G Suite追加機能まとめ - OKグーグルでカレンダー呼び出し、ビデオ会議に字幕を自動追加など11選

グーグルは米国で開催したカンファレンス「Google Cloud Next '19」で、G Suiteの新機能を大量に発表した。いずれも興味深い機能なので、作業の迅速化「Make it fast」、作業のスマート化「Make it smart」、共同作業の推進「Make it together」というグーグルの分類にしたがって主な追加機能まとめた。Googleカレンダーと音声アシスタントの連携、ビデオ会議に字幕を自動追加など、11の新機能を紹介する。

G Suite追加機能まとめ - OKグーグルでカレンダー呼び出し、ビデオ会議に字幕を自動追加など11選

G Suite新機能を大量に発表

グーグルがカリフォルニア州サンフランシスコで開催したクラウドサービス関連カンファレンス「Google Cloud Next '19」では、実に多くの発表があった。2日目のテーマは「より安全なクラウド環境で、さらに効率的に、よりスマートに」で、企業向けクラウド対応プロダクティビティ・スイート「G Suite」の新機能が大量に披露された。

G Suiteは、メールやメッセージング、スケジュール管理、ストレージ、ワープロ、表計算、プレゼンテーションといったオフィスツール群を、クラウド環境で一括提供するサービス。グーグルのウェブブラウザ「Chrome」から使用可能で、PCに特別なソフトウェアをインストールする必要がない。スマートフォンやタブレットでの利用も考慮されており、特定デバイスに縛られず、柔軟性が高い。グーグルのノートPC「Chromebook(クロームブック)」と組み合わせれば、ツールとデバイスの管理作業がシンプルになり、IT管理者の負担が軽減される。

今回のカンファレンスで触れられたG Suiteの新機能はいずれも興味深いものの、範囲が広く把握しにくい。見通しをよくするため、作業の迅速化「Make it fast」、作業のスマート化「Make it smart」、共同作業の推進「Make it together」というグーグルの分類にしたがい、公式ブログ(Google CloudG Suite)の内容を整理した。11のG Suite追加機能を紹介する。

出典:グーグル / Google Cloud Next '19 2日目の出来事:より安全なクラウド環境で、さらに効率的に、よりスマートに

作業を迅速化する新機能

グーグルは、変化の激しい市場でライバルと競うために俊敏性が重要であるとした。つまり、より迅速に行動するためのツールが必要だという。仕事の効率を高め、内容などの予測が可能な繰り返し作業に費やす時間を短縮する手段として、グーグルは以下の新機能を提供する。

1. Googleアシスタントとカレンダーが連携

スマートスピーカー「Google Home」やスマートフォンの音声アシスタントでおなじみの「Google Assistant」が、G Suiteに対応した。特に「Google Calendar(カレンダー)」との連携が意識されており、G Suite用の法人向けGoogleアカウントから「OK、グーグル」と呼びかける音声操作で仕事のスケジュールなどが確認できるようになった。

2. 外部アプリとの切り替えをなくす「G Suiteアドオン」

いくらG Suiteが多機能で便利であっても、ほかの業務用アプリを使わざるを得ない環境は多い。そうしたアプリを使う都度G Suiteから画面を切り替えていたら、煩わしいうえ時間がかかる。新機能「G Suite Add-on(アドオン)」を利用すると、G Suiteの画面から対応アプリに直接アクセスできる。

3. 検索を迅速にする「Drive metadata」

ストレージサービス「Google Drive」に保存したファイルを検索しやすくするため、各ファイルにメタデータを割り当てられるようにした機能が「Drive metadata」だ。割り当て可能なメタデータの分類などは、G Suite管理者が必要に応じて設定できる。

作業をスマート化する進機能

仕事を進める際、何らかの確信を得て、十分な情報にもとづく意志決定をするには、関連情報へのアクセスが欠かせない。そのための手段として、グーグルは以下の新機能を提供する。

4. Salesforceのデータも検索できる「Cloud Search」

クラウド対応の検索機能「Cloud Search」を強化し、社内の情報だけでなく外部に対する検索も行えるようにした。具体的には、「SAP」や「Salesforce」といったサードパーティのデータソースも含む検索が可能になった。

5. ビデオ会議に自動で字幕がつく「Hangouts Meet」

ビデオ会議サービス「Hangouts Meet」をアップデートし、字幕キャプションを音声認識でリアルタイムに自動付加できるようにした。耳の不自由な人や会議で使われている言語を得意としない人にとって、これは強力なツールになる。現在は英語にのみ対応する。

また、最大で10万人へ配信可能なライブストリーミング機能の追加と、会議参加者250人への増加を予定している。

6. 100億行のデータを表計算で処理する「Connected sheets」

「Connected sheets」とは、G Suiteの表計算(スプレッドシート)サービス「Sheets」で、最大100億行という膨大なデータを扱えるようにする新機能。SQLなどを使わず、慣れ親しんだSheetsで大量データを使った分析が可能になる。

共同作業を推進する新機能

チームがうまく共同作業できると、よいアイデアが生まれるという。使用しているツールや働いている場所を問わずコラボレーションできるようにするため、グーグルは以下の新機能を提供する。

7. どこからでも電話が受けられる「Google Voice for G Suite」

通話サービス「Google Voice」がG Suiteに対応し、「Google Voice for G Suite」となった。あらゆる地域、あらゆるデバイスから利用可能という電話番号が割り振られ、音声通話や音声テキスト化、迷惑電話対応などの機能が利用できる。さらに、応答音声を最大9言語に自動翻訳することも可能。

8. メールから離れずチャットできる「Hangouts Chat into Gmail」

メールサービス「Gmail」にチャット機能「Hangouts Chat into Gmail」を追加する。メール画面から離れることなく、素早くコミュニケーションできるようになる。

9. Microsoft Officeのファイルを直接編集

G Suiteのワープロ「Docs」、表計算Sheets、プレゼン「Slides」で、「Microsoft Office」のファイルを直接開いて編集できるようにした。これまでと違い、編集前にOffice形式ファイルから変換する必要がなくなった。

10. Googleドライブで「ビジター共有」

「Visitor sharing in Drive(Googleドライブでのビジター共有)」は、Google Driveに保存したファイルを他者と共有する際、アクセス用のPINコードを発行するための機能。これにより、社外の人やGoogleアカウントを持っていない人との共同作業が管理しやすくなる。

11. 企業向けSNSとして生き残った「Currents」

グーグルのSNS「Google+」はつい先日終了したが、企業向け限定サービス「Currents」という名称になってG Suiteで継続提供される。企業ユーザーの知識共有や議論の場として利用できるという。

G Suiteアップデート情報の入手方法

以上、駆け足でG Suiteの主な新機能をみてきた。ただし、全機能が使えるようになったわけではない。すでに正式版が提供されているものもあれば、数か月後にベータ版サービスが始まるもの、英語のみに対応しているもの、地域限定のものなど、機能によって状況は異なる。

早く使ってみたい、ということなら、G Suiteアップデートが案内される公式ブログと、より迅速に状況が得られる英語版の公式ブログをチェックしよう。また、グーグルが東京で7月31日から8月1日にかけて開催する「Google Cloud Next '19 in Tokyo」に参加すれば、最新情報が得られそうだ。

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