不用品=ゴミではない!日本のかくれ資産総額は37兆円、メルカリデータより推計

みんなのかくれ資産調査委員会は11月7日、メルカリからデータ提供・ニッセイ基礎研究所監修のもと、家庭内での不用品の想定価格を隠れ資産として算出した結果を発表した。これによると、日本のかくれ資産総額は推計37兆177万円、1世帯あたり約70万円となった。これまで単なる不要品であったものを資産ととらえ、それを活用するという価値観が、フリマアプリを通じて形成されようとしている。

不用品=ゴミではない!日本のかくれ資産総額は37兆円、メルカリデータより推計

フリマアプリでの売買は「当たり前」の時代

フリマアプリの市場は拡大を続けている。経済産業省によれば、平成29年度のフリマアプリ市場規模は4,835億円であり、前年比は58.4%と倍増している。

出典:経産省「平成29年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

また2018年4月にメルカリが発表した調査によれば、20代の半数以上、そのほかの世代でも4割程度は中古品に抵抗を感じないという結果だ。

出典:メルカリ「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査 

フリマアプリを利用している人の多くは新品を買う前にフリマアプリで調べる、不要になった時に売るために大事に使うなど、消費者とモノの関係が、フリマアプリによって変容してきているのだ。

そんな中、不用品の価値を可視化したのが「みんなのかくれ資産委員会」が発表した調査である。

日本のかくれ資産総額は推計37兆円

みんなのかくれ資産委員会とは、日本の家庭に眠る不要品の有効活用についての検証・提案を行っているという。

同委員会は、メルカリからデータ提供を受け、カテゴリーごとに不用品の個数と、フリマアプリでの平均売買価格をかけあわせ、ニッセイ基礎研究所の監修のもと、その総額を一般家庭の「かくれ資産」として算出した。(全国の10代~60代の男女2,536名が対象)

これによれば、日本のかくれ資産総額は推計37兆177万円、1世帯あたりの平均は69万4,099円、国民1人あたり28万1,277円となった。

また、成人の人数が多い世帯ほど資産が多い傾向にあり、成人4人以上世帯では100万円を超えるという結果だ。

出典:プレスリリース「主要な世帯構成別の平均かくれ資産(n=15歳以上の男女2,536名)」

さらに世代で比較すると、個人のかくれ資産所有量は年齢が高いほど比例して大きくなる傾向だという。

出典:プレスリリース「性年代別かくれ資産平均値(n=15歳以上の男女2536名)」

自分の「かくれ資産」を認識しているか

年収(世帯年収を成人数で割った数値)総額に対する、1人当たりのかくれ資産の割合は、平均13.0%であった。

また、自分のかくれ資産総額を尋ねられると、実際の額より少なく回答する人が多かった。多くの人が隠れ資産について、価値を認識していないことがうかがえる。

かくれ資産が年収の20%以上の「かくれ資産家」の行動とは

同調査では、年収に対するかくれ資産の割合が20.0%を超える個人を「かくれ資産家」と設定。その割合は全体の17.4%となった。

出典:プレスリリース「かくれ資産家の比率と属性(n=15歳以上の男女2,536名)」

また「かくれ資産家」の傾向を、以下のように分析している。

●かくれ資産家でない人と比較すると、消費意欲が旺盛。「ネットショッピング好き」「新品好き」「色ち買い(同じアイテムを色違いで揃える)経験あり」。

●生活スタイル傾向は「モノを捨てられない」「インドア派」「収集癖がある」。
 
●10〜30代の若年かくれ資産家の特徴は、流行に敏感な「トレンドセッター」、SNSでのコミュニケーションが好きでアクティブな「リア充」傾向が顕著。