愛猫の健康管理に「IoTトイレ」顔認識で個体識別 - ハイテクペット製品が続々

猫の体重やトイレ情報をスマホアプリでモニタリングできる“IoTトイレ”tolettaを、ハチたまが発売した。猫の行動データをアプリで確認できる「Catlog」を展開するRABOは数千億円の資金調達を発表。ペット生活を支える最新テクノロジーが注目されている。

愛猫の健康管理に「IoTトイレ」顔認識で個体識別 - ハイテクペット製品が続々

2018年も猫が犬を上回る

ペットフード協会が発表した「平成30年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育頭数は減少が続き2018年10月時点で約890万3,000頭、猫は横ばいで同964万9,000頭と推計される。前年に続き猫が犬を上回った。

猫の場合は「多頭飼育」も多い。SBIいきいき少額短期保険が2019年3月に実施したアンケート調査によると、多頭飼育をしている人は犬の9.9%に対し、猫が12.9%だった。

Beyond編集部スタッフ宅も猫を2頭飼育。写真は先輩猫のティー

また同調査で飼育者の居住環境を尋ねたところ、猫の飼育者はその頭数に関わらず、賃貸の割合が犬の飼育者より高かった。猫は賃貸でも飼いやすい傾向にあることが表れているという。

一方で、いくら飼いやすいといっても健康管理に関する課題は多く、これをテクノロジーで改善しようとする「Pet Tech(ペットテック)」製品、サービスも数多くリリースされている。

顔認識で複数の愛猫も見守れるトイレ

ハチたまは4月22日、猫の顔認識カメラを搭載した「スマートねこトイレtoletta」を1,000台限定で発売した。2018年に発売した商品を改良し、価格も月額不要に改訂した。定価は2万4,800円(税別)。

toletta本体とアプリ画面イメージ(出典:プレスリリース)

tolettaは、猫の体重やトイレ情報を専用スマートフォンアプリでモニタリングできる“IoTトイレ”。独自の顔認識技術により、多頭飼育の家庭でも首輪などの装着物なしに個体を識別できるという。

測定できる情報

  • 体重
  • トイレからいつ出たか
  • トイレの回数
  • トイレの滞在時間
  • 前回のトイレからの経過時間

猫は泌尿器疾患にかかりやすく、初期症状はトイレの回数や尿の量などに現れる。SNS上では実際に、「tolettaでトイレの回数が増えていたので病院で尿検査をしたらストルバイト結晶が判明した。さっそく導入の効果があった」というコメントもあるといい、猫の体調変化を知るのに役立つとのこと。今秋には、尿の回数と量を測定できる機能も提供予定。




病気の初期症状把握に役立つ(出典:プレスリリース)

注目続くペット関連市場

ほかにも、最新テクノロジーを活用したペット関連サービスが注目されている。

遠隔で自宅のようすをモニタリングできる「ペットみるん」は、AIでペットの映った映像だけを抜き出し専用スマートフォンアプリに送付する。行動パターンを解析、レポーティングする機能も備えており、健康管理に役立つという。

送付される画面イメージ(出典:プレスリリース)

4月22日には、猫の活動データをスマートフォンで確認できる首輪「Catlog」を展開するRABOが、シードラウンドで数千万円の資金調達を実施したと発表した。投資家には、リクルートホールディングス顧問の亀頭氏、メルカリ共同創業者の石塚氏や、メルペイ取締役CPOの松本氏らが名を連ねる。

Catlogの着用イメージ(出典:プレスリリース)

消費者の“ペット愛”も堅調。前出のSBIいきいき少額短期保険が行った調査では、今後のペット関連支出への意向について「ペットのためなら増えても構わない(節約しない)」と回答した人が41.4%に及び、次いで「ほかの生活費を節約する」も31.7%と高い。

サービスの多様化もあり、ペット関連市場はへの注目は続きそうだ。