iPhoneのテザリングとは?設定・接続方法 - できないときの対処法や注意点

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記事の情報は2018-11-16時点のものです。

iPhoneをWi-Fiルーターとして使用してさまざまな機種をインターネットに接続できるテザリング。Wi-Fiルーターを持ち歩かなくてもデバイスをインターネットに接続できるので、外出先でインターネットを利用することが多い方にとっては知っておきたいスキルの1つになっています。ただし、テザリングは使い方によっては、速度制限に引っかかったり、バッテリーの浪費が激しかったりなどさまざまな注意点があります。本記事ではiPhoneでテザリングを行う方法と注意点について詳しく解説していきます。
iPhoneのテザリングとは?設定・接続方法 - できないときの対処法や注意点

テザリングとは

テザリングとはiPhoneをWi-Fiルーターのように使用して、パソコンやタブレットなどのデバイスをインターネットに接続できる方法のことを指します。

Wi-Fiルーターを別に契約していなくても、iPhoneひとつあれば他のデバイスをインターネットに接続できるので、出先でパソコンやタブレットをインターネットに接続する機会の多い方にとっては、とても便利な方法です。

テザリングは「インターネット共有」とも呼ばれており、「Wi-Fi接続」「Bluetooth接続」「USB接続」の3種類があります。以下では、そんなテザリングについて詳しく解説していきます。

テザリングの種類

テザリングには大きく分けて、「Wi-Fi接続」「Bluetooth接続」「USB接続」の3種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるので、うまく使い分けるのが大切です。

Wi-Fiテザリング

Wi-FiテザリングはWi-Fiを介してiPhoneと他の端末をつなぎ、インターネットに接続する方法です。複数のデバイスに接続でき、最も一般的なテザリング方法になっています。

Wi-Fiテザリングの場合、特にツールを用意する必要もなく、多くのデバイスが対応しているというメリットがあります。その一方でバッテリーの浪費が一番多いのがWi-Fi接続なので、注意が必要です。

Bluetoothテザリング

BluetoothテザリングはBluetoothを介してiPhoneと他の端末をつなぎ、インターネットに接続する方法です。一見してWi-Fiテザリングとあまり変わりませんが、速度が落ちるというデメリットがあります。

その一方で設定が簡単であり、バッテリーもあまり消費しません。どちらかというとメールやSNSなど比較的軽い通信に向いているテザリング方法です。

USBテザリング

USBテザリングはUSBケーブルでiPhoneとデバイスをつなぎ、インターネットに接続する方法です。USBを使って有線でつなぐため1台しかテザリングできないデメリットがあります。

その一方で混線しないため接続が安定し、通信速度が速いメリットがあります。テザリングで使用する機器がパソコン1台という場合は、USBテザリングが一番便利にインターネットを利用できるでしょう。

テザリングの設定手順

早速テザリングの方法について確認していきましょう。テザリングはまずiPhoneの設定を行い、次に接続するデバイスの設定を行います。

まずiPhone側の設定を行っていきましょう。iPhoneの設定画面を開いたら「インターネット共有」をタップします。端末によっては「インターネット共有」が表示されないこともあります。その場合は「モバイルデータ通信」をタップし、「インターネット共有」をタップしましょう。

「ほかの人の接続を許可」をオンにします。これでiPhone側の設定はOKです。

もしWi-FiやBluetoothがオンになっていない場合は、上記のようなメッセージが表示されます。Wi-FiテザリングやBluetoothテザリングをする場合には「Wi-FiとBluetoothをオンにする」をタップし、USBテザリングを利用する場合は「USBのみ」を選択しましょう。

「インターネット共有」でネットワーク名とパスワードが表示されるので、この2つをテザリングするデバイスで設定すればテザリングでインターネットが楽しめるようになります。

テザリングの注意点

iPhone一台あればパソコンやタブレット、携帯ゲーム機などのインターネット接続が可能になる便利なテザリングですが、通信契約の内容によっては別に申し込みが必要なケースや、使用するうえで注意が必要な点もあります。

