資生堂発表!ストレスで「皮膚ガス」が発生、職場のニオイはそのせいだった?

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資生堂は10月2日、緊張によるストレスで皮膚から特殊なニオイが発生するという現象について、同社の長年の研究から発見したことを発表した。ビジネスマンにとって非常に気になる「ニオイ」、その発表内容を紹介する。
資生堂発表!ストレスで「皮膚ガス」が発生、職場のニオイはそのせいだった?

緊張による心理的ストレスで発生するニオイ

2017年に発表されたマンダムの「職場のニオイに関する意識調査」によれば、9割以上の人が「他人のニオイ(体臭)は指摘しにくい」と回答している。また自身のニオイ対策については、男性は4割近く、女性は半数以上が実践しているという。

多くのビジネスマンが気になるニオイの問題。対策してもなかなか防げないと悩んでいる人も多い。しかしその原因がストレスだとしたら、これは衝撃的な発見ではないだろうか。

資生堂は、長年調香師による香りの創出と、臭気判定士による体臭の研究を行ってきた。そしてその過程で、人が緊張によるストレス状態にあると、硫黄化合物のような特有のニオイを発することに気づき研究を進めてきたという。

ニオイはどんな時に発生する?

同社によれば、皮膚ガスは体調、加齢、情動、食事などを反映して変化するという。

皮膚ガスの中にはアセトンなどほぼ無臭のガスもあるが、ノネナール(加齢臭)や食べた物に由来するニオイのガスもあり、それが自分や周囲が感じるニオイの原因なのだ。

インタビューストレス試験で、科学的に現象を確認

同社では、緊張によるストレスで特有のニオイが発生することについて「インタビューストレス試験」で検証した。

内容は、初対面のインタビュアーからの質問に20分間回答し続けるというもの。回答者は、リラックスしているときと比べて、心拍数の上昇、交感神経が優位となり、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが唾液中で増加。緊張によるストレス状態を生じる。

同社はこの状態で、特有のニオイの発生には再現性があることを確認したという。

ニオイの原因となる2化合物を特定

緊張によるストレスで発生するニオイの原因は一体なにか。

インタビューストレスを受けた人の皮膚ガスを分析した結果、「硫黄化合物系のニオイ」がすることを発見した。

出典:プレスリリース

さらに、このニオイの原因となる物質を特定するためGC/MS-ODP(※) を用いて分析した結果、主要成分がジメチルトリスルフィド(dimethyl trisulfide, DMTS)とアリルメルカプタン(allyl mercaptan, AM)であることを見出し、この2成分を「STチオジメタン」と名付けたという。

※GC/MS-ODP:匂い嗅ぎ付ガスクロマトグラフ質量分析計。分析と同時にニオイの確認ができる装置。

ニオイ対策には、「ストレス」という根本的な問題を改善しなくてはならないという事実。「どんなにニオイ対策をしても、臭いわけだ」と納得した人も多いのではないだろうか。

体の健康は心の健康と連動しているとは、よく言われることである。食生活やストレス要因など、「ニオイ」は自分の健康を管理する、目安になってくれるかもしれない。