iPhoneマナーモード設定方法!バイブと着信音オン/オフ切り替え - ボタンが壊れたときは?

最終更新日: 公開日:

記事の情報は2018-12-07時点のものです。

iPhoneのマナーモードは、着信音や通知音は消音にできても、アラーム音やカメラのシャッター音が必ず鳴ってしまいます。しかし、公共の場所では、不意に音が出てしまうのは避けたいものです。サイレントスイッチを使ったマナーモードの基本設定から、コントロールセンターを利用した設定方法、音楽・動画などの各アプリにおける音量調整方法、イヤホン接続の有無でどの音が鳴るのかを解説していきます。
iPhoneマナーモード設定方法!バイブと着信音オン/オフ切り替え - ボタンが壊れたときは?

iPhoneでは、電話の着信音以外にもシャッター音、メール着信音、アラーム音、音楽などもスピーカーから再生されます。周囲の状況によってはこれらの音が迷惑になる場合があるため、音を消すマナーモードが備えられています。

マナーモードのオンオフの設定方法や、出る音と出ない音の一覧、マナーモードでも音が出てしまう場合の対処法について解説していきます。

各モードで出る音/出ない音

マナーモードへの切り替えによって出る音・出ない音は変化し、イヤホン利用の有無によっても変化します。

出る音・出ない音の一覧

以下の表は通常モード・マナーモードそれぞれで、出る音・出ない音がどのように変化するのかをまとめたものです。

モード アラーム シャッター音 スクリーンショット音 音楽・動画 電話着信 操作音・メール着信など
着信モード・イヤホンなし
着信モード・イヤホンあり(本体) × × ×
着信モード・イヤホンあり(イヤホン)
マナーモード・イヤホンなし × × ×
マナーモード・イヤホンあり(本体) × × × ×
マナーモード・イヤホンあり(イヤホン) × ×

この表からもわかるように、アラームとシャッター音は、どちらのモードでiPhoneを使用していても音が鳴っています。つまり、一般的に思われている「マナーモードではすべての音が消される」は正しくないのです。

モード設定、イヤホンの有無でiPhoneがどのように反応するのかを把握しておく必要があるでしょう。また、通知を鳴らしたくない場合はおやすみモードに設定するのも1つの手です。

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マナーモードのオンオフ設定方法

マナーモードを有効にするにはサイレントスイッチで切り替える方法、AssistiveTouch機能を使う方法の2通りあります。

サイレントスイッチで切り替え

iPhoneをマナーモードへ切り替える一番簡単な方法がサイレントスイッチのオン/オフです。サイレントスイッチはiPhoneの左側面に配置されています。

着信モードでiPhoneを使用する場合は、オレンジ色が見えない位置にサイレントスイッチを切り替え、マナーモードでは、オレンジ色が見える位置にサイレントスイッチを切り替えます。

AssistiveTouchで設定

サイレントスイッチが壊れた場合などに、マナーモードへの切り替えを可能にするのがAssistiveTouch機能です。マナーモードへの切り替え以外の操作にも使えるため、覚えておくと便利です。

「設定」>「アクセシビリティ」>「タッチ」と進んで「AssistiveTouch」をタップし、スイッチをスライドしてオンにします。

AssistiveTouchが有効になると、ホーム画面の右下にグレーのアイコンが表示されます。グレーアイコンをタップします。

表示されたAssistiveTouchのコントロール画面から「デバイス」をタップし「消音」をタップするとマナーモードに設定されます。マナーモードを解除したい場合は「消音を解除」をタップします。

着信音などを鳴らしたくない場合は機内モードも有効です。

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マナーモードでも音が出てしまう場合

すでに解説したように、iPhoneをマナーモードに設定してもすべての音が鳴らないわけではありません。

アラームアプリのサウンドや音楽などのアプリから出るサウンドはイヤホンなしの場合、常に本体から鳴っています。これらを消音、もしくは最小音量に設定する方法を紹介します。

アプリ内の消音

アプリの音量は、起動中にボリュームボタンで調整しましょう。以下で、アプリを起動していない場合の消音設定方法を解説します。

「設定」>「サウンド」とタップし「ボタンで変更」がオフになっているのを確認します。オンになっていればオフにします。

本体横の音量ボタンを使い「消音」になるまで音量を下げます。これでアプリ内の消音設定は完了です。

「ボタンで変更」の上に見える「音量スライダー」は、アプリの音量ではなく、着信音・通知音の音量を表しています。こちらを調整する場合は「ボタンで変更」をオンにしてから、音量ボタンを使って最小音量に調整します。

アラームを消音

アラームの音量は、アプリや着信音・通知音と設定が異なります。タイマーがオンになっていればロック画面に表示され、アラームがオンになっていればホーム画面のバッテリー横にアイコンが表示されます。音をならしたくない場合は、タイマー/アラームをオフにしましょう。

