「サンタさん来る?」クリスマスの会話は親へのプレゼント

クリスマスにどんなイメージを持つだろうか。若者のクリスマス離れは顕著で、ハロウィーンのほうが盛り上がると冷ややかに見る人も多いという。しかし小さな子どもがいる家庭にとっては、クリスマスは「サンタさんがプレゼントをくれる」特別な日。毎年ドタバタするけれど、「サンタさん来てくれる?」と夢のある会話をできる期間は、実はたった5〜6年しかない。

「サンタさん来る?」クリスマスの会話は親へのプレゼント

クリスマスシーズンがやってきた。プレゼントの準備はもう万全だろうか。とくに子どものいる家庭では、クリスマスプレゼントは切実な問題の一つだろう。

子どもへのプレゼントの定番、絵本に関して、NPO法人チャリティーサンタは「クリスマスに届けたい絵本ランキング2018」を発表した。同法人は、Book Santaというキャンペーンで絵本の寄付を募り、経済的に困難な家庭などに届けている。同ランキングは集まった絵本を集計したものだ。

クリスマスに届けたい絵本ランキングトップ10冊

寄付された絵本タイトルのうち、数の多かったトップ10冊は次のとおり。

1位『いちばんしあわせなおくりもの(宮野聡子)』(教育画劇)
1位『ぐりとぐら(中川李枝子 大村百合子)』(福音館書店)
3位『しろくまのパンツ(tuperatupera)』(ブロンズ新社)
4位『さむがりやのサンタ(P・ブリッグズ 菅原啓州)』(福音館書店)
4位『てぶくろ(エヴゲーニ・ミハイロヴィチ・ラチョフ 内田莉莎子)』(福音館書店)
6位『チャレンジミッケ!4(ウォルター・ウィック 糸井重里)』(小学館)
6位『それしかないわけないでしょう(ヨシタケシンスケ)』(白泉社)
6位『だいぶつさまのうんどうかい(苅田澄子 中川学)』(アリス館)
6位『だるまさん3冊ギフトボックス(かがくいひろし)』(ブロンズ新社)
6位『サンタさんのてがみ(ジョセフィン・コリンズ ゲイル・イェリル ゆりよう子)』(ひさかたチャイルド)

出典:プレスリリース

1位『いちばんしあわせなおくりもの』

『いちばんしあわせなおくりもの』は、森のはずれに暮らすくまくんとこりすが主役。こりすはくまくんの喜ぶ顔が見たくてプレゼントをあげたいけれど、「なんにもいらないよ」と言うくまくん。日常生活のなかにある幸せが心に響く温かい物語だ。結婚祝いにすすめる声も多い。対象年齢は3・4歳から。

1位『ぐりとぐら』

『ぐりとぐら』は、双子の野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が主役の人気シリーズ。本作はその1冊目で、大きなフライパンでつくるカステラに憧れた人も多いのではないだろうか。1967年から永く愛される一冊が1位に選ばれた。対象年齢は3歳ころから。

3位『しろくまのパンツ』

『しろくまのパンツ』はページをめくるたびに楽しい発見がある絵本。2012年の発行以降、多くの絵本関連コンステストに入賞している。パンツをなくしてしまったしろくまさんが、助けにきてくれたねずみさんといっしょにパンツを探すけれど…? 対象年齢は3歳ころから。

クリスマスの会話は親へのプレゼント

近年、ハロウィーンが盛り上がる一方で、とくに若者のクリスマス離れが顕著だといわれている。

カルチュア・コンビニエンス・クラブが18~69歳の男女1,500名に実施した意識調査では、クリスマスを「ひとりで過ごす」と回答した人は約20%。性別年齢別にみると18〜29歳男性が約27%ともっとも多かった。

出典:プレスリリース

では小さい子どものいる家庭ではどうかというと、サンタクロースやクリスマスプレゼントを巡って、微笑ましいけれどどこか必死の攻防が繰り広げられているさまが見てとれる。

アクトインディが、「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』」で実施した「クリスマスプレゼントに関するアンケート」の結果から、トピックを3つ紹介しよう。同調査は12歳以下の子どもを持つ全国の保護者958名を対象としている。

1.サンタを信じるのは8歳まで

「お子さんはサンタクロースを信じていますか」と尋ねたところ、「サンタを信じていると思う」という回答が多かったのは4~7歳だった。しかし、8歳以降に急に「信じていないと思う」と「(サンタはいないと)そう教えた」が増加。自由回答によると、クラスの友だちなどからサンタの正体を知るケースが多いという。

出典:プレスリリース

自由回答では次のような声が寄せられたそうだ。

「ネットで注文したプレゼントの配達時に、子どもが居合わせて商品に気づいてしまった」「子供達の部屋に夫婦でプレゼントを持っていく時に目を覚まされてしまった」「サンタからの手紙がママの字に似てると言い出した」「隠していたおもちゃを見つけられた」

「サンタさんはほんとにいるの?来てくれる?」、そんな会話を子どもと楽しめる期間はたった5~6年と、想像以上に短い。

2.プレゼントをあげるのは12歳まで

子どものころはクリスマスプレゼントにもワクワクしたものだ。サンタさんに手紙を書き、ドキドキしながらクリスマスの朝を迎える。そんな思い出のある人もいるだろう。

同調査では、10歳以降から「子どもが小さいときはあげていたが、今はあげていない」という回答率が増加、12歳になると実に33%が「今はあげていない」と回答した。プレゼントを巡る小さな、でも切実な攻防が繰り広げられる期間も、案外短いのかもしれない。

出典:プレスリリース

3.サンタは4人に1人のプレゼントを間違える

サンタさんへの手紙には、ほしいプレゼントを書く。だがサンタクロースは必ずしもそのとおりの贈り物をくれるわけではない。「子どもの希望とプレゼントが違った」という経験は、10歳、11歳で実に25%を超えるらしい。

つまり、サンタクロースは4人に1人のプレゼントを「間違える」。

プレゼントが希望と違ったときの親の切り抜け方、また来年以降の対策としては次のような声が挙がったという。

  • サンタクロースのせいにする:「うっかりサンタさんだね」「サンタさんは忙しいから間違えたんだよ」「サンタさんもおじいちゃんだから間違えちゃうこともあるよね」

  • 子どものせいにしてしまう:「いい子にしてたらまた来てくれるかもね」「あれもこれも欲しいって言うからサンタさんもどれが一番かわからないよ」「次がんばれたらちゃんと欲しい物がもらえるはずだよ」

  • 説教のようになってしまう:「自分のためになるものだから、ありがたいと思うようにと言う」「(無理やり)サンタさんにありがとうっていいなさいと伝える」「モノの価値観や何のためにプレゼントが必要なのかを伝え、小さなものでも大切にする心を養うようにしている」

  • 来年こそは!:「今度はお手紙書こうね」「(今年はだめだったけど)来年に期待しよう!」

家族で過ごす時間こそがプレゼント

バレないようにサンタクロースの手紙を用意したり、手を変え品を変えほしいプレゼントを聞き出したり、子どもと一緒にごちそうを用意したり、そのときは必死でも思い返せば楽しい記憶の一つとなるはずだ。

子どもはあっという間に大きくなる。昨今はクリスマスに対して冷ややかな声も多く見られるが、サンタクロースやプレゼントの話を子どもと交わせる期間は想像以上に短い。親にとっては、家族で過ごすかけがえのない時間こそが一番のクリスマスプレゼントかもしれない。

今年は、家族の時間をじっくりとかみしめるクリスマスを……。温かい笑い声のあふれる日になればと願う。