スマホ決済Origami Pay(オリガミペイ)とは?仕組み・使い方・クーポン取得方法 - 日本キャッシュレス化の先駆け

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2018-10-16時点のものです。

ソフトバンクやAmazonなど大手が次々に本格参入している「キャッシュレス決済」市場。しかし、日本で他社に先駆けてスマホ決済サービスを提供し、市場を開拓してきたのは「Origami Pay(オリガミペイ)」を提供するベンチャーOrigamiだ。2018年9月には中国銀聯との提携を発表し世界で使える決済手段となった。本記事では、Origami Payのこれまでの取り組み、仕組みや使い方、キャンペーンと連動したクーポン取得方法を解説する。
スマホ決済Origami Pay(オリガミペイ)とは?仕組み・使い方・クーポン取得方法 - 日本キャッシュレス化の先駆け

日本キャッシュレス化の先駆け「Origami Pay」とは

Origami Pay(オリガミペイ)とは、2012年創業のベンチャーOrigamiが提供するスマホ決済サービスだ。2016年5月、大手に先駆けてリリースされた、日本キャッシュレス化のパイオニアでもある。

Origamiは2013年のサービス開始当初、決済アプリではなくファッションアイテムを販売するECプラットフォームだった。同年AppストアのBESTアプリ20にも選ばれている。

しかしOrigamiは、単なる通販ではなく「実店舗活用」という視点に当初からこだわりをもっていたようだ。

2015年4月には、ソフトバンクモバイルと提携し、Origamiのアプリでキャンページ情報の告知、来店時に受け取れるサンプル商品の引換券、クーポンなどを配布し、ソフトバンクモバイルの「Coupon GaTE」にスマホをかざして利用する、という仕組みを作っている。

こうしたデータやノウハウを蓄積し、2015年10月に「Origami決済」、2016年5月に現在の「Origami Pay」を正式にリリースした。

2016年11月には、中国最大手の電子決済サービス「支付宝(ALIPAY/アリペイ)」と業務提携、訪日中国人の利用にも対応。また2017年10月には、加盟店がより低コストで導入できるようステッカーQRコード決済を開発した。

出典:Origami2017年7月のプレスリリースより「ステッカー決済」

追って、店舗側もスマホを使ってQRコードを表示しスマホ同士で決済できる仕組みをリリース。キャッシュレス普及のため、加盟店側の導入障壁を下げるために、より簡素かつ低コストな決済方法を模索してきた。

銀聯と提携で世界で使える「Origami Pay」へ

2018年に入りみずほ銀行、三井住友銀行などメガバンクや地方自治体とも続々と提携。9月には中国の銀聯国際との資本業務提携も発表し、ついに世界で利用できる決済手段として歩み出すこととなった。

2019年1Qには、アジア太平洋地域、北米など24の国と地域、750万を超える店舗で、銀聯のQR決済ネットワークを介してOrigami Payを利用できるようになるという。

出典:プレスリリース

スマホ決済普及を進めるオープン化の仕組み

2018年に入り、AmazonPay、PayPay、LINEPayなど大手の動きが本格化している。そんな中、キャッシュレス決済導入を進める店舗からは、各社がそれぞれに開発するのではなく、共通して活用できるプラットフォームを求める声が多いという。

そこでOrigamiは、同社が構築してきた決済プラットフォームをオープン化し、提携パートナーに提供することで課題解決に乗り出すことを2018年9月に発表した。

出典:プレスリリース

具体的には、まず、Origamiの決済機能をパートナー企業のサービスに搭載できる「提携Pay」を開始する。Origamiの加盟店ネットワークや多様な支払い手段(各種銀行口座やクレジットカード)などの決済プラットフォームをオープン化し、提携するパートナー企業に提供するというものだ。

これにより、提携パートナー企業は自社アプリに提携Payを組み込み、アプリユーザーにOrigami加盟店ネットワークでの決済機会を提供できるという。

Origami Payの使い方

ここからは、Origami Pay(オリガミペイ)の使い方をまとめる。

まずOrigamiアプリは、App StoreまたはGoogle Playからダウンロードできる。その後、以下の手順で利用登録を行う。

1.メールアドレス・電話番号・氏名を入力し、Origamiアカウントを作成
2.支払い情報として、銀行口座情報またはクレジットカード/デビットカード情報を入力

バーコードの読み取り方式は2種類

  • ユーザースキャン方式
    アプリのホーム画面から「支払い」をタップし、カメラを起動。店舗側が掲示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る。

  • ストアスキャン方式
    アプリのホーム画面から「支払い」をタップし、QRコードスキャン画面で「バーコード」タブをタップ。表示されたバーコードを店舗側が読み取る。

ローソンをはじめ大手チェーン店では、後者のストアスキャン方式を採用していることが多い。

Origami Payのポイント「クーポン」取得方法

Origami Payの大きな特徴が、店舗で利用できる割引やクーポンだ。20円引き、50円引き、といった定額割引のほか、10%引きクーポンが配布されることもある。

クーポンの取得方法は以下の2つ。

  • メッセージから取得する
    アプリの「メッセージ」にクーポンが届く。届いたクーポンをタップすると、支払い時に使用可能となる。その後、割引き額や有効期限などが表示される。

  • 店頭のQRコードをスキャンする
    支払い画面で「クーポンを選択する」をタップ。画面に受け取り済みのクーポンが表示されるので、使いたいクーポンをタップ。クーポンは支払い画面に設定されるので、店舗から提示されるQRコードを読み取り決済する。

また2018年10月には、これまでアプリ内でしか取得できなかったクーポンを、店内のポスターやPOP、パンフレットなどの印刷物、またはディスプレイ上に掲示したQRコードを読み取ることで取得できる機能が追加された。

加盟店はアプリ上の地図から探せる

Origami Payでの決済が利用できる加盟店は、アプリ上の地図から探せる。また飲食、ファッションといったカテゴリからも見つけられる。

出典:プレスリリース

※2020年1月17日追記:関連サービスへのリンクを追加し更新しました(Beyond編集部)。