それでもアラームを消音したい場合は、以下の手順で実行します。

「時計」をタップして「アラーム」を選択します。画面左上の「編集」をタップし、消音したいアラームの設定をタップします。

「サウンド」をタップして、一番下にある「なし」を選択します。「戻る」をタップして「保存」をタップすれば、選択したアラーム設定を消音できます。

ちなみに、アラームをオフにするには、Siriを呼び出して「アラームをオフにして」というだけで実行してくれます。

マナーモードが勝手に反応する場合

状況に応じて切り替えたいiPhoneのマナーモード。

しかし、何もしていないのにマナーモードのオン/オフが勝手に切り替わってしまう場合があります。そのような場合の対処方法を紹介します。

問題の原因と対応方法

iPhoneのマナーモードが勝手に切り替わってしまう場合、サイレントスイッチが物理的に緩んでいて勝手に切り替わってしまう、サイレントスイッチは問題ないのに勝手に切り替わってしまうケースがあるようです。

サイレントスイッチに問題がないように見えるならば、まず疑うのはiOSが誤作動を起こしている可能性です。対処法としてはiPhoneの再起動です。iPhoneの電源を切り、iPhoneの電源を入れます。

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これで症状が改善されないようなら、iPhoneを初期化してみます。「設定」>「一般」>「リセット」とタップし「すべての設定をリセット」を試してみましょう。初期化の前にバックアップを取るのを忘れないようにしてください。

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修理の方法と費用

iPhoneを初期化しても症状が改善されない場合は、サイレントスイッチの内部が不良動作を起こしている可能性があります。

この場合はサイレントスイッチの調整、または交換で直る可能性があるものの、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダへ依頼しなければなりません。もちろん、サイレントスイッチが物理的に緩んでいる場合もパーツ交換が必要です。

また、パーツ交換まで行っても症状が改善されなければ、本体交換になる可能性もあるでしょう。

iPhone本体が保証期間内であれば、修理・パーツ交換・本体交換は無償で行ってくれます。保証期間が過ぎている場合はサイレントスイッチ交換が6400円~11,800円程度(※あくまでも目安)、機種によって変動しますが本体交換は74,800 円〜(iPhone11の場合)となっています。

当然、保証の状況や本体の状況などによっても変わるので、まずAppleのサポートに問い合わせてください。

バイブレーションのオンオフ設定と活用

自宅などはともかく、会社、学校や交通機関利用時は着信音が鳴らないよう、マナーモードにするのがエチケットです。

しかし、電話に出ないまでも着信があったことはその場で知りたいものです。そのようなときに有用な、バイブレーションの設定と活用法を紹介します。

バイブレーションのオン/オフ設定

まずはバイブレーションのオン/オフ設定です。「設定」>「サウンド」をタップします。バイブレーションの項目に「着信スイッチ選択時」「サイレントスイッチ選択時」があり、どちらをオン/オフするかを決定できます。両方オンになっていれば、着信音が鳴っても鳴らなくてもiPhoneが振動します

通知ごとにバイブレーションのオン/オフ、種類の変更などの設定もできます。メッセージのバイブレーション設定を例にして解説しましょう。

同じサウンド項目を少し下にスクロールすると「サウンドとバイブレーションのパターン」があります。「メッセージ」>「バイブレーション」をタップします。

標準で7種類(最新バージョンでは8種類)が登録されているバイブレーション・パターンから、好きなものを選択します。もちろん「なし」を選んで、メッセージは常にバイブレーションさせないようにするのも可能です。

バイブレーション振動のカスタマイズ

バイブレーション・パターンは、選択できる標準以外にも、自分でパターンを作成して登録するのも可能です。先ほどと同じ「メッセージ」>「バイブレーション」の項目にある「新規バイブレーション」をタップします。表示された画面を指でタップすると、バイブレーション・パターンが記録されます。

記録されたバイブレーション・パターンは、画面下にバーグラフで表示されます。右上の「保存」をタップし、名前を付けて保存すると「カスタム」欄に新しいバイブレーション・パターンが登録されます。

登録されたカスタム・バイブレーションは、ほかの通知に適用することも可能です。

マナーモードを設定して快適な毎日を

iPhoneを使ううえで欠かせないマナーモード。

しかしiPhoneでは、マナーモードで着信音は消せても、アラームやシャッター音は必ず鳴ってしまう仕様になっており、イヤホン接続の有無によっては音楽・動画のサウンドも鳴ってしまいます。

日常の中でのエチケットとして、不意なアラームやシャッター音は迷惑にならないようにしたいものです。その影響を最小限にすべく、サイレントスイッチ以外のマナーモード設定方法や音量設定方法、バイブレーションの有効活用などを紹介してきました。

どのような設定を行えば、どのようにiPhoneが動作するのかをしっかり把握し、慌てずにiPhoneを使えるようにしましょう。

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