CAMPFIRE家入一真×村田アルマ「現代のコミュニティを可視化する」【連載第2回】

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SNSグループやオンラインサロンなど、現代のコミュニティは無数に増え、そのカタチも変化し続けている。しかし、選択肢が増えれば増えるほど、自分にとって必要なコミュニティはどこなのか、どのように付き合うべきなのか、判断は難しくなっている。そこで、CAMPFIRE家入一真氏、村田アルマ氏と一緒に、複雑化するコミュニティについて深く考察する会を開催。全3回の連載第2回は、現代のコミュニティの特徴やオンラインサロンの現状などについて伺った。

オンラインサロンの独自性

CAMPFIREでは従来のクラウドファウンディングに加えて、クリエイターやアーティストなどが支援者を募り、継続的に支えてもらう仕組み「CAMPFIREファンクラブ」を提供している。

ミュージシャン、お笑い芸人、アーティスト、イラストレーター、スポーツ選手、農産物生産者などジャンルはさまざま。ファン限定のコンテンツやイベントなどをリターンとして、ファンからの定額支援を受けられるサービスだ。

そして、その中で生まれてきたのが箕輪編集室などの人気オンラインサロンである。

目指す方向がそれぞれ違う

アルマ氏 さきほど家入さんが「オンラインサロンはひとくくりにはできない」と言っていましたけど、そのとおりですよね。

オンラインサロンでも、ビジネスマンを対象とした課題解決型や、趣味趣向性の高い魅力向上型など、向かう方向はそれぞれ違います。

またCAMPFIREファンクラブでは、大きくわけて3つのカテゴリーが人気です。

ビジネス・起業
・箕輪編集室 1,085人
・PLANETS CLUB 宇野常寛と「価値」をつくるコミュニティ 365人
・田端大学ブランド人学部 150人 など

ゲーム・サービス開発
・【入江開発室】世界を変えるWEBサービスをつくる人たちの秘密基地。 325人 など

ソーシャルグッド
・NPO未来ラボ 94人
・生命科学系オンラインサロン「高橋祥子ラボ」60人 など

(人数は2019年1月28日時点)

アルマ氏 オンラインサロンはコミュニティなのかと考えてみると、大事なのはそこにいるみんながお互いに敬意を払い、支えあう考え方が根付いているかどうかだと思うんです。

人は根底には「つながりたい」という欲求を持っているではずで、ブランド・商品のファン同士がつながり、継続的な居場所になるならば、素晴らしいことだと思います。

形態が変化するスピードが速い

アルマ氏 数年前までのオンラインサロンでは、主催者とパトロンの関係は完全にトップダウン型だけでした。

今は、トップダウン型のオンラインサロンもあれば、横並び型もある。すべてをコミュニティとして定義するかは難しいですが、進化していく中で、形態が変わっていくスピードは速いですね。

たとえば箕輪編集室も、最初は箕輪さんが中心点になり、ゲストを呼んで対談などをやっていました。しかし、イベントの回数を重ねていくと、参加する方が固定化してきたことに気がつきました。コミュニティとして伸び悩んだ時期もあったんです。

それがある時期から、箕輪さんを中心に話が広がって、コミュニティ全体に「支える」という共通意識が出てきました。どこかのトップラインを超えると、集団の帰属意識が芽生え、参加する人の生活にとってはなくてはならないものになってくるんです。

箕輪さんと「たとえ箕輪さんがいなくなっても箕輪編集室は残るだろう」という話をしたことがあります。コミュニティとしての形は変われども、コミュニティとしては残ると。

オンラインサロン同士の交流も増加

家入氏 オンラインサロンは、面白いよね。たまにオンラインサロンを宗教的だという人がいるのですが、宗教とはまったく違うと思っています。

アルマ氏 クローズド・コミュニティの中の熱狂ぶりが、外から見るとそう受け取られるのかもしれませんね。

でも、最近コミュニティとコミュニティ同士の付き合いも増えてきましたね。箕輪編集室の運営の方と、田端大学の学生さんたちとで飲み会とかやっているんです。お互いをよくSNSで見かけるので、話してみたかったとか。

コミュニティの中で価値を見出した人、自分で輝こうともがいている人たちは、中だけでなく外との交流をはじめている。昨年と比べても、増えていますね。

連載最終回では、コミュニティでの関わり方や選び方について、2人の経験などからアドバイスをいただきます。ぜひ、自分なりの「コミュニティの正解」を見つけてください。

(撮影:新井勇祐/企画・取材・文:安住久美子)

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