通信キャリアとの契約プランによってはデザリング不可なケースもある

デザリングはiPhone端末によっては利用できない場合があったり、通信キャリアとの契約によっても使えないケースがあったりするので注意が必要です。

以下、それぞれのキャリアについて利用するための条件を記載しておきます。現時点ではdocomoと楽天モバイルが申し込み不要かつ無料でデザリングが使えるようです。

docomo

基本的にデザリングは無料で利用でき、事前に申し込みや登録なども不要となっています。

au

デザリングには申し込みが必要となります。プランによって無料の場合もあれば、月額500円程度かかることもあります。利用したい場合は、事前にしっかりと確認しましょう。

※料金プランにより異なる

ソフトバンク

デザリングのためには申し込みが必要です。契約プランによって無料の場合もあれば、月額500円程度かかることもあります。

※料金プランにより異なる

楽天モバイル

楽天モバイルの場合、デザリングは基本無料で特別に申し込む必要もありません。

その他のMVNO

いわゆる「格安SIM」ですが、事前に確認は必要ですが、基本的に申し込み不要で無料で使えます。ただし、端末の通信キャリアと格安SIMのキャリアが違う場合、端末のSIMロック解除が必要となります。

テザリング時のアップデートは避ける

パソコンをテザリングでインターネットに接続する場合に注意しておきたいのが、アップデートです。パソコンのアップデートは容量が数百MBになることもあるので、通信制限になる可能性があります。

パソコンのアップデートを行う際には、通常のWi-FIを使用する方が好ましいといえます。なるべくテザリングでアップデートするのは控えましょう。

動画を避ける

YouTubeやニコニコ動画などの大容量の動画を再生する場合、一気にデータ量を消費してしまいます。この場合も速度制限に引っかかる可能性があります。

なるべく動画の使用は避けるようにし、どうしても視聴したい場合は短時間の視聴に限定したり、Wi-Fi環境で視聴したりするなどしてテザリング中に動画を再生しないように心がけましょう。

バッテリー消費が早い

テザリングの3つの方法の中でも、一番バッテリーの消費が速いのがWi-Fiテザリングです。テザリングでインターネットに接続していると、ついつい使いすぎてしまいます。そのため使いすぎないように、またすぐ充電できるようにリスク管理を行いましょう。モバイルバッテリーを持ち歩いても良いかもしれません。

古い端末では通信速度が違う遅いケースもある

端末によって通信速度に違いが生じることがあり、特に古い機種の場合は通信速度が遅くなり、デザリングの速度も遅くなります。

たとえば、現時点での最新機種であるiPhone11 Pro(下りで838Mbps程度)とiPhone6S(下りで187Mbps程度)とでは、およそ4.5倍もの通信速度の違いが出てしまいます。古い機種を使っている人は注意しましょう。

テザリングできないときの対処法

接続の不備でテザリングができないこともあります。そうした場合には、次のような方法を試しましょう。

デザリング可能な端末か確認する

そもそもデザリングができない端末だったり、上述のようにキャリアによってデザリングの契約をしていなかったりする場合、当然ながらデザリングできません。通信キャリアとどういう契約をしているかチェックしましょう。

テザリング先のオン・オフ切り替え

一番に試したいのがテザリング先デバイスのオン・オフです。これで接続不備は直ることが多いので、最初に試しましょう。

機内モードやモバイルデータ通信のオン・オフ切り替え

接続先のデバイスに問題がなかった場合は、iPhoneに問題がある可能性があります。機内モードにしたり、モバイルデータ通信を一旦オフにしたりすると接続が回復するかもしれません。

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iPhoneを再起動

またiPhoneを再起動するのも1つの方法です。画面が固まった場合には強制再起動が有効です。再起動の方法は端末によって異なるので、以下の記事を参考にしてください。

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ネットワーク設定をリセット

上記の方法を試しても直らない場合は、最初から設定しなくてはなりません。ネットワーク設定のリセットを行うと自動で保存されていたWI-Fiのパスワードもまた入れなおさなくてはならないです。そのため、よく考えてからリセットをしましょう。

ネットワークのリセットは「設定」「一般」「リセット」「ネットワーク設定をリセット」でできます。

テザリングは使い分けが大事

テザリングはWi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続と3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットをこの記事は紹介しました。いずれにせよ大きなデータの使用には不向きなので、Wi-Fiとうまく使い分けることが大切です。

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※順次追加予定

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