Chrome(クローム)Flash有効化・許可の設定方法 | 有効サイト記憶・手順

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2018-11-07時点のものです。

WebブラウザのChrome(クローム)はデフォルトでFlashが無効となっており、標準でFlashムービーなどのコンテンツは再生できません。この記事では、Flashを有効する方法や手順を紹介し、許可したサイトで常にFlashを再生できる設定方法などを解説します。
Chrome(クローム)Flash有効化・許可の設定方法 | 有効サイト記憶・手順

Chrome(クローム)はFlash無効がデフォルト

長らくWebの動的コンテンツ制作を支えてきたAdobe Flash Player。Webブラウザの動作速度や安定性、セキュリティ面に悪影響を及ぼすことから、最近では、Webブラウザのデフォルト設定では再生できないようになってきました。

Google Chrome(以下、Chrome)でも、デフォルト設定でFlashが無効化されているため、Flashムービーが見られません。しかし、Flashムービーを使用するWebサイトは少なからず存在します。

ChromeでFlashを有効化する方法や、Flashを利用する場合の注意点を解説します。

ChromeでFlashを有効化する方法(設定版)

Flashムービーが埋め込んであるページをChromeで開くと、Flashが表示されないことがあります。このようなことを防ぐためにFlashを有効化する方法を紹介します。

1. Chromeを立ち上げる

まず、コンピュータでChromeを立ち上げてください。

2. 画面右上の「︙」をクリック

Chromeの画面の右上にある「︙」をクリックします。

3. 設定を選択

「︙」をクリック後、「設定」を選択してください。

Chrome Flash ︙から設定を選択

4. プライバシーとセキュリティから「サイトの設定」を選択

設定のページが表示されたら、プライバシーとセキュリティの欄から「サイトの設定」を選択します。

Chrome Flash プライバシーとセキュリティ欄のサイトの設定

5. 「Flash」をクリック

その後、「Flash」をクリックしてください。

Chrome 権限からFlashを選択

6. 「サイトでのFlashの実行をブロックする」をクリック

「サイトでの Flash の実行をブロックする(推奨)」と表示されている場合は、スライダーをクリックして「最初に確認する」にします。

Chrome サイトでのFlashの実行をブロックから最初に確認するに変更

上記の方法以外にも、アドレスバーに「chrome://settings/content/flash」を入力しても表示可能です。

ChromeでFlashを有効化する方法(サイト版)

素早くFlashを有効化してコンテンツを再生する方法を紹介します。

1. URL左の「i」「カギ」アイコンをクリック

Flashが埋め込んであるサイトのURL左にある「i」「カギ」アイコンをクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。

2. Flash「許可」を選択

表示されたメニューからFlashを「許可」を選択します。

Chrome Flashから許可を選択

3. 「再読み込み」をクリック

続いて、選択が完了すると表示される、ウィンドウ上部の「再読み込み」ボタンをクリックします。

Chrome Flash 再読み込み

ボタンが表示されないようなら、リロードボタンをクリックするか、ショートカット(Mac:Command + R、Windows:Ctrl + R or F5)でページを再読み込みましょう。これで問題なく表示されれば完了です。

ChromeでFlash有効サイトを記憶する方法

安全性の観点からFlashをデフォルト設定で無効としているChromeでは、バージョンを重ねるごとにFlashの使用規制が強化されてきました。

従来バージョンのChromeでは、上述した設定を行えばFlashを有効化したサイトをChromeが記憶する仕様になっていました。しかし、現在のバージョンではFlashを有効化したサイトはChromeに記憶されず、ブラウザの終了やパソコンの再起動で、Flashを有効化したサイトの情報がすべてリセットされてしまうのです。

chrome://flagsで設定変更

つまり、現在のChromeではFlashを有効化しても、パソコンを起動するたびにFlashの有効化設定をやり直さなければなりません。この設定を変更して、WebサイトごとにFlashの有効化を記憶させるには、Chromeのベータ機能ともいえる「chrome://flags」を利用する必要があります。

まず、Chromeのアドレスバーに「chrome://flags/#enable-ephemeral-flash-permission」を入力します。

Chrome Flash アドレスバー

ウィンドウに「Enable Ephemeral Flash Permission」という項目が現れたら「Disabled」を選択し「RELAUNCH NOW」をクリックしてChromeを再起動させます。

Chrome Flash Defaultをクリック

この設定変更により、Flashを有効化したサイトの情報をリセットする機能が「無効化」されるため、記憶されたWebサイトのFlashの有効化が保持されるようになります。

chrome://flagsの設定変更は自己責任で

注意しなければならないのは、Chromeに標準搭載された機能ではないということです。

つまり、この設定変更によって動作が不安定になるような事態が起こっても、サポートの対象とはなりません。あくまでも自己責任のもとに実行する必要があるのは覚えておきましょう。

