最大1億円「学生スタートアップ育成投資制度」募集開始

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ディップは9月18日、日本初の学生スタートアップ企業への育成投資制度「GAKUcelerator -ガクセラレーター」を立ち上げた。同日より募集を開始、学生起業家に対し1件あたり数百万円から最大で1億円の投資を行う予定だという。少子高齢化による労働力人口不足が深刻な現代、日本を浮上させるのは学生たちのエネルギーだ。学生起業をあらゆる面で支援する、同制度を紹介する。
最大1億円「学生スタートアップ育成投資制度」募集開始

日本の起業家数が増えない現状

中小企業庁の2018年度版「中小企業白書」によれば、日本の開業率はデータがある2001年からほぼ横ばいの状態が続いている。

出典:2018年度版「中小企業白書」

また世界との比較でみると、欧米諸国に比べて低い水準である。なぜ日本は開業率がこんなに低いのだろうか。終身雇用が当たり前だった文化、一度失敗すると信用を得られなくなる資金調達構造、投資家が少ないなど、いろいろな背景が指摘されている。

そんな中、ディップは学生起業家をバックアップするための制度として「GAKUcelerator -ガクセラレーター」をスタートさせた。

対象は小学生から「GAKUcelerator -ガクセラレーター」

ディップは、これまでも事業開発体験インターンなどを行い、学生の起業・育成を行ってきた。2017年4月には新規事業開発プログラム「UNIV.Accelerator」では、最終プレゼンテーションで選ばれた企画にサービスの立ち上げ支援を行っている。

結果として、これまで100人以上の学生がプログラムを体験し、6つのサービス、3社が決定する成果をあげてきたという。今回発表された「GAKUcelerator -ガクセラレーター」は、これまでの取り組みをさらに進化させていくための制度だろう。

「GAKUcelerator -ガクセラレーター」では小学生から、中・高・大学、院生、専門学校などあらゆる学生が対象となる。採択企業にはメンタリング、データ、PR、採用、事業資金支援など成長に必要な幅広いリソースが提供される。

出資金額は1件あたり数百万円から数千万円程度を予定しているという。

さらに起業するリスクの一つとなる「失敗」した際のセーフティネットも用意。万が一事業が継続できなかった場合でも、そのチャレンジが就職活動において正当に評価されるよう、就職支援を行うという。

具体的には、他にも以下のような支援がある。

●スタートアップに特化したハンズオン支援チーム
元学生起業家、ダイレクトリクルーター、エンジニアなどの専門家や、分野に応じて40人程度の学生インターンが直接業務支援する「ハンズオン」型支援を行う。さらに、VCや現役の学生起業家などと結ぶネットワークを駆使し、人材育成を行う。

●日本最大級のサービス運営ノウハウを提供
同社が運営する「バイトル」「はたらこねっと」「ナースではたらこ」などの求人サービスの飲食・アパレルから医療・福祉まで、20万超の匿名化データを提供。サイト開発、マーケティング、SEO、PR支援、サービス連携を行う。

●顧客開拓支援
出資や事業提携後は全国40拠点、1,200名以上の営業メンバーを中心に顧客開拓を実施。

「Gakucelerator」エントリー:http://ainow.ai/gakucelerator/

成長意欲にあふえた学生たちを支援し、革新的なサービスがうまれる。人口減少、少子高齢化など多くの社会課題がある中、学生たちのエネルギーはこれからの日本を浮上させる原動力だ。企業が積極的に支援を行うのはもちろん、産学官一体となった施策に期待したい。