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楽天の各決済導入店舗、120万を突破
楽天は、独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を武器に、楽天カードをはじめ、電子マネー「楽天Edy」、楽天ポイントカードといった決済サービスを提供している。
オンラインショップだけでなく実店舗での決済サービス展開にも積極的に取り組んでおり、2018年8月の発表によると、各サービスの直接契約数は約120万にのぼるという。
楽天ペイ導入店舗が拡大した理由
楽天が楽天ペイアプリをリリースしたのは2016年10月末。これにともない、もともと「楽天スマートペイ」という名称で店舗向けに提供していたクレジットカード決済サービスを「楽天ペイ(実店舗決済)」に改めた。
事業者にとっては、アプリ決済だと専用カードリーダーなどを用意せずともスマートフォンやタブレットで店頭決済できるため、初期費用を抑えられる。
楽天ペイは最短で翌日入金に対応しているのも魅力だ。さらに、各楽天サービス共通の楽天スーパーポイントを適用できるため、ポイント還元を一つのウリにできる。
ポイント二重取りもメリット
消費者にとっては、楽天スーパーポイントを「二重取り」できるのもメリット。楽天ペイでの支払い時、支払い元を楽天カードにしておけば、楽天カード利用分1%プラス楽天ペイ利用分0.5%、計1.5%のポイントを貯められる。
楽天ペイでの支払いは、実店舗に限らず一部オンラインショップでも利用できる。楽天会員にとって、楽天ペイはインターネット上でも、街なかでも手軽に使える便利な支払い手段の一つといえるだろう。
楽天ペイをお得に使うなら楽天カード
- 100円利用で1%ポイント還元
- 楽天ペイ/楽天Edy利用分で0.5%ポイント還元
- 年会費無料・家族カードも5枚まで無料
\年会費永年無料&ポイント還元率1%/
Edy、ポイントカードを楽天Payに統合予定
楽天は2018年8月、楽天Edy、楽天ポイントカードの機能を楽天ペイアプリに統合する構想も発表している。また楽天IDと連携させての個人間送金も可能にするという。いずれも詳細や提供時期は未定だが、楽天内でいわば乱立状態にあるサービスが統合され、わかりやすくなるだろう。
さらに楽天はKDDIと提携し、2019年4月開始予定の「au PAY」で加盟店を共同利用、開拓するとしている。キャッシュレス社会の早期実現に向け一気に対応店舗を拡大する考えだ。
楽天ペイの使い方
楽天ペイのスマホアプリはiPhone、Androidのアプリストアからダウンロードできる。楽天IDで情報が管理されているので、アカウントを持っているユーザーは登録が非常に簡単だ。
楽天IDでログイン
アプリを起動、表示された画面にメールアドレス、パスワードを入力し、ログインする。楽天IDを持っていないユーザーは登録が必要。アカウント登録は無料。支払い元カードを登録する
続いて支払いに使うクレジットカードを登録する。楽天カードはもちろん、VISA、Mastercardが利用可能。なお楽天IDにカードを登録している場合は、改めて登録する必要はない。
楽天ペイ3つの支払い方法
楽天ペイを使った支払い方法は、「コード表示」「QR読み取り」「セルフ」の3つだ。
コード表示
アプリ内の支払い方法から「コード表示」を選択する。画面上に表示されたバーコードを店頭で提示し、店員に読み取ってもらう。画面表示が切り替われば支払い完了となる。
出典:楽天ペイホームページ
QR読み取り
アプリ内の支払い方法から「QR読み取り」を選択する。QRコード読み込み用のカメラ画面に切り替わったら、店頭に掲示されている楽天ペイ用QRコードを読み込む。スマートフォンに支払金額を入力し、確認操作を行う。画面表示が切り替われば支払い完了。
出典:楽天ペイホームページ
セルフ
アプリ内の支払い方法から「セルフ」を選択する。画面で支払う店舗を選択、支払金額を入力する。確認操作を行い、支払い完了となる。
出典:楽天ペイホームページ
楽天スーパーポイントが貯まる、使える
消費者にとって楽天ペイの最大のメリットは、楽天スーパーポイントを貯めたり使えたりすることだろう。楽天スーパーポイントは、楽天の他サービスや楽天スーパーポイント加盟店などで、基本的に1ポイント=1円として使える。
楽天スーパーポイントが1.5%貯まる
楽天ペイでは200円ごとに1ポイント付与される。さらに楽天ペイの支払いに楽天カードを使えば、楽天カード利用分として100円ごとに1ポイント付与される。あわせて1.5%の楽天スーパーポイントを貯められるしくみだ。
