日本の城に「住みたい」? 訪日中国人がしたいこと - トレンドは体験型の“コト”消費へ

2月5日の旧正月にともなう連休が始まった。中国ではことし、過去最高の700万人が海外を訪れる見通しだという。トレンドEXPRESSは、春節を前に、Weiboなど中国のSNS投稿や各クチコミを分析、日本で「したいこと」ランキングを発表した。「爆買い」は落ち着き、訪日ニーズのトレンドは“モノからコト消費へ”変化していることが見える結果となった。

日本の城に「住みたい」? 訪日中国人がしたいこと - トレンドは体験型の“コト”消費へ

2月5日はアジア圏の旧正月にあたる。大型連休をともなうため海外へ行く人も多く、中国から日本へも毎年多くの人が訪れる。「爆買い」は落ち着いたといわれるなかで、かれらの訪日目的はどう変化しているのだろうか。

中国向けマーケティング支援「中国トレンドEXPRESS」を運営するトレンドEXPRESSは、「新浪微博(Weibo)」などのSNS投稿を分析。クチコミ件数の多さをもとに、日本で「したいこと」ランキングTOP20を発表した。

分析対象は、中国の春節シーズンに訪日予定の人からの投稿が増える年末から年始にかけての期間。2019年は、2018年10月31日から2019年1月15日分の投稿を集計している。

1位は買い物だが内容は変化

もっとも抜きん出ているニーズは「買い物したい」だった。2017年、2018年に続き、ことしも1位に入っている。しかしその内容は変化している可能性があるという。

同社は次のように分析している。

“爆買い”が大きく話題となった2014年の「○○したい」ランキングを確認したところ、「ブランド品を安く買いたい」「日本の家を買いたい」「福袋が欲しい」など、欲しいモノに関するクチコミが散見されます。当時は、「日本に行く=何かを買う」という意識が強く、観光地を見て歩くといった部分は少なかったことが想像できます。

最新のランキングでは「握手会」「美容院」「森林浴」など、中国本国で少しずつ現れてきている価値観の多様化の影響が感じられ、欲しいモノに関するクチコミは上位に無いことから、買い物の内容にも変化が表れていることが推測されます。

トレンドは“コト消費“へ

買い物に次いで順位が高かったのが、体験型の消費だ。これまでのランキングよりも順位を上げている。

出典:プレスリリース

2位の「日本料理をたべたい」、3位の「温泉に入りたい」など、日本らしい体験が根強い人気を誇っている。さらに、「握手会へ行きたい」などポップカルチャー関連の体験、「美容院に行きたい」「エステに行きたい」といった美容関連の体験が上位に。越境ECで日本製化粧品の人気が高いことがきっかけだという。

「森林浴をしたい」、「スキューバーダイビングをしたい」と、自然体験を通じて癒やされたい、リフレッシュしたい、というニーズも多いようだ。急速に経済が発展するなかで、SNS上では「春節くらいはゆっくり休みたい」という声も多いという。

城に「住みたい」?

TOP20のなかにはユニークなニーズも見られた。

15位の「お城に住みたい」は圏外からランクインした。中国の城は繁栄していた当初の姿を留めているケースが少なく、保存状態がよく天守閣まで登れる日本の城を訪れると、城を「見たい」を超えて「住みたい」と投稿するという。

また18位の「鹿を見たい」は、奈良公園を訪れたことをアピールする投稿が多いことが関連していると考えられるとのこと。「舞妓さんになりたい」「紙すきをしたい」といった、日本の伝統文化を体験したいという声も上位にあがっている。