランド情報
●約5万件の店舗情報
●各種ランキング情報
●年間約3,000万件の物流関連データ
●カスタマーサポート関連データ
●「ZOZOSUIT」によって今後蓄積される人体の計測データ
※ 特定の個人を識別できる情報は使用いたしません。
(引用:ニュースリリースより)

まさにZOZOの戦略の要と言っても過言ではない。

社会人ドクター制度で「学ぶ」と「働く」の両立支援

同社は14日、このスタートトゥデイ研究所で「社会人ドクター制度」という、新しい制度をスタートさせた。

この制度は、同研究所の研究に関連する分野において学位取得を目指す人を対象に、経済的な不安なく仕事と学業に取り組み、スキルアップをはかるための制度だ。

具体的には、対象者は共同研究先との研究開発と修学を優先業務とし、給与と修学費(入学費・授業料・試験費用など)は支給される。

また特徴的なのは、対象は社員だけにとどまらないこと。対象の研究室在学中の学生にも、この制度は適用されるという。博士号を目指す学生を早期雇用し制度の対象とすることで、就職先への不安や経済的負担軽減を目指す。

「学び」は仕事の満足度をあげる

リクルートワークス研究所の「WorksReport 2018」によれば、仕事満足度の高い人の80%が学んでいるという。学びを支援することは、仕事にも好循環を生むことがうかがえる結果だ。

出典:リクルートワークス研究所「WorksReport2018」

また同リポートでは、学びについて以下のように記している。

働くことと学ぶこと、生活することは統合され、学びはこれまでのようにあらかじめ決められた場所ややり方で「蓄積すること」ではなく、自由なタイミングで「創り出すこと」「発信すること」を意味するようになる。 (引用:リクルートワークス研究所「WorksReport2018」)

多様な働き方がうまれ、「学び」についても学生と社会人の垣根はなくなりつつある。人生100年時代、どう学ぶかは、どう生きるかにもつなが大きなテーマになるのは間違いない。

労働力が不足する中、企業は優秀な人材を探すだけでなく、「育てる」ことの重要性を認識するときだ。