PayPayキャンペーン終了も、たしかに見えた日本キャッシュレス化の幕開け

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ソフトバンクとヤフーの合同出資会社PayPayが、4日からスタートしていた「100億円あげちゃうキャンペーン」を12月13日をもって終了すると発表した。還元金額が上限の100億円に達したという理由だが、開始からわずか10日での終了に、まだ利用していなかったユーザーからは残念という声もあがっている。ビックカメラにはPayPayの還元を求めて長打の列ができ、PayPayで賽銭を納められるお寺も登場。PayPayが起こしたキャッシュレス旋風は、一時的なキャンペーンだけでは終わらないだろう。
PayPayキャンペーン終了も、たしかに見えた日本キャッシュレス化の幕開け

PayPayキャンペーンが12月13日で終了

PayPayは、4日から開始した「100億円あげちゃうキャンペーン」について、還元額が上限の100億円に達したため、13日午後11時59分でキャンペーンを終了すると発表した。

また、Yahoo!プレミアム会員、ソフトバンクとワイモバイルのスマホユーザー向けに実施していた、全額還元の当選確率を上げるキャンペーンも終了するという。

12月4日のキャンペーンスタートから、利用者が殺到し、一時システム障害も発生するなど大きな話題を呼んだPayPay。

また、ツイッター上では、全額還元に当選した人が連日ツイートし話題を呼び、PayPayが利用できるビックカメラなどの量販店にはPayPayで支払いをする人が溢れた。

出典:ツイッター

同社によれば、今後も別のキャンペーン実施を予定しているという。また通常の利用決済金額0.5%相当のポイント還元は継続している。

PayPay払いできるお賽銭も登場

京都府福知山市にある臨済宗の寺、海眼寺(かいげんじ)では賽銭を納めるための手段としてPayPayを導入し話題となっている。

住職の芝原三裕さんは、PayPayに興味を持ち、サービスが始まった直後に加盟店申請。申請が通ったという。

同氏のnoteによれば、足を運んだ方が利用するよりも、TwitterでPayPayのQRコードから支払いをする「クラウド参拝」の利用者が大半だという。

クラウド参拝とは、Twitterで同氏のアカウントをフォローし、参拝の希望をするとDMでPayPayのQRコードがおくられ、そこから支払いをし、対価として御朱印の画像が送られてくるというものだ。

そもそもおさい銭やお布施、初穂料など神仏に対するお供えに電子マネーというのは違和感があります。参拝の風情がないとかお参りした気分にならないといったご意見も十分理解できます。ただかつてはお金ではなくお米や布といった物品でお供えするのが一般的であったように、時代の変遷というものがあろうかと思います。もちろん硬貨をさい銭箱に投げるスタイルは今後も続きますし、それはお参りする方の自由です。こちらは選択肢を広げるだけです。(引用:芝原氏noteより)

「選ぶのは利用者であり、こちらは選択肢を広げるだけ」という同氏の言葉は、どんなサービスにも通じる本質なのかもしれない。

現金主義が根強く、キャッシュレス化が進まないと言われる日本で、PayPayがもたらした10日間の旋風は、たしかに消費者の行動を変えた。しかし本当に大事なのはこれからだ。

各社がQR決済に本腰を入れて展開をはじめた今、ただの企業間競争に終始するのではなく、本当に利用者目線にたったサービスの展開を期待したい。