楽天スーパーポイントで支払う方法
支払い時には、楽天スーパーポイントおよび楽天キャッシュが使える。設定は支払い方法によって多少違いがあるが、基本的に操作はほぼ同じ。
設定メニューの「利用設定」から、楽天スーパーポイントと楽天キャッシュどちらを使用するか選ぶ。「優先設定」では楽天スーパーポイントと楽天キャッシュどちらを優先して使用するかも指定可能だ。使用上限ポイント数も設定でき、たとえば期間限定ポイントをこまめに消費するにも便利。
楽天ペイはキャンペーンが豊富
楽天ペイはさまざまなキャンペーンを行っている。楽天の他サービスと連動したものを含め、ポイントの付与やポイントバックがある。
同様のスマホ決済アプリ「PayPay」や「LINE Pay」は20%還元などの大型キャンペーンを展開している。楽天もその資金力を武器に施策を実施するかもしれない。
楽天ペイが使える提携店
楽天ペイは楽天が運営していることもあり、実店舗だけでなく、オンラインショップでも使える。特に代表的な提携店は次のとおり。
街なかの店
コンビニエンストストア
ローソン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ飲食店
白木屋、魚民、山内農場、ミライザカ小売り、サービス業
アート引越センター、自遊空間、メガネスーパー
オンラインショップ
食事
ドミノピザ、Oisix(オイシックス)、大阪王将ファッション
BUYMA、オンワードクローゼット、UNITED ARROWSデジタルコンテンツ
DMM、コミックシーモア、フジテレビオンデマンド
他にも映画チケットや生活用品、ホビーや家電など、幅広いカテゴリのオンラインショップが対応している。
楽天ペイをお得に使うなら楽天カード
- 100円利用で1%ポイント還元
- 楽天ペイ/楽天Edy利用分で0.5%ポイント還元
- 年会費無料・家族カードも5枚まで無料
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類似キャッシュレスサービスTOP3
手軽に利用できる人気のモバイル決済サービスを3つ紹介する。
1位:PayPay
PayPayは、ソフトバンクとZホールディングス(旧ヤフー)の合同出資で運営されているキャッシュレス決済サービスだ。「100億円あげちゃうキャンペーン」をはじめとした多くのキャンペーンにより利用者数や知名度が急上昇している。スマートフォンに表示されたバーコードを提示すれば支払いができ、簡単かつスピーディに決済可能(その他決済方法あり)だ。
大手コンビニや総合スーパー、ドラッグストア、飲食店など300以上のチェーン店が加盟しており汎用性は高くなっている。期間限定のキャンペーンが多かったり、最短1分・無料で登録できたりするのも利用者が多い要因といえるだろう。
さらにYahoo! JAPANカードでPayPayにチャージすれば、PayPayボーナスが1.5倍付与される点もメリットだ。
2位:楽天Pay
楽天Payはネットショッピングモール運営の楽天グループのQRコード決済だ。メリットは、楽天市場・楽天モバイル・ラクマで貯めた楽天ポイントを楽天Payで相互利用できること。更に下記の方法で楽天ポイント3重取りも可能となる。
- 楽天Pay利用(ポイント0.5%)
- 楽天Payの支払いを楽天カード(ポイント1%)
- 楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行(ポイント1%)
メリットが非常に多いため、楽天Payと合わせて楽天カード、楽天銀行にも登録しておくべきだ。すべて無料で登録可能だ。
3位:d払い
d払いはNTTドコモのQR決済サービスだ。メリットの1つは、dポイントが貯めやすくドコモ利用料金が割引される点がメリットといえる。
- d払い:利用で0.5%ポイント付与
- d払いの支払先:dカード(年会費無料)設定で1%ポイント付与
- dカード払い:ドコモ料金が毎月170円割引
- dカード GOLD:ドコモ、ドコモ光利用料金から10%ポイント付与
ドコモ利用者は、d払いとdカードは登録するべきだ。
さらに、ポイント還元のキャンペーンが各QR決済会社の中で1番充実している。例えば、セブンイレブン利用で20%のdポイント還元や、ランチタイムにd払い利用で10%還元などのキャンペーンが実施されてる(2020年1月時点)
※2020年1月17日追記:関連サービスへのリンクを追加し更新しました(Beyond編集部)。