シニア層のスマホ選び、4人に1人が「なんとなくiPhone」を購入

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MMD研究所は、50~79歳男女を対象に行った「2017年6月 iPhone&Android シニア層のスマートフォン意識調査」の結果を発表した。シニア層がスマートフォンを持つきっかけや、iPhoneやAndroidを選んだ理由とは?シニア層のスマホ事情を考察する。
シニア層のスマホ選び、4人に1人が「なんとなくiPhone」を購入

いまどきシニアのスマホ事情を調査

iPhoneの最新機種「iPhone XS」と「iPhone XS Max」が9月に、「iPhone XR」が10月に発売された。

iPhoneと言えば「若者のもの」というイメージだが、実はシニア層のユーザーも少なくないことがMMD研究所の調査データから分かっている。

知っているようで知らないシニアのスマートフォン事情。そこで今回から、「いまどきシニアのスマホ事情」と題し、シニアのスマートフォン利用に関する調査データを分析する連載企画をスタートする。

第1回となる今回は、利用OS別――iPhoneとAndroid別に傾向を見ながら、シニアのスマホ事情を探っていく。

ここにテキスト(注1)本企画に掲載しているデータはすべて、「2017年6月 iPhone&Android シニア層のスマートフォン意識調査」(有料版レポート)に基づくものである。また、この調査の設計に基づき、本企画では50~79歳をシニア層と定義する。

シニア層の55.1%はスマートフォンを利用

まず、シニアはどんなモバイル端末を選んでいるのか?

ガラケーと呼ばれる従来型のフィーチャーフォン、あるいはシニア向けスマートフォンやフィーチャーフォン。スマートフォン以外にもさまざまな選択肢がある。

シニア層、50~79歳の男女6,444人にメインで利用している携帯端末について聞いたところ、55.1%がスマートフォンをメインで利用していると回答した。

OS別にみると、iPhoneが25.0%、Androidが30.1%となった。スマートフォンに続いて利用者が多かったフィーチャーフォンの利用率は、35.9%。

シニア向け端末をメインで利用しているのは、スマートフォンとフィーチャーフォンを足し上げても3.8%に過ぎない。シニア向け端末を利用しているシニア層は、思いのほか少ないことがデータから読み取れる。

スマートフォンは難しい――そんなシニアの声を身近に聞くことも多いが、であれば、なぜ、どのような理由でシニアはスマートフォンを手に取ったのだろうか?

iPhone?Android?シニア層のスマホ選び基準は

iPhone/Androidのスマートフォンを利用していると回答し、本調査に進んだ50~79歳のシニア1,328人を対象に、スマートフォンを持ったきっかけを聞いたところ、iPhoneユーザーとAndroidユーザーでは、異なる傾向があらわれた。

iPhoneユーザーがスマートフォンを持ったきっかけ上位3つをみていくと、「家族にすすめられたから」(15.8%)、「周りがみんなスマートフォンだから」(11.1%)、「家族が持っているのを見て興味を持ったから」(11.0%)となり、いずれも身近な人間が起因となっていることが分かる。

それに対し、Androidユーザーのきっかけ上位3つは、「家族にすすめられたから」(13.1%)、「インターネットの広告をみて興味を持ったから」(11.5%)、「周りがみんなスマートフォンだから」(10.9%)である。

上位3つ以外に関しても、「家電量販で見て興味を持ったから」「友人・知人にすすめられたから」といった項目で両者に差が出た。

シニアのiPhoneユーザーは周囲に影響されてスマートフォンを持とうと思い、シニアのAndroidユーザーは家電量販店や広告に触発されてスマートフォンを持ち始める――そんな動機の違いがうっすらと見えてくる。