社会課題解決型の最新イノベーションはこれだ!医療や宅配分野などが受賞

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三菱総合研究所(MRI)は9月19日、社会課題解決を目指すビジネスを支援する「ビジネス・アクセラレーション・プログラム2018」の、最優秀賞・三菱総研賞の各受賞者を発表した。最優秀賞にはT-ICUの「専門医による集中治療支援ソリューション」が選ばれた。
社会課題解決型の最新イノベーションはこれだ!医療や宅配分野などが受賞

社会課題解決を目指すビジネスを支援

MRIは、2017年4月に未来共創イノベーションネットワーク(INCF)を発足し、社会課題をイノベーションとビジネスで解決するための活動を展開している。

これは「100億人が豊かに暮らせる持続可能社会」を目標として、国内外の社会課題を革新的技術とイノベーションで解決するため、産官学市民が連携し、世界の知を集め、最適に組み合わせて共創・実現を促すためのプラットフォームだ。

そして、このINCFでは、その一環として革新的な技術などを活用したビジネス案を評価する「ビジネス・アクセラレーション・プログラム2018」を開催した。

社会課題6領域「ウェルネス」、「水・食料」、「エネルギー・環境」、「モビリティ」、「防災」、「教育・人財育成」を中心に、革新的なビジネス案を広く募集。受賞企業が選定された。

最優秀賞はT-ICUの「専門医による集中治療支援ソリューション」が受賞

応募があった110件の中から、書類審査とプレゼンテーション審査で、社会課題を優れたビジネスソリューションで解決する7応募者を「ファイナリスト」に選出し、約1か月間にわたりメンタリングを実施した。また、技術的に優れた製品・サービスを提案した5応募者を「技術賞」に選出した。

9月18日に行われた最終審査(ビジネス・アクセラレーション・プログラム・アワード)では、ファイナリスト7件のプレゼンを行い、国内外の有識者・専門家5名による厳正な審査の結果、受賞者を決定した。

最優秀賞はT-ICUの「専門医による集中治療支援ソリューション」

集中治療専門医の不足・偏在という課題を、専門医が遠隔で治療方針のアドバイスを行うというソリューションで解決するというもの。

出典:T-ICUホームページより

T-ICUは遠隔地から集中治療医や専門医が、現場の医師や看護師から提供された情報をもとに24時間アドバイスを実施することで、現場の医師や看護師の負担を軽減するシステムだ。

T-ICUのホームページによれば、アメリカでは1990年代後半から遠隔集中治療支援システム(T-ICU)の導入が始まり、現在ではICUの2割の病床が導入済みで、以下のような実績があるという。

●医療費の削減
●重症患者のICU死亡率 11.7%低下
●患者のICU滞在平均日数 0.63日減少

再配達の社会課題解決へ、スマホ制御型宅配ボックス

他にも、以下の企業が受賞している。

三菱総研賞:マッシュルーム
「スマホ制御型宅配ボックスによる社会問題解決と生活利便性の飛躍的向上」
通信インフラ・電源が不要で、安価・セキュアな独自開発の認証技術を組み込んだスマート宅配ボックスである。

特別賞:ノーニューフォークスタジオ
「歩容解析を行うスマートフットウェアORPHE TRACKの開発」
靴内に内蔵可能で、歩行に関する詳細なデータが取得可能なウェアラブルデバイスである。

技術賞受賞者:
ORIGAMI HOUSE PORTABLE(OUTSENSE)
電池診断技術を用いたエネルギーマネジメント事業(ゴイク電池)
次世代社会インフラの構築(Drone Future Aviation)
世界最小クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」(MAMORIO)
BOCCOでの高齢者見守りと情報発信(ユカイ工学)

三菱総合研究所では、このアワード終了後も、受賞者やファイナリストをはじめ、同プログラムへの応募者をさまざまな形で応援していく方針だという。