2019年は「信用スコア」元年か?ヤフーに続きドコモが参入表明で競争激化

NTTドコモは10月17日、金融機関向けに「ドコモレンディングプラットフォーム」を2019年3月から提供すると発表した。これはドコモの回線利用者が「信用スコア」をもとに、気軽に金融機関から融資を受けられる仕組みである。10月10日には、ヤフーが信用スコアの実証実験開始を発表したばかり。いよいよ大手による新たな市場競争が本格化することになる。

2019年は「信用スコア」元年か?ヤフーに続きドコモが参入表明で競争激化

競争が本格化する「信用スコア」

10月17日、NTTドコモは金融機関向けに「ドコモレンディングプラットフォーム」の提供を発表した。これはドコモの回線利用者を対象に、信用スコアリングやアプリでの返済アドバイスで、新しい融資サービスの提供をサポートするというもの。

10月10日には、ヤフーが同社が所有するビックデータをもとに独自のスコアを開発し、これを利用した実証実験を開始すると発表したばかり。これはソフトバンクなど数社と連携して行われるものである。

いよいよ日本で「信用スコア」をめぐる覇権争いの幕開けか?ヤフーが参入を発表 | ボクシルマガジン
ヤフーは10月10日、同社が所有するビックデータをもとに独自のスコアを開発し、これを利用した実証実験を開始すると発...

信用スコアとは、簡単に言えば、「個人の信用」を数値化したものである。すでに中国で「芝麻信用(ジーマ信用)」が普及しており、融資のみならず、就職や婚活に有利とまで言われるほど影響力を持っているという。

また、芝麻信用ではスマホ決済最大手アリペイ(Alipay)での利用履歴などが活用されており、今後日本でも、キャッシュレス化の普及と同時に、信用スコア活用の流れは進む可能性がある。

ドコモが発表したプラットフォームについて、以下で紹介する。

「ドコモレンディングプラットフォーム」とは

ドコモが発表した「ドコモレンディングプラットフォーム」は主に3つの特徴があるという。

1.「ドコモスコアリング」の提供
2.「レンディングマネージャーTM」の提供
3.ドコモが提供する各種サービスとの連携

また、この信用スコアは利用者が融資サービスを申し込んだ際、同意した場合のみ活用されるという。

信用スコア「ドコモスコアリング」

ドコモ契約者のサービス利用状況などのビッグデータを解析し、自動的に算出した顧客ごとの信用スコアを金融機関の審査に活用できる仕組み。

出典:プレスリリース(※イメージ画像)

金融機関は、この信用スコアを活用した審査を行い、個々人の状況に合わせた適切な金利・貸出枠を設定できるという。

スマホアプリ「レンディングマネージャー」

融資サービスを利用する人向けのスマートフォンアプリ。借入から返済まで金融機関でのすべての手続きがこのアプリ一つでできるというメリットがある。

またマネーフォワードとの提携により、家計と借入状況を可視化し、返済計画のアドバイスも行うという。

各種サービスとの連携

ドコモ レンディングプラットフォーム」は、dアカウント®やドコモ口座など、ドコモが提供するサービスとも連携する。

具体的には、ドコモのバーチャルウォレット(ドコモ口座)との連携では、金融機関が利用者のドコモ口座に融資金を24時間365日、いつでも入金できるという。

同プラットフォームを活用し、新生銀行が2019年3月に新たな融資サービスを提供する予定。