リモートワーク増加が需要を後押し、Web会議市場は2018年102億円へ

独立系ITコンサルティング・調査会社のアイ・ティ・アール(ITR)は9月27日、国内のWeb会議市場規模推移および予測を発表した。それによると、2018年度の同市場は102億円に拡大すると予測している。

リモートワーク増加が需要を後押し、Web会議市場は2018年102億円へ

右肩上がりに上がるWeb会議市場

Web会議とは、複数がWebブラウザを利用して資料やソフトウェアを共有し、音声や映像、チャットなどで会議を行うというものである。

たとえば2003年にリリースされたFreshVoice(フレッシュボイス)は、わずか3クリックで会議が開催でき、最大200拠点を同時接続が可能だ。iPhone、iPadにも対応し、会議の録音機能や、地図機能も搭載。現在国内での導入実績は4,000社以上にのぼるという。

出典:FreshVoiceホームページより

また少人数での会議などには、無料のサービスも続々と登場している。

似たようなツールにTV会議があるが、Web会議との大きな違いは、導入する際に専用機器などが必要で、会議室に常設する形で使用するのが前提という点である。

近年、複数のオフィス間や外部とのコミュニケーション手段としての一定の需要に加えて、政府が主導する「働き方改革」を推進する手段のひとつとして、Web会議のニーズが増加している。

そこで、ITRでは内のWeb会議市場規模推移および予測を行った。その結果、市場規模は年々右肩上がりに拡大しており、2018年には102億円、2022年には152億円に拡大するという。

Web会議市場は2022年には152億円市場へ

出典:プレスリリース

この予測によると、2017年度のWeb会議市場は前年度比13.8%増の85億円となり、2018年には102億円と100億円を突破し、2022年には152億円に拡大すると予測している。

この要因としては、前述したニーズの増加に加え、文教分野や研究機関などに導入が広がりを見せていることがあるという。

また、多拠点化の進展、個人対個人での利用ユーザーの増加、新規ベンダーの参入による市場の活性化などで市場の成長が見込まれることから、同市場のCAGR(2017~2022年度)は12.3%と予測している。

この予測について、ITRのシニア・アナリストの舘野真人氏は、次のようにコメントしている。

「Web会議は、集合会議の代替手段に限らず、多目的に利用されるようになっています。また、シンプルかつユーザビリティの高い製品が人気を集めるようになっているのも近年の特徴です。音声認識や自動翻訳、電子ホワイトボードといった周辺技術との組み合わせにより、市場は今後も拡大すると見られます」(舘野氏)