有給休暇取得義務化に関する調査「GW10連休プラス有休」は非現実的?

2月13日、エクスペディア・ジャパンが発表した「有給休暇取得義務化に関する意識調査」によると、有給休暇取得義務化については74%の人が嬉しいと回答した。日本人は世界で最も有給休暇取得に罪悪感を感じているというが、義務化が追い風となって有給休暇取得は進むのだろうか。

有給休暇取得義務化に関する調査「GW10連休プラス有休」は非現実的?

4月からは「年次有給休暇の時季指定義務」が施行される。さらに4月27日〜5月6日のGW(ゴールデンウィーク)は過去最長の10連休だ。2019年度は、日本人の有給休暇取得「革命元年」になるのだろうか。

「長期休暇取得率」も、日本は世界ワースト1位

昨年、同社が発表した「世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018」 によると、日本の有休取得率、有休取得日数は、ともに世界19か国でワースト1位。こちらの記事でも紹介した通り、日本は有給休暇の取得に対して最も罪悪感を感じる国だと話題になった。

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さらに、長期休暇取得率も世界ワースト1位である。同社によると、長期休暇を取得していない国ほど、有給休暇取得に対して罪悪感を感じている傾向があるという。一方、2019年4月から施行される有給休暇取得の義務化に対しては、74%が「嬉しい」と回答しているというが、有給休暇を一度に取りたいという「長期派」は、相変わらず少数だ。

引用:プレスリリース

引用:プレスリリース

引用:プレスリリース

有給休暇取得の義務化とは

2019年4月からは「年次有給休暇の時季指定義務」が施行される。「事業者は対象となる労働者に対し、1年で5日以上の有給休暇を取得させる」ことが義務付けられるのだ。義務化の対象となるのは、勤めている企業の規模を問わず、年10日以上の有給休暇を付与されている方。役職や雇用形態、勤続年数も問わず義務化の対象となる。

会社は従業員に有休の取得希望日を確認したり、希望にできる限り沿った形で有休取得日を指定する必要があるという。有給休暇管理簿を作成、3年間保存する義務も発生するため、労働基準監督署の調査が入った際には、管理簿の提出が求められることが予測される。

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義務化を受けて、「気兼ねなく使えるようになる」「人の目を気にすることなく有給を消化することができそう」という好意的な声が上がる一方で、「会社自体が取れる雰囲気ではない」(製造業)、「どうせ希望日には休めない、仕事の前倒しが面倒」(サービス業)という意見もある。

「GW10連休プラス有休」は非現実的か

今年のGW(ゴールデンウィーク)は、天皇陛下の御退位ならびに皇太子殿下の御即位に伴い、暦通りなら10連休だ。同社は調査結果の発表とともに、「ちょいずらし旅行」を提案している。ゴールデンウィークの前後に1~2日の有給休暇を取得し、一般的な祝日を外して旅行に行けば、大幅に旅費を抑えることができるというのだ。

例えば、ゴールデンウィークに1日有休を加えて1日ずらすだけで、シンガポール・バリ島行きでは約20,000円、韓国・ソウル行きは約22,000円、フランス・パリ行きは約36,000円もお得になるという。

しかし同社が昨年行った「20代~50代の社会人経験のある男女」を対象に「ゴールデンウィーク10連休に関する意識調査」によれば、GW(ゴールデンウィーク)が10連休になった場合でも暦通りに休めると回答した人は35%に過ぎない。

引用:プレスリリース

前述したように、有給休暇取得や長期休暇に対して罪悪感や周囲への申し訳なさが先立つ日本では、GW10連休にプラスして有給休暇を取得するというプランは非現実的かもしれない。しかし法施行と過去最長のGWの相乗効果で、長期休暇取得やワーケーションといった多様な働き方が広まる一助になるのではないか、と淡い期待を抱くくらいは許されるのではないだろうか。

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