「ごはん離れ」がストレスの原因?噛む回数と食事頻度も影響か

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ストレスと「ごはん食」が関係しているかもしれないーーそんなレポートが発表された。ストレスオフ・アライアンス発行「ストレスオフ白書2018-2019」によると、「3食ともごはん食ではない」人にストレス食疲労者が多いという。
「ごはん離れ」がストレスの原因?噛む回数と食事頻度も影響か

20代男性の「ごはん離れ」が進む

「ストレスオフ白書2018-2019」は、ストレスオフ・アライアンス参画企業のメディプラス研究所が全国14万人(男女各7万人、20~69歳)を対象に行った調査「ココロの体力測定」をもとに、睡眠、食事といった生活習慣から日本人の「ストレス性疲労」状況をまとめたもの。

同法人では、ストレス量が個々人のキャパシティを超えて起こる心身の疲労状態を「ストレス性疲労」と定義している。ストレスオフ白書では「慢性疲労」と「自律神経乱れ」がストレス性疲労を引き起こすと推定し、「症状なし」から「症状あり。病院に通院」まで5段階の回答項目が、両方一致した人数を算出している。

今回の調査結果によると、20代男性の18.4%が「ごはん離れ」しており、 ストレス性疲労者は噛まない傾向にあることがわかったという。

男女とも休日のごはん食回数が少ない

まず、ごはん食頻度(平日休日/男女別)について訪ねた。「3食ともごはん食」は男性で27~29%、女性で22~23%。一方、3食ともごはん食以外の主食が習慣化している男性は11~13%、女性は8~10%だった。

出典:ストレスオフ・アライアンス「平日休日・男女別 ごはん食頻度」

男女とも、平日よりも休日のごはん食回数は減る傾向にあることがわかった。

「3食ともごはん食」割合は全年代で3割前後

ごはん食頻度が3食の人と、ごはん食でない人を比較した(平日休日/男女/年代別)ところ、男女とも、平日と休日で大きな違いは見られなかった。また「3食ともごはん食」の割合は年代間でほとんど差がなく3割前後だった。

男性20代は他の年代と比較し「3食ともごはん食ではない」割合が高かった。一方、女性の「3食ともごはん食ではない」は20代だけでなく40~50代にも多い傾向にあった。

男性は「噛まない」

食事にかける時間(平日休日/男女別)については、平日(勤務日)の朝食を「10分以下」で済ませる男女が約5割おり、比較的時間に余裕があると思われる休日も4割前後が「10分以下」だった。朝食は、1日の始まりにセロトニンや自律神経の活性化を促すとされており、そこに寄与する咀嚼回数が少ない可能性がある。

出典:ストレスオフ・アライアンス「平日休日・男女別 食事にかける時間」

昼食も2割以上が「10分以下」と、咀嚼回数が少ない食事を行っている傾向にあるという。

「ごはん離れ」とストレス性疲労者の関係とは

「3食ともごはん食ではない」のストレス性疲労者が多い

同白書が定義する「ストレス性疲労者」のごはん食頻度(平日休日/男女別)は、男女とも、「3食ともごはん食ではない」のストレス性疲労者が多い傾向にあり、反対に「3食ともごはん食」はそれを下回った。

出典:ストレスオフ・アライアンス「平日休日・男女別 ストレス性疲労者のごはん食頻度」

咀嚼数がストレスに影響か

食事にかける時間をみると、平日の場合は、男女ともにとくに昼食について「ストレス性疲労者あり」の人の方が短い。

出典:ストレスオフ・アライアンス「男女・ストレス性疲労別 食事にかける時間(平日)」

一方休日だと、ストレス性疲労者のごはん食頻度(男女別/休日)については、休日では「ストレス性疲労あり」は男性で朝食・昼食、女性で朝食の「10分以下」の食事が多い傾向にあることがわかった。

出典:ストレスオフ・アライアンス「男女・ストレス性疲労別 食事にかける時間(休日)」

食事時間が短いと、必然的に噛む回数も少なくなる。咀嚼回数がストレスに影響すると考えられる。

ストレス性疲労者は「食べない」?

そもそも、ストレス性疲労者は食事を抜く傾向にもあるようだ。

食事頻度(平日休日/男女別)については、3食摂る男性は全体で平日77.7%(休日79.7%)、女性で平日82.6%(休日82.1%)。このうちストレス性疲労の有無でみると、ストレス性疲労のない人の方が、比較的3食しっかりと摂っているようだ。

出典:ストレスオフ・アライアンス「平日休日・男女別 ストレス性疲労者の食事頻度」

ストレス性疲労ありは「朝食」を食べない人が多い

ストレス性疲労者の「食べない」習慣(平日休日/男女別)については、全体では「朝食」を食べていない割合がもっとも高く、男性17~18%、女性13~14%だった。

出典:ストレスオフ・アライアンス「平日休日・男女別 ストレス性疲労者の「食べない」習慣」

ストレス性疲労ありは特に「朝食」を食べていない。「昼食」には大きな差はないが、「夕食」を食べていない割合も、全体・ストレス性疲労なしと比較し高かった。

粒で食す米は、パンや麺類などほかの主食よりも噛む回数が増えるとされている。「ごはん離れ」を止めることがストレス性疲労者を減らす一助となるかもしれない。