ビジネスパーソンは「リアル」内定者は「感情論」、理想の上司像とは?

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ランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)は10月2日、日本国内の労働者意識調査「ランスタッド・ワークインサイト」において「理想の上司と職場環境に関する調査」を実施、その結果を発表した。実際に働くビジネスパーソンと就職内定者の考え方の違いを浮きぼりにした、その結果を紹介しょう。
ビジネスパーソンは「リアル」内定者は「感情論」、理想の上司像とは?

働き手の意識が変わる職場環境と求める上司の人物像

終身雇用制の崩壊や「働き方改革」の浸透などで、働き手の職場や上司に対する考え方に大きな変化が訪れている。かつて、わが国では、職場と言えば、美観や環境の良し悪しよりも交通の便やビジネスにおける機能性が重視されていたと思う。

また、企業においては社長を頂点とする厳格な縦社会で、上司には人物の器量の広さよりも、ビジネスの才覚や人材管理の巧みさなどが求められていた。

しかし、これらは大きく変わろうとしている。

この調査は、政府の掲げる働き方改革が進むなか、ビジネスパーソンが上司や職場に望むリアルな声を明らかにするとともに、平成最後の内定式を迎える内定者にも同様の調査を実施し、それぞれの回答結果を比較し、分析したもの。

出典:プレスリリース

それによると、時代の変遷のなかで求められる「働き方」の理想と実態のギャップが明らかになったという。同社ではこのギャップを“リアル”と“感情論”のギャップと呼んでいる。

以下で、調査のポイントを紹介する。

理想の上司は「親しみやすく相談しやすく、人として尊敬できる人」

まず、「上司に期待すること」については、ビジネスパーソン・内定者ともに「正当な評価をしてくれる」が1位だった。内定者は同率1位で「親しみやすく相談しやすい」と答えた一方、ビジネスパーソンの2位は「適切なアドバイスをしてくれる」という結果になった。

出典:プレスリリース

また、「理想の上司像」についても1位は両者とも「人として尊敬できる」だったものの、2位はビジネスパーソンは「決断力がある」そして内定者は「仕事への熱意がある」とやはり“リアル”と“感情”に分かれる結果になった。

出典:プレスリリース

上司はやっぱり年上?年功序列の根強いイメージ

上司の年齢/性別の希望は「同い年もしくは年上」「性別はどちらでもいい」と一致し、特にこだわらない傾向が見られた。

また、直属の上司は年上がいい理由として、「自分より経験があるから」「年上からの指示のほうが受け入れやすいから」という回答が多かった。近年は若手のスタートアップや学生起業なども増えており、ビジネスとしてのスキルに年齢は関係ないと考える人も増えている。

しかし会社組織というところでは、やはり年功序列的な考え方はいまだ根強いのかもしれない。

また性別については、全体的に「女性より男性がいい」という傾向にあるものの、女性側に「なんとなく同性の上司が嫌だから」、「同性よりも頼りになりそうだから」のほか、「勤務先に同性の上司が少ない」という回答が目立つという面白いギャップ見られた。

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勤務先を選ぶ基準は?内定者は「やりがい」

出典:プレスリリース

「勤務先を選ぶ基準」について、ビジネスパーソンの1位が「社員の雰囲気」、2位「やりがい」に対し、内定者は1位「やりがい」、2位「社員の雰囲気」と、順位は違うもののほぼ一致している。

出典:プレスリリース

また「勤務先の環境に望むもの」は両者とも2位に大差をつけて「有給の取りやすさ」となった。一方、柔軟な働き方の障壁となるものについては、ビジネスパーソンと内定者での意識に差があることがわかった。

やはり、働き手の意識は大きく変わっているようだ。ビジネスパーソン、内定者ともに望むものは、細かい違いはあるものの、大きな点ではほぼ一致している。たとえば、勤務先の選択基準は、これまでのように給料の良し悪しではなく、両者とも「社員の雰囲気」や「やりがい」を優先していることがわかる。

企業にもこのような働き手の意識の変化をとらえ、それに応じた環境づくりや制度改革を進めて行くことが望まれる。