SNSで情報取得も、信頼性を懸念する人6割「デジタルメディア利用実態」

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デロイト トーマツ コンサルティングは、各国のデロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが実施している「デジタルメディア利用実態調査」の調査結果をまとめ、9月26日に発表した。ここではその「日本編」の結果を紹介する。
SNSで情報取得も、信頼性を懸念する人6割「デジタルメディア利用実態」

浸透したデジタルメディアの利用実態とは

近年、ニュースなどの情報収集は、スマートフォンやPC、タブレットで、行うという人が増えている。それは小説や漫画の購読にまでおよび、紙の媒体を凌駕する勢いだ。

また、SNSは我々の生活には欠かせないものとなり、日々のコミニケーションの中心になっていると言っても過言ではない。

この調査は、デジタルデバイスの保有、デジタルサービスの契約、利用動向といった利用状況について年代別に動向をまとめたもの。また映像コンテンツ、ニュース、ソーシャルメディア、広告、ゲーム、音声対応デジタルアシスタント、AR/VR、パーソナルデータのカテゴリに分類し、より詳細にデジタルメディアの浸透状況や利用における課題を分析している。

調査は、14歳以上の一般消費者を対象に実施したオンラインで実施した。回答者数は日本国内分 2,083 名を得た。

若い世代ほどソーシャルメディアを情報源に

まず、ニュース情報の入手方法を聞いた。その結果、全世代でテレビがもっとも多かった。しかし世代でみると、Z世代はテレビに次いではソーシャルメディアから情報を得る人が多く、ミレニアル世代でもその傾向が見て取れる。

出典:プレスリリース

次に、14~34歳のソーシャルメディアユーザーに、情報の信頼性について聞いた。その結果、ソーシャルメディアユーザーのうち、約6割がソーシャルメディア上のニュースの信頼性に懸念を持ち、信頼性を担保するために情報源を重視していることがわかった。

出典:プレスリリース

企業は「SNS利用」がブランド認知の評価対象に

また、全員を対象に「過去12ケ月間に、ソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Facebook Messenger、LINEなど)を通じて企業とやり取りしたことはありますか?」と聞いた。

その結果、全体の2割の消費者がソーシャルメディア経由で企業と接触した経験があることがわかった。

出典:プレスリリース

また、ソーシャルメディアから企業情報を取得する若年層は多く、企業のソーシャルメディア利用がブランド認知において高く評価されているという。

出典:プレスリリース

音声アシスタントやAR/VRなど新技術の使用頻度も増加

また、最近、注目を集めている音声アシスタントについて、音声対応デジタルアシスタントを、どのくらいの頻度で使用しているか聞いた。

その結果、全体の1割が「毎日」音声アシスタント機能を使用しており、10代の利用経験率は半数に迫っている。その活用方法についてZ世代では動画・音楽の再生での活用が目立つ一方、50代以上では、「メッセージ・電子メールを読む/送信する」のニーズが高いことがわかった。

これは、注目すべき結果である。50代以上の中高年は、新技術に対する拒否が強いと思われる世代だが、デジタルメディアはもはや彼らにとっても、必要不可欠なものになってきているのだ。

出典:プレスリリース

そして、AR/VR機器またはアプリケーションの用途で、関心があるものを聞いたところ、VRヘッドセットの保有率は前年と変わらず3%であった。

出典:プレスリリース

一方で、「映画やテレビ番組の視聴」、「教育」など幅広い用途で使用頻度が増えていることがわかった。用途別の関心度では、Z世代・ミレニアル世代でゲームへの関心が高いほか、映画やテレビ番組のコンテンツ視聴、自分の周囲に関する情報取得などにも幅広い世代で興味が示されている.。

今回の調査では、世代間のデジタルメディア活用の違いが顕著になった。若年層ではソーシャルメディアの活用が増加傾向している。一方、音声アシスタントを毎日利用する人の割合は各世代変わらずだが、世代ごとに用途に大きな差があることもわかった。