サンクスギビングデーの祝日はなにをする?感謝祭の由来・伝統的な料理・アメリカとカナダの違いを解説

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サンクスギビングデーとは、アメリカ・カナダの重要な祝日であり、感謝祭とも呼ばれます。七面鳥をスタッフィングとともにローストした伝統的な料理が食されるため、ターキーデーとも呼ばれるサンクスギビングの由来とは?ホリデーシーズンの到来を意味する感謝祭にマッシュポテトやコーンブレッド、パンプキンパイを食べる習慣の理由や、アメリカとカナダでの違いなどを含めて解説します。
サンクスギビングデーの祝日はなにをする?感謝祭の由来・伝統的な料理・アメリカとカナダの違いを解説

サンクスギビングデーとは?2020年はいつ?

サンクスギビングデーとは、日本語で感謝祭、収穫感謝祭とも呼ばれるアメリカとカナダの祝日で、単にサンクスギビングと呼ばれることもあります。アメリカでのサンクスギビングデーは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日と決められているため、その日程は毎年変わります。

このため2020年は、カナダで10月12日、アメリカで11月26日がサンクスギビングデーです。

ハロウィンが過ぎた11月を迎えると、日本ではクリスマス商戦に向けた動きが活発になる場合も多いでしょう。しかし、アメリカでは特に、サンクスギビングが終わるまではクリスマスを意識した動きは見られないのです。なぜなら、アメリカでのサンクスギビングデーは、クリスマスと同じくらい重要な祝日だからです。

サンクスギビングデーはクリスマスと並ぶ重要な祝日

サンクスギビングデーには、学校や公共機関はもちろん、企業やスーパーなどの小売店も休業になります。これは、サンクスギビングデーが家族とともに過ごす「家族団欒の日」だからであり、かつての日本の正月にも似ているといえるでしょう。外出する人は少なく、小売店などサービス業に従事している人も家族とともに過ごすのが一般的になっています。

このため、サンクスギビングデーの前日までは故郷へ向かう人々の帰省ラッシュがピークとなり、逆にサンクスギビング当日は空港が閑散としてしまいます。こうした状況はクリスマスも同様であり、アメリカではサンクスギビングからクリスマスを経たニューイヤーまでを、ホリデーシーズンと呼んでいます。

サンクスギビングデーの翌日から年末商戦に

月曜日がサンクスギビングデーとなるカナダでは通常は3連休です。しかし、サンクスギビングデーが木曜日となるアメリカでは、金曜日を含めた4連休となる場合が多いです。そのため、サンクスギビングデーの翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれています。

ブラックフライデーは世界的に知られる「感謝祭セール」ともいえるもので、この日を境に小売店が黒字化(ブラック)するといわれることから名付けられたものです。近年では、週明けの月曜日に「サイバーマンデー」というECセールも行われており、クリスマスに向けた年末商戦は、サンクスギビングを境に一気に加速するのです。

サンクスギビングデーの由来

それでは、アメリカやカナダにとって重要な祝日であるサンクスギビングデーは、どのような由来で始められたのでしょうか?

アメリカでの由来は諸説あるものの、1620年にイギリスから入植したピルグリムファーザーズまで遡るという説が有力です。彼らがアメリカで迎えた最初の冬は厳しく、持ち込んだ苗や種も土地にあわなかったため、多くの人々が飢えに苦しみました。それを救ったのが、先住民であったインディアンのワンパノアグ族だったのです。

彼らは新大陸に適したトウモロコシやカボチャなどの栽培法をピルグリムファーザーズに教え、1621年の秋には大収穫を迎えられたのです。これに感謝し、ともにご馳走をいただいたのがサンクスギビングデーの起源だといわれています。

アメリカの伝統的な行事として定着したサンクスギビングデーは、その後、1863年に当時の大統領であるリンカーンによって、正式な祝日となりました。

カナダでのサンクスギビングデーの由来とは?

一方、カナダでのサンクスギビングデーの由来は、イギリス人開拓者が入植した1578年に遡り、アメリカよりも早いといわれています。その起源は、イギリスの伝統的な収穫祭だとされており、カナダでイギリス人開拓者が行った収穫祭がサンクスギビングになったというものです。

アメリカと日程が異なっているのは、収穫時期の差だといわれており、冬の到来の早いカナダでは収穫時期がアメリカよりも早かったためだといわれています。

サンクスギビングデーの伝統的な料理

サンクスギビングデーでは、家族が集まって伝統的な料理を食べるのが一般的です。どのような料理が食べられているのか、もっとも一般的な例をみていきましょう。

七面鳥(ローストターキー)・つめもの(スタッフィング)

サンクスギビングデーで最も有名な料理が「七面鳥料理」です。これは、七面鳥のなかにスタッフィングといわれる詰め物をいれ、オーブンでじっくりローストした料理です。

スタッフィングとは、食パン、タマネギ、マッシュルーム、セロリ、人参などを細かく角切りにしたものであり、切り分けたローストターキーとともに出されます。前日からじっくりとローストする場合がほとんどであり、サンクスギビングデーをターキーデーと呼ぶこともあります。

マッシュポテト・コーンブレッド・パンプキンパイ

サンクスギビングデーに欠かせない料理としては、マッシュポテト・コーンブレッド・パンプキンパイも挙げられます。

これはサンクスギビングデーの由来でもある、先住民から栽培法伝授されたポテトやトウモロコシ、カボチャなどから作られるものです。ちなみに、コーンブレッドとはトウモロコシの粉を使って焼いたパンを指します。

クランベリーソース・グレービーソース

ローストターキーのソースとして使われるのがクランベリーソース・グレービーソースです。

クランベリーソースはクランベリーに砂糖を加えて煮詰めたソースのことをいいます。また、グレービーソースとは、肉汁を用いたソースのことで、ここではターキーの焼き汁から作られるソースのことを指します。

クリスマスにもターキーを食べる?

クリスマスにもサンクスギビングデーの伝統的な料理(ターキーなど)を食べる場合があります。ターキーをハムやローストビーフにする場合もあるものの、そのままターキーをメインにした料理でクリスマスを祝うことも少なくありません。

サンクスギビングデーの過ごし方

サンクスギビングデーにはお昼や夕方の早い時間から、じっくりと焼いた七面鳥などのご馳走を家族で食べて、夜は軽食で済ませるのが一般的です。

またサンクスギビングデーには、アメリカの国民的スポーツであるフットボールのゲームが各地で行われます。NFLなどのプロチームだけでなく、大学チームのフットボールゲームが数多く行われるため、多くの人々がテレビでスポーツ観戦を楽しみます。

深夜になるとブラックフライデーに備えて、小売店に並ぶ人々も多く、カナダから訪れる人々も多いようです。

サンクスギビングデーのまとめ

日本人にはなじみの薄いサンクスギビングデーは、アメリカ・カナダではもっとも重要な祝日のひとつです。感謝祭としての宗教的な意味は薄れたものの、七面鳥をローストした伝統的な料理をいただくため、ターキーデーとも呼ばれるサンクスギビングデーは、ホリデーシーズンの到来をも意味します。

この時期になると、そわそわするアメリカ人やカナダ人が多くなり、ビジネスでのコンタクトもおろそかになりがちなのは、このためもあるのでしょう。