ChromeのFlash設定

設定変更によって保存されたChromeのFlash設定は、いつでも確認できます。その確認方法を簡単に紹介します。

ChromeのFlash設定削除方法

Flashの設定を確認するには、Google Chromeの設定ボタンをクリックして設定画面を開き「詳細設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「コンテンツの設定」>「Flash」と階層を下っていくと表示できます。または、アドレスバーに「chrome://settings/content/flash」を入力しても表示可能です。

Chrome Flash 設定削除

設定画面の「許可」欄に、有効化したWebページのURLが記載されていれば、そのページのみFlash再生が可能になります。許可されたページを削除したければ、右のプルダウンリストから「削除」をクリックします。

Chrome Flash 設定の許可から削除

ChromeのFlash問題を解決する手順

次に、有効化したWebページでFlashがうまく再生されない、Flashがクラッシュしてしまうなどの問題が発生した場合の解決手順を簡単に解説しておきましょう。

Flashを有効化する

「素早くFlashを有効化してコンテンツを再生」「Chromeの各種Flash設定」を参考に、Flashを再生したいページが有効化されているかを確認します。有効化されていない場合は、手順にしたがってFlashを有効化します。

Flashを最新版に更新する

有効化されているにもかかわらずFlashが再生できない場合は、Flashを最新版に更新してみましょう。アドレスバーに「chrome://components」を入力して「Adobe Flash Player」を探します。

Chrome Flash アドレスバーにchrome://componentsからAdobe Flash Player

「アップデートを確認」ボタンをクリックして更新します。「コンポーネント未更新」「コンポーネント更新完了」のいずれかが表示されれば、最新バージョンを利用しているという意味になります。Webページに戻り、Flashが正常に再生されるか確認しましょう。

Chrome Flash Adobe Flash Playerのコンポーネント未更新

Chromeを最新版に更新する

Flash Playerを最新版に更新しても問題が解決されない場合は、Chromeを最新版に更新してみましょう。Chromeのヘルプメニューから、「Google Chromeについて」を選択し、「Google Chromeを更新」を選べば、自動更新されます。

ヘルプ Google Chromeについて Google Chromeは最新版ですをクリック

上画像のように、「Google Chromeを更新」が表示されない場合は、Chromeが最新版に更新されているということです。Webページに戻り、Flashが正常に再生されるか確認しましょう。

Flashを再インストールする

Chromeが最新版に更新されていても問題が解決されないようなら、Flash Playerを再インストールしてみましょう。Chromeを起動しFlash Playerのダウンロードサイトへアクセスします。

コンピューターのOSを正確に選択し、名前に「PPAPI」が含まれているのを確認してダウンロード、インストールします。

ChromeでFlashを利用する際の注意点

Adobe Flash Playerにぜい弱性があるため、ほとんどのブラウザがFlashを推奨しない環境になりつつあるのは上述したとおりです。これは、Flashのぜい弱性が悪用された場合、個人情報の流出などが起こる可能性があるためであり、ユーザーの安全性を守るための措置なのです。

こうした状況も考慮に入れ、ChromeでFlashを有効化する際には注意しておくべきポイントがあります。

信頼できるサイトのみFlashを有効化する

ChromeでFlashを有効化したページは、ドメインが同じであればサイト内の他のページのFlashも有効化されます。

このため、Flashを有効化する場合は信頼できるサイトのみに絞る必要があるでしょう。訪れたことのないサイトにFlashムービーがあるからといって、むやみに有効化するべきではありません。

Flash Playerは常に最新を保つ

頻繁にぜい弱性の報告されるFlash Playerは、それに呼応するように頻繁にアップデートが行われ、常に対策済みのバージョンを公開するよう努力されています。

このため、FlashをChromeで利用する場合は、安全のためにも常に最新のFlashを利用する必要があります。こまめに更新情報をチェックするクセをつけておくといいでしょう。

適切なFlash設定で安全にChromeを利用

HTML5が標準になりつつある現在、Flashはその役割を終えようとしており、Adobeでも2020年末でサポートを終了する旨をアナウンスしています。

しかし、まだまだFlashムービーを使用するWebサイトがあるのも事実であり、Chromeでも設定次第でFlashの再生が可能です。その一方で、デフォルトではFlashが無効化されており、バージョンアップごとに使用規制も強まってきています。

FlashがなぜChromeデフォルトで有効化されていないかをユーザーは理解し、信頼のおけるサイトのみの使用にとどめるなどの対策を怠らないようにしたいものです。

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