広まるオープンイノベーション、メーカー連携が最多 - 見直される自前主義

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製品開発などにあたり、他企業や研究機関などと広く連携するオープンイノベーション。4,000社を対象に実施したオープンイノベーションの実態調査では、もっとも外部企業とコンタクトを取っている業種はインターネット、広告、メディア。一方で連携が実現したのはメーカーだという。オープンイノベーションは大企業にも広まっており、「自前主義」は見直されつつある。
広まるオープンイノベーション、メーカー連携が最多 - 見直される自前主義

ビジネスマッチングプラットフォーム「eiicon」を運営するeiicon companyは、オープンイノベーションの実態を調査。2月、結果を発表した。オープンイノベーションとは、他社や他業界から技術やアイデアを集め、新しい商品やサービス、ビジネスモデルを開発することをいう。

本調査では、eiicon登録企業を中心とするオープンイノベーション実践企業4,021社を対象に、下記3点を尋ねた。

  • 自ら積極的に外部企業にコンタクトしている企業
  • 実際に連携・協業に至った業種
  • 連携・協業の具体的な内容

コンタクトを取っている業種は?

オープンイノベーションに取り組むため積極的に外部企業にコンタクトを取っている業種は、「インターネット・広告・メディア」(19.6%)だった。次いで、「 IT・通信」(14.3%)、「機械・電気メーカー」(12.5%)。

結果について、同社は次のようにコメントしている。

インターネットやIT・通信といった業種は、メーカーなどに比べて「自前主義」の意識も薄く、他社との連携や協業についてもオープンなカルチャーが根付いていることが見て取れる。また、高齢化などの社会課題が大きな日本においては、ヘルスケア領域におけるオープンイノベーションが注目を浴びている。こうした背景もあり、医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービスと言った業種の企業も積極的に他社とコンタクトを取っている。(引用:プレスリリース)

出典:eiicon company「オープンイノベーション実践企業4,000社の『繋がり』実態調査」

連携しやすい業種は「メーカー」

コンタクトの後、連携に至った業種を尋ねると、コンタクトを取っている業種とは異なる順位となった。

連携実績1位は「メーカー(素材・科学・食品・化粧品・その他)」(26.4%)。次いで、「IT・通信」と「メーカー(機械・電気)」(20.8%)が同率、4位は「エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)」(13.2%)だった。

エネルギー業界はコンタクト数こそ9位と低かったものの、連携実績では4位に。連携しやすい業種だと考えられる。一方で、もっともコンタクトを取っている「インターネット・広告・メディア」は1.9%しか成約していない。

出典:eiicon company「オープンイノベーション実践企業4,000社の『繋がり』実態調査」

半数近くが「事業提携、業務提携」

連携の具体的な内容を尋ねると、「事業提携、業務提携」が42.0%と半数近くを占めた。2位は「共同研究、共同開発」(22.2%)、3位は「出資、資金調達」(11.1%)だった。共同研究の過程において実証実験中とする企業も複数存在したという。

特徴的だったのは、実際に連携に至った業種として、メーカーや通信・エネルギーなど大企業やインフラ企業が目立ったことだ。事実、歴史のある企業であっても「自前主義」を見直し、危機感を持って経営陣が自らオープンイノベーションにコミットしているケースも増えてきている。(引用:プレスリリース)

出典:eiicon company「オープンイノベーション実践企業4,000社の『繋がり』実態調査」