au「3G」2022年3月終了へ、iPhone 5sなど一部4G LTEスマホも利用不可に

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記事の情報は2018-11-16時点のものです。

auの3G通信サービス「CDMA 1X WIN」が2022年3月末をもって終了する。該当するケータイ、スマートフォンが使えなくなるほか、4G LTE対応機種のうちau VoLTE非対応の機種も利用できなくなる。またNTT ドコモも2020年に3Gサービスを終了する見込み。5G展開の本格稼働へ向けた動きが活発化しそうだ。
au「3G」2022年3月終了へ、iPhone 5sなど一部4G LTEスマホも利用不可に

au 3Gケータイ終了へ

KDDIおよび沖縄セルラーは11月16日、2022年3月末をもって3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を終了することを発表した。これにより“3Gケータイ”や、iPhone 5sを含む高音質通話サービス「au VoLTE」非対応機種が使えなくなる。

3G向けのCDMA 1X WINは2003年より提供されている。近年は高速データ通信が可能な「4G LTE」サービス、ならびにau VoLTEの普及にともない、利用者数が減少しているという。「引き続きお客さまが快適にau携帯電話サービスをご利用いただくために、より良い通信環境の整備が必要」として提供サービスを集約、周波数の有効活用を進めるとのこと。

利用できなくなる端末は、各CDMA 1X WIN対応機種や、4G LTE対応機種のうちau VoLTE非対応の機種。またCDMA 1X WIN関連の料金プランやサービスの提供も終了する。なおKDDIは11月16日より、対象者向けに機種変更を促進するキャンペーンを実施している。

ドコモも20年中に終了?

NTT ドコモも3Gケータイサービスを終了する見込みだ。正式な発表ではないものの、吉澤和弘社長が決算説明会で言及しており、2020年代半ばに3Gサービスを終了させる見通しだという。

ドコモは次世代通信「5G」の旗振り役でもある。2019年にはプレサービスを開始、2020年には本格的な商用5Gサービスを開始する予定で、インフラ構築への投資を進めている。

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総務省は5Gの特徴を次のように打ち出している。

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高速で多くのデータ通信を遅延なく行わなければならない遠隔医療や、街じゅうのあらゆる機器をネットワーク通信で結ぶスマートシティなど、5Gは次世代のインフラ基盤としてなくてはならない存在になるだろう。リソースを5Gへ集中させる動きが加速しそうだ。