海運プラットフォーム「maruFreight」船と貨物の最適マッチングを実現

三井物産とウェザーニュースの合弁会社maruFreight,Inc.は1月28日、船舶と貨物の最適マッチングを実現する海運プラットフォーム 「maruFreight」のサービスを開始することを発表した。

海運プラットフォーム「maruFreight」船と貨物の最適マッチングを実現

船と貨物の最適マッチングはなぜ必要なのか

業務のデジタル化が進んだ近年でも、海運業界においては荷主が運賃の見積を取付けるには、大変な労力がかかるという。船社側では、荷主の要求する期限内に見積を作成・提案することが求められるが、荷主と不定期船を運航する船会社間の輸送手配業務は、取引成立までに多くの手間がかかるのが現状だ。

越境ECの拡大やICTを活用した輸送手段多様化の流れを受けて、グローバルロジスティクス市場は成長市場であると同時に、効率化の余地が非常に大きい。海運業界では、貨物を送りたい荷主と配送を担う船会社、双方において業務の簡素化・効率化のニーズが顕在化している。

海運プラットフォーム「maruFreight」とは

こうした状況を受けて誕生したのが、海運プラットフォーム「maruFreight」だ。2017年12月、三井物産と、海運向け情報サービス最大手であるウェザーニューズが、海上輸送手段のマッチングプラットフォーム運営事業を行うことを目的として、新規合弁会社「maruFreight,Inc.」を設立した。

ウェザーニューズの海運業向け情報サービス事業におけるノウハウやデータ、衛星AIS情報も活用して、不定期船手配の一連プロセスをカバーする輸送手段マッチングサービスの提供を目指してきた。用船業務の効率化にとどまらず、ロジスティクス領域におけるバリューチェーン最適化を視野に入れ、IoTやビッグデータ活用にも積極的に取り組む構えを示した。

「maruFreight」の新たなサービスとは

「maruFreight」のユーザーには、利用可能な不定期船の情報や、バルク貨物の情報が提供される。また、用船プロセスのさまざまなフェーズで、荷主と船会社がプラットフォーム上でコミュニケーションを取り最適な交渉プロセスを踏めることを実現したという。

荷主、船会社双方のユーザーがプラットフォーム上で繋がれば、サプライチェーンの可視化を図れる。業務の効率化はもちろん、世界中の潜在顧客にリーチすることも可能になる。主に欧米の海運市場をターゲットとして、海運およびサプライチェーンの最適化を目指すという。

海運業界におけるデジタル化に注目

サウジアラビアには「FASAH(ファサー)」と呼ばれる、政府機関および民間企業などサウジアラビアの貿易に関するデジタルデータが集約される国家的なプラットフォームがあるという。先日、そのファサーで物流ブロックチェーンソリューションが試験運用されるというニュースが流れた。

ブロックチェーンを活用したスマートコントラクト(スマート契約)が実現すれば、契約の自動執行による業務効率化、仲介業者の減少、改ざんリスクの低下など、多くのメリットを得られる可能性が高い。その第一歩こそ、海運プラットフォーム構築による業務のデジタル化だといえるのではないだろうか。

You can read this article in English