「スポーツテック」で観戦体験も変わる?魅力向上に貢献できるか

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NTTデータ経営研究所と早稲田大学スポーツビジネス研究所(RISB)は9月18日、「スポーツテック未来会議2018」を9月26日に開催することを発表した。「スポーツテック・Sports-Tech」とは、スポーツとテクノロジーをかけ合わせた言葉である。スポーツテックで、ビジネスとしてのスポーツはどのように変わるのだろうか。
「スポーツテック」で観戦体験も変わる?魅力向上に貢献できるか

スポーツとテクノロジーを合わせた「スポーツテック」とは

スポーツテック(Sports-Tech)とは、「スポーツ」と「テクノロジー」を合わせた造語である。金融とテクノロジーをかけ合わせた「フィンテック・Fintec」、教育とテクノロジーの「エドテック・Edtec」などさまざまなジャンルで、こうした言葉が生まれている。

「スポーツテック」は、スポーツにITやテクノロジーを活用することで、スポーツ産業において、新たなビジネスモデルを実現しようという概念だ。

スポーツテックの一例は以下のとおり

・ファンエンゲージメントを強化するデジタルマーケティング
・スタジアムの観戦体験の魅力を高めるスマートスタジアム
・スマートフォンで選手の戦力分析をみながら番組を視聴できるデジタルコンテンツ
・ウェアラブルデバイスでアスリートの体調を把握する、コンディション管理 
(引用:Sports-Tech & Business Labホームページより)

選手のケガ予防、最大の力を発揮するための準備などはこれまでも分析されてきた。スポーツテックで新しさを感じるのは、「観客の楽しみ方」を変貌させるという点にあるだろう。

たとえば会場で、選手の情報やルールなど、さまざまな情報を取得しながら観戦できれば、より深く楽しめるようになる。またこれまでその競技に興味がなかった人へも、アプローチする可能性が広がる。

近年、米国をはじめ海外では、野球、サッカーなどに向けた新しいテクノロジーを活用したさまざまなスタートアップも登場している。

NTTデータ経営研究所とRISBは、こうした現状をふまえ、日本におけるスポーツテック普及を目指し、2018年3月にSports-Tech & Business Lab(スポーツテック&ビジネスラボ:STBL)を設立。スポーツ×デジタルをキーワードに新しい産業・事業モデルの創出への貢献を目的に活動を進めてきた。

出典:プレスリリース

産業分野としての「スポーツテック」成立目指す

STBLでは、スポーツ業界・異業種・IT業界・自治体から会員が参加し、スポーツテックに関するコミュニティを形成している。ここは、会員同士のコラボレーションを日常的・継続的に行う「場」として機能しているという。

また、STBL内で検討・推進しているプロジェクトの内容をオープンに共有することで、スポーツテックのスタートアップを世間に認知してもらい、1つの産業分野として普及を図っていくことを目的としている。

シンポジウムでは、これまで蓄積した最新の知見および先進事例を紹介されるという。

また、スポーツ産業・スポーツ政策の有識者、スポーツ×デジタルで先進的取り組みを行う業界キーマンが参加するパネルディスカッションを行う。

日時:2018年9月26日(水)13時~18時(12時開場)
会場:早稲田大学大隈記念講堂

まずは認知度向上が課題の「スポーツテック」

前述したが、スポーツテックは海外では盛んだが、日本ではこの言葉自体がまだそれほど浸透していない。

日本ではそれぞれのスポーツの競技人口は「アマチュア」が主流で、海外に比べてプロは少ないという背景もあるようだ。スポーツビジネスは、世界に比べると盛んとはいえない。

2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控え、スポーツ全体の価値や魅力向上に「スポーツテック」はどんな役割を果たしていくのか。まずは認知向上にむけた取り組みに、期待したい。