横須賀市「LGBTパートナー制度」2019年から導入へ|LGBTQとは?理解に役立つ映画作品3選とレインボーフラッグについて解説

11月12日、横須賀市が2019年からLGBTカップルを結婚に相当するパートナーとして公認する「パートナーシップ制度」を導入することが分かりました。LGBTQとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クエスチョニング(Q)という5つの性を一つの言葉で表した言葉です。本記事では、LGBT・LGBTQの意味、LGBTQの象徴であるレインボーフラッグが6色になったワケ、またLGBTQを題材にした映画作品などを紹介します。

横須賀市「LGBTパートナー制度」2019年から導入へ|LGBTQとは?理解に役立つ映画作品3選とレインボーフラッグについて解説

神奈川県横須賀市が、2019年5月からLGBTカップルを結婚に相当するパートナーとして公認する「パートナーシップ制度」を導入することが分かりました。同市ではかねてよりホームページなどで、「人が100人集まれば、100通りの個性があるように、一人一人の性の在り方も異なり、性の多様性を理解することが大切」として啓蒙活動を行なってきました。同性パートナーの同一世帯としての住民登録や、国民健康保険への加入など、具体的な施策も打ち出しています。

本記事では人口の3~5%いるともいわれるLGBTについて理解を深められるよう、LGBTという言葉に変わって使われ始めている「LGBTQ」について解説するとともに、理解に役立つ映画作品も紹介します。

LGBTQとは

LGBTという言葉は聞いたことがあるけれど、LGBTQは初めて聞いたという人も少なくないのではないでしょうか。LGBTQとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クエスチョニング(Q)という5つの性を一つの言葉で表した言葉です。

レズビアンは女性の同性愛者、ゲイは男性の同性愛者、バイセクシュアルは両性愛者、トランスジェンダーは身体の性に違和感を覚える方ですが、クエスチョニングは性的指向、または性自認が定まっていない方を指しています。

LGBTだけでは不十分

LGBTという言葉は社会にも広まり、10月11日のカミングアウトデーには様々なイベントが開催されたり、2018年11月には横須賀市がLGBTカップルを結婚に相当するパートナーとして公認する「パートナーシップ制度」を2019年から導入するとして話題になりました。

しかし最近では、性的マイノリティにはLGBTの4タイプだけではなく、さらに多様な性があるという認識が広まってきています。LGBTQはそうした性的マイノリティの総称として使われています。

LGBTQの象徴「レインボーフラッグ」とは

LGBTQの象徴として、レインボーフラッグが有名です。1970年代から盛んになったゲイの権利獲得のための活動において、象徴となるものが必須でした。そこで、アーティストとして活動していたギルバート・ベイカー氏がゲイを象徴するものとしてレインボーフラッグを発案しました。

このレインボーフラッグは1978年の6月Gay Freedom Day Paradeで使用されたのが、世界で最初に使用された旗だったと言います。当時は8色で構成されていました。

  • 8色それぞれの意味 ピンク:sexuality (セクシャリティ) 赤:life (生命) 橙:healing (癒し) 黄:sunlight (太陽) 緑:nature (自然) ターコイズ:magic/art (魔術 / 芸術) 藍:serenity/harmony (平穏 / 調和) 紫:spirit (精神)

8色から6色に変更されたワケ

40年前当初の旗の色は8色でしたが、現在のレインボーフラッグは6色です。なぜ色の数が変わったのでしょうか。もともと8色それぞれに固有の意味があったのですが、染色の都合上6色に落ち着いたと言われています。

最初の1枚目は、大勢の人によって手作業で染色されたので8色でした。しかしその後レインボーフラッグが広まると、大量に必要になったために生産が追いつかず、段階的に6色へと変えられたそうです。ピンクとターコイズが外された6 色(赤、橙、黄、緑、青、紫)が、現在一般的に使われているレインボーフラッグとなっています。

2017年のLGBTQ騒動「保毛尾田保毛男」とは

フジテレビで、2017年9月28日に放送された内容に「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」というキャラクターが登場し、視聴者から批判が相次ぎました。

青いひげにピンク色の頬という外見で、同性愛をネタにして共演者とやりとりをする場面から、性的マイノリティを侮辱するような内容だと捉えられたからです。フジテレビはこの内容に対して、公式ホームページで謝罪をしています。

問題点は何だったのか

視聴者からは、「全然笑えなかった」など厳しい意見が寄せられていたこの企画。たとえ製作側に性的マイノリティの方々を揶揄する意図がなかったとしても、多くの視聴者が性的マイノリティの方々への侮辱だと捉えて不快感を持ったことは注視すべきです。

また、製作側が「ホモ」という単語が性的マイノリティの方々に対して誹謗中傷にあたる言葉だと知らずに使用していたことも問題点としてあげられます。

フジテレビが謝罪

フジテレビが謝罪した内容を簡潔にまとめると、「LGBT等性的少数者の方々を揶揄する意図を持って制作はしていなかった」「男性同性愛者に対する蔑称であるホモという言葉を安易に使用したことへの反省」「このキャラクターが長年人々に与えてきた印象や影響への謝罪」です。

子供たちへの影響やLGBT等をとりまく制度改正や社会状況についての認識が極めて不十分だったことを反省し、謝罪とともに、多様性(ダイバーシティ)のある社会の実現のために正しい知識を身に着け、より良い番組作りを進めたいとしています。

騒動を受けての反応

ビートたけしは「LGBTQ側にも寛容さが欲しい」と述べています。「お笑いで普通にやってるんだから、十分に認めているってこと。それに文句を言うってことは、自分たちが普通じゃないってことになっちゃう」とも述べ、議論を生みました。(東スポWeb 2017年10月31日より)

また、ミッツマングローブは、「ホモやオカマはNGでゲイやオネエはOK」という風潮を指摘し、騒動が起こったこと自体に疑問を投げかけています。「今回のことで嫌な記憶がよみがえった人もいるかもしれない」と騒動への理解も示しており、「差別や区別にも『分別』があって然るべき」と述べています。
(『週刊朝日』の連載コラム 2017年10月10日より)