40歳は「脳の曲がり角」!脳の衰えを感じる人が約15%増加

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ネイチャーラボは、日本全国の20~60代の男女を対象に「脳の健康に関する調査」を実施、9月19日にその結果を発表した。それによると、脳の衰えを感じる人は40代に入ると約15%増加することがわかった。
40歳は「脳の曲がり角」!脳の衰えを感じる人が約15%増加

「人生100年時代」自分の健康をどう考える?

日本人の平均寿命は年々伸びている。厚生労働省によると、平成29年度の、男性の平均寿命は81.09年、女性の平均寿命は87.26年となっている。

近年では60歳定年を延長する動きが出ているものの、リタイアしたあとの人生も含めるとまさに「人生100年」。どう生きるべきかという問いは他人事ではない、と感じる人も増えている。

調査は「人生100年時代」を迎え、長く楽しめる人生をよりたくさんの記憶や思い出と過ごせるようにという観点から、身体だけでなく「脳の健康」への意識を向けるきっかけとなるようにと、同社が行ったものである。

全国の20~60代の男女を対象とし、サンプル数は600だった。

調査の結果、脳の衰えを感じる人は40代に入ると約15%増加したという。そこで、同社では40歳が「脳の曲がり角」と名付けている。

「脳の衰え」の実感は40代から急増

まず、脳の衰えを感じたことがあるかについて尋ねたところ、「ある」と回答した人は、20代~30代では約61%だった。対して、40代では約76%と約15%も増加した。

出典:プレスリリース

また50代ではさらに上昇し約80%に達した。そこで、同社では40歳が「脳の曲がり角」としている。

また女性は全体で約75%が「ある」と回答し、男性の約66%を上回った。特に30代から50代では約10%以上男性より高くなるなど、女性は男性よりも衰えを自覚しやすい傾向にあることが明らかになったとしている。

一方で脳の衰えを不安に感じたことはあるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は20代~40代はほぼ変わらず、50代になって約10%上昇する。

衰えの実感と衰えに対する不安に約10歳のギャップがあることも、明らかになった。

「人の名前がなかなか出てこない経験」ありは77%

また、「人の名前がなかなか出てこなかった経験」について尋ねたところ、全体の約77%が「ある」と回答した。多くの人に経験があることがわかる。

年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約67%なのに対し、40歳以上は約84%(40代:約81%、50代、60代:約85%)。

40歳を超えると約17%「人の名前がなかなか出てこなかった経験」が増加する結果になった。

出典:プレスリリース

「新しく出会った人の名前が思い出せなかった経験」について尋ねたところ、およそ3人に2人となる全体の約69%が「ある」と回答した。

年代別で見ると「ある」と回答した人の割合は、40歳未満は約66%なのに対し、40歳以上では約70%を超え(40代:約70%、50代:約73%、60代:約67%)、こちらも40歳が「脳の曲がり角」であることを示す結果になったとしている。

出典:プレスリリース

若い人でも感じている「脳の健康管理」の必要性

脳の健康管理のために何か取り組む必要があると思うか尋ねたところ、全体で約60%以上が取り組む必要があると回答した。

また、何歳から取り組むべきか尋ねると、各年代いずれもすぐに取り組むべきと回答している。脳の健康への意識は全体的に高く、すぐ行動に移す必要性を感じている結果になった。

また「取り組む必要があると思う」と回答した人に対して実際に何か取り組んでいるか尋ねるとトップ3は「運動(37%)」「睡眠(35%)」「食事(34%)」となった。日常生活ですぐに実践できることが上位を占めた。

しかし、「特になし」と回答した人も約3割を数え、脳ケアの必要性を感じつつも行動に移せていない人も一定数存在する。

出典:プレスリリース

そして、脳の健康管理のため、何か取り組む必要がないと回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、もっとも多かったのは「生活に支障がないため(34%)」、次いで「まだ早いと思っているため(31%)」だった。多くの人が脳の健康管理を「自分事化」していないという結果になった。

出典:プレスリリース

日本人の約6割が「脳のゴミが溜まっている状態」と指摘

早稲田大学の矢澤一良教授によると、脳疲労は脳の神経細胞にアミロイドβタンパクやタウタンパクといった物質が溜まることによって引き起こされるため、「脳のゴミ」とも言える不要なタンパク質を排出することが重要になるという。

矢澤教授協力のもとに同社が作成した日本人の脳疲労度を測る調査によると、日本人の59.7%と約6割が脳疲労レベル中~高の、脳のゴミが溜まっている状態と考えられる脳疲労予備軍という結果になったという。

男女で脳疲労度を比較すると、男性は脳疲労予備軍の割合が56.0%なのに対し、女性は63.3%と、女性の方が脳疲労を起こしている可能性が高いという結果になった。

出典:プレスリリース

また、ここ1年間の平均睡眠時間が5時間未満の人を見ると、脳疲労レベル中~高の脳疲労予備軍の人が約70%と、平均を約10%上回り、睡眠負債が脳疲労に影響を与える結果になった。

出典:プレスリリース

同社では、この結果について、一般的に6時間睡眠を2週間続けた脳は2日連続で徹夜をした脳と同じ疲労度と言われているが、それが1年間継続すると「脳疲労」につながりやすくなるのかもしれないと分析している。

やはりストレスも脳疲労に影響との見解

そして、普段ストレスを「感じている」「やや感じている」と回答したストレスを抱える人の脳疲労度を見ると、脳疲労レベル中~高の“脳疲労予備軍”の人が約71%と平均を約11%上回った。

出典:プレスリリース

心のストレスを抱える人は脳疲労リスクも高いことがわかる。

昔から「25歳は女性の肌の曲がり角」と言われるが、どうやら脳の曲がり角は40歳のようだ。現代社会に生きていると、ストレスや睡眠不足に陥ることが多い。平均寿命は延びても、健康寿命が延びなければ意味がない。

日ごろから脳の健康を意識して、健康な人生を送りたいものだ。