モデル・起業家 吉川プリアンカ「心が幸せであることを大事に」【母の日連載】

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記事の情報は2019-05-07時点のものです。

5月12日(日)は母の日。普段はなかなか言えない「感謝」を伝える日として、浸透しています。そこでBeyondでは、起業家や業界をリードする方、ユニークなキャリアをお持ちの6人に依頼し、「母への手紙」を綴っていただきました。育ってきた環境や母とのエピソードは、今の自分の生き方にどのような影響を与えたのか。これまでの自分や環境を前向きに受け入れながら、今をイキイキと生きる6人の物語。連載第1回は、モデルで起業家の吉川プリアンカさんです。
モデル・起業家 吉川プリアンカ「心が幸せであることを大事に」【母の日連載】
手紙を書いた人:吉川プリアンカ  元ミスワールド日本代表/モデル/Co-founder & Ceo of East Hemp Company。東京で生まれ、幼少期をアメリカとインドで過ごす。帰国後、ハーフであることから経験したいじめを契機にモデルを志す。京都国際観光大使、子どもの口蓋裂の治療支援を行うNPO法人「スマイルアジア」の大使などを兼任。 2017年に株式会社ReRを設立し、117か国のインフルエンサーを利用した広告業を展開。2019年3月には新会社、株式会社イーストヘンプ(East Hemp Company)を設立。今年秋のコスメティックブランド立ち上げに向け活動中。
【Instagram】 @priyankayoshikawa

Define Yourself ・自分を定義する

2018年11月。吉川プリアンカさんは、TEDxKyotoにてスピーチを行った。タイトルは「Define Yourself 」。自分を定義するということ。自分は何者で、何ができ、何をしたいのか。

TEDは「よいアイデアを広めよう」の精神にもとづき、世界各地で運営されている非営利団体。世界でさまざまなスピーカーが講演を行っており、ビル・ゲイツなども登壇したことがある。

インド人の父、日本人の母を持ち、幼少期にいじめられた経験から、モデルになる道を志した。古くから同質社会だと言われる日本において、民族の違いを乗り越えていく姿を、自身で表現したかったからだ。

そして2016年、彼女はミスワールド日本大会において、日本代表に選出された。66年の歴史上、ハーフの代表ははじめてのことだった。

現在、インドと日本両国の文化や絆をつなぐため、京都国際親善大使や東ヒマラヤの持続可能なコミュニティ開発のための「Balipara基金」大使など、積極的に活動している。

また起業家としても飛躍する。自身の企業、株式会社ReRは世界117か国からインフルエンサーを巻き込み、成長を続けている。また3月には株式会社イーストヘンプを設立、秋に新たなコスメティックブランド立ち上げ予定だ。

「新しいコンテンツ作り、ブランディングし、パブリックスピーカーとして発信を続けたい。」(吉川さん)

途切れることのない彼女の情熱の源には、母のどんな教えがあったのか。母との関係を振り返りながら、手紙を綴っていただいた。

お母さんへ

否定しない、怒らない、ジャッジしない

お手紙を書くことなんてあまりないから、なんだか照れるね。

お母さんはお母さん。でも、いつからか私にとって、親友のような存在だと感じています。
周りには変わっていると思われるかもしれないけど、私に起こることはすべて話しちゃう。私のことをほぼすべて知っているよね。

私がなんでも話せるのは、お母さんは「ジャッジ」しない人だからです。どんなことでも、否定せず、怒らず。だからこそ私は、自分自身のことを信じて、愛することができるようになったのだと思います。

中学校の時に、理科で15点取った時、それを見てお母さんは「大丈夫、プリちゃん頭いいから」と言いましたね。点数も大事だけど、他にもっと大事なことを知っているお母さんだからこそ言えたんだなと、今になってわかりました。

自由に、純粋に。ブレない生き方

お母さんは自由すぎるところあるから、私が中学生のころに「屋久島に住みたい」と移住を決意。離れ離れになってしまって、教えてくれる人がいなくなって、困ったこともたくさんありました。

でも私は、この時から自分で決める力、責任感、そして自立する力を身に着けてきたのだと思います。

お母さんは昔から固定概念というものが一切なく、自由で、純粋で、そして勢いがあって、ブレることのない人でした。何歳になっても、家族を持っても、自分の生き方を曲げることなく、何かを諦めることないママが私に大きな影響を与えてくれたと実感しています。

心が幸せでいることを大事にして、何にもとらわれないことを教えてくれたおかげで、私は自分の直感を信じることができます。

年をとるごとに「あ、私ママに似てるな~」と実感します。

いつも味方でいてくれて、私の可能性を信じてくれてありがとう。
産んでくれてありがとう。
I love you mommy!!!

プリアンカ

(企画・編集/安住久美子)