アップル・ファーウェイでシェア7割、国内タブレット市場は2Qはマイナス成長

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IT専門調査会社 IDC Japanは9月20日、国内タブレット市場の2018年第2四半期(4~6月)の出荷台数実績値を発表した。これによると2018年第2四半期のタブレット端末の出荷台数は、前年同期比23.0%減の176万台となった。
アップル・ファーウェイでシェア7割、国内タブレット市場は2Qはマイナス成長

需要が一巡しマイナス成長へ

タブレットとは、持ち運び可能な板状・薄型のPCこのこと。入力は指やペンでタッチして行う。もともとは、1990年代には登場していたが、その時点では普及に至らなかった。

その後2010年に、アップルの「iPad」が発売され、大きな人気を呼んだ。またGoogleのOSであるAndroidを搭載したタブレットなどが登場し、市場は拡大を続けてきた。

しかし、IDCの調査では国内タブレット市場の2018年第2四半期(4~6月)の出荷台数、前年同期比23.0%減の176万台となった。

同社によると、このマイナス成長の要因は、タブレット需要がある程度一巡したことにあるという。

新たな需要が生まれにくくなってきている家庭市場向けタブレット

市場を、セグメント別に見ると、家庭市場向けは前年同期比28.5%減の138万台、ビジネス市場向けは6.0%増の38万台となった。

これまで家庭市場向けタブレットは、通信事業向けの出荷が市場をけん引してきたという。しかし、通信事業者でのスマートフォンとタブレットを抱き合わせた契約はある程度一巡し、すでに契約者がタブレットを持っていることから新たな需要が生まれにくくなってきているという。

また、スマートフォンの大容量料金プランが比較的安価になってきたことや、端末料金の高騰などから、ユーザーは、タブレットをスマートフォンと抱き合わせた契約にメリットを感じにくくなってきているという。実際、回線付モデルの出荷は前年同期比44.6%減となっている。

一方、Wi-FiモデルはアップルiPadの新製品出荷によって大きく支えられ、前年同期比12.7%増となった。

ビジネス市場向けは、Windowsを中心とした金融関連企業でのタブレットの買い替えや導入および学校向け出荷が市場を底支えし、プラス成長となった。

しかし、一般企業では、ポータブルPCとの競合や、外出先でのメールなどのやりとりは携帯電話やスマートフォンを利用することが多く、タブレットに対する需要は低迷しているという。

アップル強し、ファーウェイが続く

出典:「2018年第2四半期 国内タブレット出荷台数 トップ5カンパニーシェア」 IDC Japan

また、この調査では、ベンダーのシェアも調査している。それによると、2018年第2四半期の国内タブレット市場出荷台数上位5社は、アップル、ファーウェイ、レノボ/NEC/富士通グループ、マイクロソフト、エイスースとなった。

アップルは、通信事業者向け出荷は減少したものの、新製品出荷に底支えされ前年同期比9.7%減にとどまった。

ファーウェイは、Androidタブレットとして最大のシェアを維持し一般量販店向けの出荷を伸ばしたが、出荷の中心である通信事業者向けの出荷が大きくマイナス成長となり全体として前年同期比25.4%減となった。

IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野浩寿氏は、市場の今後について次のように述べている。

「家庭市場向けタブレットの出荷は、タブレットがある程度一巡したことで、通信事業向け出荷は今後減少し続ける可能性が高い。一方、ビジネス市場向けタブレットは、今後生命保険会社の入れ替えおよび学校向け出荷によって市場はけん引される一方で、新たなビジネスモデルの創出が必要である」(浅野氏)