エアロネクストが深セン国際ピッチ大会で3位入賞、知的財産賞もダブル受賞

11月19日、エアロネクストは中国・深セン市で開催された国際ピッチ大会、創新南山2018“創業之星”大賽に日本企業として初めて出場し、スタートアップ部門にて第3位に入賞。同時に、知的財産賞をダブル受賞し注目を集めている。

エアロネクストが深セン国際ピッチ大会で3位入賞、知的財産賞もダブル受賞

創業之星2018とは

今回、エアロネクストが出場した国際ピッチ大会「創業之星2018」は、中国で最も歴史ある起業家イベントのひとつで、今年で11年目。賞金総額は約5,400万円(330万元)に上り、中国国内でも注目度は高い。

開催地は、あの深セン(広東省)。中国の経済特区に指定されて以降、「大衆創業・万衆創新(双創)」政策を掲げ、世界に類をみないスピードで変貌を遂げたハイテク都市だ。BATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)がこぞって本社や重要拠点を構えていることは、以前ビヨンドでもお伝えした通り。

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そんな深センが開催地となる国際ピッチ大会「創業之星2018」には、当然世界各国からの熱い視線が集まる。今年の参加プロジェクトは4,000を超え、そのうち540は海外勢。11月15、16日の決勝には、中国国内外の各予選で優勝した24チームが出場し、その様子は中国国内ではライブ放送もされていた。

エアロネクストがスタートアップ部門3位入賞

エアロネクストは24チーム中、14チームがエントリーするスタートアップ部門に出場した。8月30日に渋谷で開催された国内予選「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018 Shibuya」(主催:一般社団法人渋谷未来デザイン)で、100社以上が応募したなか優勝を果たし、創業之星2018に参加。日本企業としては初めての挑戦だった。

14チーム中、最後となった同社のプレゼンテーションでは技術やビジネス戦略に関する質問が相次いだという。ドローンの重心制御技術「4D Gravity®」をはじめとする独自技術をアピールし、スタートアップ部門第3位入賞に輝いた。

これは、日本のドローン産業にとっての快挙といえる。ドローンの世界的大手DJIのお膝元であり、ドローンレースの国際大会も開催される、まさにドローンの本場と呼べる深センで、ドローン関連で出場した3チームの中ではトップの成績だったのだ。

知的財産賞をダブル受賞

深センには多岐にわたる産業のR&Dがあり、区によって得意分野が異なる。産業基地計画は10か所以上、同時並行で進められており、スピード重視で失敗も大歓迎の深センらしい政策と言える。

「創業之星2018」を主催した深セン市南山区は、その中でも知的財産保護に関する先進的な取り組みを進めていることで有名。本大会では、知的財産への意識が高い企業を表彰する知的財産賞を創設した。

エアロネクストは他2社とともに、この知的財産賞を受賞。ドローン・アーキテクチャの研究開発を手がける同社では、知的財産を重要な経営資源と位置づけている。技術はもちろん、そのビジネス戦略も高く評価されたのだ。

2019年、エアロネクストはドローン産業を牽引

エアロネクストは、いま注目のベンチャー企業だ。CEATEC JAPAN 2018では、ベンチャー企業として初めて経済産業大臣賞を受賞し話題となった。このとき受賞したのは、4D Gravity® 搭載 Next VR™。

4D Gravity® とは、ドローン機体の重心を最適化する技術の総称で、物流・宅配・点検・測量・警備・農業・映像と、あらゆる産業で利用が見込まれる。

その4D Gravity® を搭載したVR撮影用ドローンがNext VR™。ブレずに安定した高画質360°VR映像を映し出せるため災害救助での活用に役立つとして、報道機関のみならず警察や消防署、地方自治体からもニーズは高い。

日本国内でもドローン実用化に向けた動きは活発化している。ドローン配送の実証実験や農業ドローンの規制改善が、政府主導で行われている。国内ドローン市場規模は、5年後には3,000億円を突破するとの予測だ。

そんななか、今年、国内外で一気に認知度を上げたのがエアロネクスト。同社がこれからどのように産業のデジタル化および業務効率改善を牽引していくのか。創業之星2018での受賞を経て、海外市場への足がかりをかためられるのか。2019年の躍進を期待したい。

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