スマートスピーカー、4分の3が認知も持っているのは6% - ほとんどが「音楽聴く」ため

電通デジタルは日本におけるスマートスピーカーの利用実態を調査、2月にレポートを発表した。これによるとスマートスピーカーの認知率は76%と4分の3を超えた一方で、実際に所有している人は6%にとどまる。また多くが音楽聴取のために利用しており、音楽以外の機能やアプリ充実させることが今後の普及のカギだという。

スマートスピーカー、4分の3が認知も持っているのは6% - ほとんどが「音楽聴く」ため

電通デジタルは2018年12月、スマートスピーカーの日本における利用実態についてインターネット調査を実施、2月に詳細レポートを発表した。

AI音声アシスタントを利用したスマートスピーカーの市場は世界的に拡大を続けており、調査会社カナリスは2022年には3億台を上回ると予想している。日本でもAmazon EchoGoogle Home、LINE Clovaなどが販売されており、スマートスピーカーに対応するアプリケーション提供、開発も活発だ。

そこで同社は、「音声サービス領域における企業のビジネス展開にヒントを得ること」を目的とし、スマートスピーカーの日本国内における普及率や利用動向を調査した。調査対象は全国の満15~69歳の男女1万人。

認知76%も所有は6%にとどまる

まずスマートスピーカーの認知率は約76%と4分の3を超えるも普及率は約6%にとどまった。具体的には、スマートスピーカーについて「商品の内容や特徴まで知っている」は18.1%、「名前を知っている程度」が58.0%で、計76.1%が認知していた。

所有状況を製品ごとに尋ねると、いずれか1台を所有している人は計5.9%と、普及は限定的な状況が伺える。なお主要3製品ではGoogle Home、Amazon Echo、LINE Clovaの順に多かった。

スマートスピーカーの認知度(出典:プレスリリース)

スマートスピーカーの所有状況(出典:プレスリリース)

使いみちは「音楽」が7割超え

次に、購入者にスマートスピーカーの利用機能を尋ねると、「音楽を聞く」(74.5%)が圧倒的に多く1位。次に「天気予報を聞く」(61.1%)、「アラーム、タイマー機能」(55.3%)が続いた。

また所有者の約4割が「音楽スピーカーの代わりになる」ことを購入理由として挙げており、多くの機能を利用できるものの、用途は音楽など一部に集中しているようだ。

スマートスピーカーの利用機能(出典:プレスリリース)

スマートスピーカーによる生活の変化としても、「音楽をよく聴くようになった」を選択した人が47.0%でもっとも多い。ほか、「生活が便利になった」「簡単に情報を手に入れることができるようになった」といった声が挙がった。

スマートスピーカーによる生活の変化(出典:プレスリリース)

なお、購入前の期待ぐあいと購入後の満足感を答えてもらうと、「期待していた」と回答した78.2%のうち、77.2%が購入後に「満足している」と回答。対して、期待していたが「満足していない」と回答した人は11.9%で、8割近くがおおむね満足している結果となった。

音楽「以外」が普及のカギ

所有していない理由については、一般的にいわれる「発声の恥ずかしさ」などよりも、利用したいことがない(36.3%)、どんなことができるのかよくわからない(33.5%)などと回答した人が多かった。同社は「音楽以外のさらなる機能の拡張や、3rd Partyアプリケーションの拡大が普及のカギとなる」としている。

期待する機能では「気分や感情を読み取ったサービスの提供」や「暮らしのサポート」が支持されており、所有者の1割以上で有料での利用意向も見られたとのこと。