Huaweiなど中国メーカーがスマホ市場で存在感、Appleは単価アップで売上増

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カスタマーポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(Counterpoint Technology Market Research )は11月12日、全世界のスマートフォン出荷台数の最新市場調査の結果を発表した。これによれば、Appleの出荷台数は対前年比横ばい。一方で中国勢は台数を伸ばし、Oppo、Xiaomi、Vivoの3社が単一四半期としては過去最高を記録した。
Huaweiなど中国メーカーがスマホ市場で存在感、Appleは単価アップで売上増

スマートフォンの全体の出荷台数は頭打ち状態

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチの調査によると、全世界のスマートフォン出荷台数は、2018年第3四半期に3.868億台となり、年率換算では3%減少している。

これはスマートフォンが普及した状態であり、大幅な伸びを示す時期は過ぎたことを表している。しかし3四半期連続して減少したのは初めてのこと。

スマートフォン売上の半分を占める、中国、米国、西欧など先進国での需要落ち込みが主な要因で、成長率が高いとされる新興国での需要は、これを補うほどには至らなかったという。

また同社は、顧客が求めるイノベーションが出てこないことや製造品質の向上が、買い替えサイクルの長期化を招いているとも指摘している。

Appleは横ばい、中国勢が国外需要で好調

シェアはトップ10社が全体の約8割を占めている状態だ。

トップのSamsungは、インドでの出荷台数が過去最高を記録したものの、4四半期連続で減少している。また、Appleは対前年比横ばいだったものの、売上ベースでは29%の増加となり、平均売価793ドルの記録を残したという。

一方トップ10の中でも勢いがあるのは中国メーカー勢だ。

出荷台数でみると、Oppo、Xiaomi、Vivoの3社が、単一四半期として過去最高の出荷台数に到達。Huaweiも5千万台超の出荷で、2018年第3四半期も第2位の座を守っている。

全世界のスマートフォン出荷ランキングとシェア 2018年第3四半期

出典:プレスリリース「 Counterpoint Research: Quarterly Market Monitor 2018年第3四半期」

この傾向について、同社は中国各社の自国への依存度は低下していると指摘。今後も中国国外で、アジア太平洋地域や欧州で攻勢をかけるだろうと分析している。

出典:プレスリリース「Huawei・Oppo・ Vivo・ Xiaomi の成長(中国とその他の市場)」

新興国へ進出するメーカーの思惑

先進国での需要が落ち込む中、新興国市場へ各メーカーは参入している。

現状は新興国におけるスマートフォンのニーズは小さいものの、長期的な成長機会になると考える企業が多いようだ。

こうした市場のトレンドについて、リサーチアナリストのShobhit Srivastava氏は以下のように述べている。

「新興国市場の成長は、売上拡大を目指して海外進出を行った中国スマートフォンメーカーがけん引している。各社が商品を供給した結果、競争が激化し、フラグシップ機種の機能や性能は、次第に低価格帯機種にも搭載されるようになっている。これが新興国の地場のスマートフォン企業にも影響を与えており、地場産業の企業は市場を失わないために格闘している。」

実際中国企業は、機能的で低価格な商品を新興国で販売し、低位~中位機種の平均売価(ASP)を新引き上げているという。

先進国での出荷台数が頭打ち状態の中、各メーカーはデバイスの平均売価上昇に注力し、売上を維持している状態だ。

同社では、低迷する先進国市場の次のサイクルは5Gの商用利用開始が起点となり、再び動きだすのではないかと分析している。