「なんとAIの、広い、深い。」ビッグデータ解析から生まれた2018年を象徴する広告コピー、2万6000件を分析

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「なんとAIの、広い、深い。」ーー広告コピー約2万6,000件を解析し、使用頻度の高かった言葉から生まれた“2018年を象徴する広告コピー”だ。東京コピーライターズクラブ (TCC)が発表した。何かと話題になったAIは、増加率19倍と広告コピーにも多く使われたようだ。
「なんとAIの、広い、深い。」ビッグデータ解析から生まれた2018年を象徴する広告コピー、2万6000件を分析

東京コピーライターズクラブ (TCC)は、1年間の広告で実際に使用された広告コピー、キャッチフレーズを収集し分析。使用頻度の高かった言葉の統計から見えてくる今年の特徴と傾向を「広告コピービッグデータ解析」として発表した。

すぐれた広告の制作者に贈る「TCC賞」の2018年の選考対象から、計2万6,442件を分析対象としている。各単語の使用頻度と昨年来の急上昇頻出単語をもとに複合、編集する手法により、マッシュアップコピーを作成した。こうしてできたのが以下の一文だ。

なんとAIの、広い、深い。

解析にあたっては自然言語解析を実施。急上昇頻出単語を抽出するため、全広告コピーを単語に分割し、単語ごとに品詞を分類した。なお同一企業による広告の大量出稿による影響を抑えるため、同一企業の広告による単語は1カウントとしている。

品詞別に急上昇頻出単語をみると、名詞の1位が「AI」で増加率19倍だった。 形容詞は「広い」「深い」が1位と2位を占めている。また副詞は「なんと」が1位となった。

さらに解析では「最も多く見られる広告コピーは3〜10単語から成ること」「最も多く見られる文章構造は『副詞-名詞-助詞-記号–形容詞-記号-形容詞–記号』であること」に注目。急上昇頻出単語の調査結果より増加率が高く意味の通じるものを選出して組み合わせた結果、上記コピーが生まれたそうだ。

この解析結果について、コピー年鑑2018の編集委員長を務めた磯島拓矢氏は次のようにコメントしている。

世間の関心事に当てるのが広告だとすれば、「AI」というワードが多く使われたのは当然でしょう。もちろんその使われ方は、礼賛するもの、懐疑的なもの、双方あったと思いますが。広告というのは文字通り「広く」「告げる」ものですから、「広い」というワードの人気はわかります。その一方で「深い」というワードも使われているのが今だなあと思います。コミュニケーションにおいて、到達率という広さだけではなく、理解の深さも求められているのが、今なのかもしれません。

ちなみに、2018年のTCCグランプリは、UHA味覚糖「さけるグミ」のウェブ動画を手がけた井村光明氏(博報堂)が受賞。またTCC新人賞にはTwitterで人気の高い「シャープさん」の“中の人”、山本隆博氏(シャープマーケティングジャパン)が選ばれている。